HCU

センター紹介

HCU（High Care Unit）は、概念的には集中治療室(ICU)と一般病棟の中間に位置し、急性期及び重症患者を対象とした安全で質の高い医療サービスの提供と高度な看護を実践する全科混合病棟です。最近の集中治療のゴールは救命だけではなく社会復帰です。ICUでの治療によって病状が回復した場合、あるいは、一般病棟での治療では不十分な場合、HCUに収容し数日間監視をしながら、退院後の社会復帰を早めるために、患者自身の自立性を高めつつ一般病棟で生活する準備ができているか評価しています。
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小谷　透

診療体制

HCUには16ベッドが配置され、監視装置などはICUと同じものを使用しています。24時間を通じて患者４に対し看護師１が配置されています。集中治療科は担当医、担当看護師、薬剤師、理学療法士などと連携しながら、ICUからの治療内容を継続しつつ患者の病状に合わせ整理していきます。また、リハビリテーションを中心とした診療をさらに進め、安全に一般病棟での生活ができるよう支援しています。

診療方針

集中治療科は回診やカンファレンスを通じて担当医、担当看護師、薬剤師、理学療法士などと連携しながら、患者の病状改善を評価するとともに、治療内容を整理していきます。リハビリテーションなど社会復帰に必要な診療を進め、一般病棟での生活にスムーズに移行できるようを支援しています。これらの活動は、治療上の安全性を高めるのはもちろん、患者さんが不安なく自宅に戻り社会復帰する流れを作り上げていきます。

主な対象疾患

  • 術後全般
  • 敗血症
  • 消化管出血急性期
  • 長期人工呼吸・慢性呼吸不全
  • 脳卒中回復期
など

スタッフ紹介

医師名役職専門分野資格
小谷　透教授
診療科長		集中治療
人工呼吸		日本集中治療医学会認定医、日本麻酔科学会指導医、日本呼吸療法医学会呼吸療法認定医
渡辺　太郎助教
診療科長補佐		集中治療
救命救急
小児		日本集中治療医学会認定医、日本救急医学会専門医、日本小児科学会指導医、PALSインストラクター
喜久山　和貴助教
病棟医長		集中治療
救命救急
小児		日本集中治療医学会認定医 、日本救急医学会専門医、日本小児科学会専門医、PFCCSインストラクター、NCPRプロバイダー
五十嵐　友美
助教麻酔日本麻酔学会専門医、日本DMAT隊員
森　麻衣子
講師（江東豊洲病院
集中治療
日本集中治療医学会認定医、日本麻酔科学会指導医、日本リハビリテーション学会専門医
松永　奈緒非常勤医師救命救急
麻酔
日本救急医学会専門医、日本麻酔科学会専門医、日本内科学会認定医

医療従事者の方へ

研究内容

ICUのページをご参照ください。

診療実績

集中治療科は地域医療に貢献するため、救急診療科と連携して、院外からの診療依頼に対してもICU/HCUに収容し積極的に診療支援を展開しています。
また、ICUでの治療で症状が安定した後、一般病棟に戻るための準備として、HCUでの監視・モニタリングとリハビリテーションを行います。

入院患者数

2022年度2023年度上半期
5,015例延べ2,696人（新規入院：153人、院内からの転入：714人）