研究内容

1.おもな臨床的研究

(1)尿路性器腫瘍に関する臨床的研究

急増している前立腺がんに対しては、早期がんから進行がんまで幅広く取り組んでいます。早期がんには低侵襲治療を普及するための臨床的検討を系統的に行い、ヨード125密封小線源療法の臨床的検討、内分泌療法の早期がんへの応用、ミニマム創前立腺全摘術、ロボット支援下前立腺全摘除術の臨床応用などを行っています。局所進行性前立腺がんについても、放射線療法、内分泌療法・集学的治療による臨床効果の検討や、内分泌療法抵抗性前立腺がんには新規抗癌剤導入や新規内分泌療法に対する臨床的検討を行っています。

近年進歩が著しい転移性腎がんに対する分子標的治療薬についても、積極的に臨床研究に参加しています。

膀胱がんについては、表在性膀胱がんに対するBCG膀胱内注入療法+UFT併用療法の再発予防効果に関する前向き研究などを行っています。

(2)下部尿路症状(LUTS)に対する臨床的研究

過活動膀胱に対するフェソテロジンフマル酸塩の臨床的検討をはじめ、排尿障害に対する臨床的研究に積極的に取り組んでいます。

(3)慢性腎不全における2次性副甲状腺機能亢進症の臨床的検討

2.おもな基礎的研究

直江准教授を中心に、基礎的研究が臨床への懸け橋となるよう積極的に取り組んでいます。

(1)アデノウィルスベクターとγδT細胞を用いた前立腺がんの遺伝子治療に関する検討

従来のがん遺伝子療法の弱点である、がん細胞への遺伝子導入効率の低い点を、γδT細胞を介入させることで改善させていくという研究です。

(2)末梢血循環腎癌細胞(CTC)の特異的同定

分子標的薬治療時代となり、転移性腎がんに対する治療は飛躍的な進歩を遂げていますが、腎がんには有用な血液マーカーが存在していません。そこで、末梢血中の腎癌細胞を特異的に検出するシステムの開発を行っています。

(3)末梢血循環前立腺癌細胞(CTC)の同定とその解析

現在、前立腺がんに対する内分泌治療薬は多種存在し、治療の選択肢が広がる一方で、治療選択の基準となる末梢血中のマーカーの必要性が改めて問われています。そこで、前立腺がんCTCに発現するAR-V7(アンドロゲンレセプター)の有無を確認する手法に関する検討を行っています。これは、前立腺がんに対する治療戦略の有用な指標の一つになり得ると考えています。

3.その他

国際交流

(1)米国デューク大学やハワイ大学とともに定期的に研究留学を行っており、着実に成果を上げています。中華民国(台湾)泌尿器科学会との交流学会を毎年定期的に行い、アジア圏の泌尿器科医との交流も深めています。

(2)ハワイ大学医学部とは医学部学生の臨床実習の交流を進めており、医学教育にも貢献しています。

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