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子宮頸がんに対するロボット支援下広汎子宮全摘術を開始!

2017年2月10日

当院産婦人科では、2016年12月より子宮頸がんに対するロボット支援下広汎子宮全摘術を導入し、これまでに4例に同手術を実施いたしました (2017年2月10日現在)。

ダヴィンチは米国で1990年代に開発され、世界中で導入が進んでいる手術支援ロボットです。我が国でもすでに200台以上のダヴィンチが導入されました。我が国では、2012年4月から前立腺がん摘出術において保険適用され、現在は子宮や大腸、腎臓、胃などさまざまな臓器への適用拡大が進んでいるところです。

昭和大学病院ではすでに子宮筋腫や卵巣嚢胞などの婦人科良性腫瘍の多くは腹腔鏡手術にて行っていますが、近年は良性腫瘍だけでなく悪性腫瘍に対しても低侵襲手術を希望される患者さんが確実に増加しています。腹腔鏡手術の鉗子は自由度が小さく操作性に限界があるため、開腹手術でも難度の高い子宮悪性腫瘍手術を腹腔鏡手術にて行うことは困難でしたが、それを克服する新しい手術としてロボット手術が注目されています。多関節の自由度の高い鉗子類、三次元の拡大視野、手ぶれ防止機能など、腹腔鏡手術にはない新しい機能を用い、より精度の高い手術が可能となりました。ロボット支援下広汎子宮全摘術では排尿に関わる神経を拡大視野で見ながら傷つけずに手術することも可能となるため、排尿機能を維持しやすくなります。腹腔鏡手術と同様に患者さんの腹部に小さな穴を開けて手術を行うロボット手術は、傷口が小さいため美容性に優れているだけでなく術後疼痛の軽減を実現します。開腹手術と比較して出血量が少ないことが知られており、術後の早期回復・入院期間の短縮・早期の社会復帰が可能となります。

ロボット手術はまだ歴史の浅い手術ですが、低侵襲で精度の高い手術が可能です。米国では子宮頸がん・体がんの手術の70%以上はダヴィンチで行われているとのデータもあります。しかし、日本ではロボット手術は始まったばかりであり、子宮頸がん・体がんにロボット手術を行っている施設は都内でもほとんどありません。昭和大学病院産婦人科ではロボット手術だけでなく、骨盤臓器脱に対する腹腔鏡下腟仙骨固定術 (laparoscopic sacrocolpopexy: LSC) や遺伝性乳がん卵巣がん症候群 (HBOC) に対するリスク低減卵巣卵管摘出術(risk reducing salpingo- oophorectomy: RRSO)など、患者の皆さんに優れた先進的医療を提供できるように努めてまいります。

  • 昭和大学 医学部 産婦人科学講座 准教授 松本 光司

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