研究内容

(1)カテーテル治療グループ (虚血性心疾患、末梢動脈狭窄など)
当科心臓カテーテル班は横浜市北西部の虚血性心疾患患者のみならず、当院が3次救命救急センター併設のため神奈川県他市、東京都、川崎市西部などの救急処置を必要とする冠動脈疾患患者を365日24時間積極的に受け入れています。平成24年は冠動脈カテーテル治療(PCI)485件、冠動脈造影検査(CAG)602件、末梢血管カテーテル治療(PPI)102件を行いましたが、年々右肩上がりで症例数が増えている状況です。そのような豊富な検査、治療経験を今後のよりよい診断、治療に生かすために、最先端の設備、検査機器を用いて下記のような研究を行い国内外問わず積極的に発表しています。
 
①  FMD(血流依存性血管拡張反応検査)を用いた冠動脈疾患患者の血管内皮機能に関する研究 
② 冠動脈疾患患者に対する薬物治療による血管内皮機能の改善効果についての研究
③ 急性心筋梗塞患者の早期再還流と予後改善に関する研究
④ 急性心筋梗塞患者に対するエリスロポエチンの効果に関する研究
⑤ 急性心筋梗塞患者薬剤溶出性ステントの効果に関する研究
⑥ 冠攣縮性狭心症に対する積極的脂質低下療法の研究
⑦ OCT (光干渉断層法)、 冠動脈CT、VHおよびIB-IVUS(血管内超音波)を用いた冠動脈プラークの研究
⑧ pressure wire(圧力センサー付きガイドワイヤー)を用いた至適経皮的冠動脈インターベンション(PCI)の研究
 

(2)不整脈グループ

藤が丘病院循環器内科は不整脈学会認定不整脈専門医研修施設で、下記の臨床研究を通じ不整脈専門医養成を行っています。不整脈治療は理論と実践が結びつく興味深い分野です。

 

難治性不整脈に対する薬物および非薬物治療

上室性不整脈に対するカテーテルアブレーション治療の成績向上に関する検討

発作性心房細動に対するカテーテルアブレーション治療の成績向上に関する検討

            持続性心房細動に対するカテーテルアブレーション治療の成績向上に関する検討

心不全を伴った難治性心房細動に対する薬物および非薬物治療に関する検討

難治性心室性不整脈に対する薬物および非薬物治療に関する検討

心房細動による脳梗塞予防のための適切な抗凝固療法の検討

両室ペースメーカを用いた心不全治療の有効性に関する検討

致死性心室性不整脈に対する植え込み型除細動器の適応に関する検討

ペースメーカ植え込み後の心不全発生に関する検討

植え込み型除細動器治療植え込み例の除細動器作動に関する検討
⑦失神感謝の予後調査研究

 

(3)画像診断グループ

当院は全科から年間約5000件の心エコー検査を施行しています。忙しい日常臨床業務のなか、何とか時間を割いて藤が丘病院らしい臨床に重点を置いた研究をしております。

 

1) 単心室、両心室ペーシングによる左室壁運動異常の評価と予後との関連

2) 3次元エコーを使用した左房サイズと機能の測定。

各種左房機能指標をもちいた心不全、心房細動発症予測

3)心エコー指標の精度管理(検査技師さんとの共同研究です。)

 

研究の成果は日本循環器学会、日本心臓病学会、日本心エコー図学会をはじめ、ASE(米国心エコー図学会)ACC(米国心臓病学会)ESC(ヨーロッパ心臓病学会)などに発表しています。今後はMRICTなど他のModalityで得られる情報との対比も行いながら循環器疾患の診断や治療方針決定に直結する画像情報取得をめざして研究を続けていきたいと考えています。

 

(4)心血管リハビリテーショングループ

急性期治療後の社会復帰や予防医学に力を発揮するのが心血管リハビリテーションです。運動療法を中心に行い、いわゆる機能回復としてのリハビリだけでなく、疾病の再発予防を目的としています。実際に、心筋梗塞の方の死亡率が約20%低下することや慢性心不全の運動耐容能・QOLが改善することが報告されており、当科では藤が丘病院・藤が丘リハ病院の連携を生かし、藤が丘病院での急性期治療に続き、リハビリ病院での回復期入院リハおよび維持期外来リハが継続できる診療システムを構築しております。心リハ導入期に心肺運動負荷試験を行い、それぞれの方にあった運動処方により、安全かつ効果的な運動療法を行っております。また、和温療法とよばれる乾式サウナを用いた温熱療法も導入いたしました(藤が丘リハビリ病院)。心血管リハにおける新しい評価法の確立および新規運動様式の開発のための研究も行っています。

 

(5)血管内科・再生医療グループ

血管という視点から生活習慣病や循環器疾患の治療を行っております。その一環として、当院では心疾患だけなく末梢動脈疾患診療も積極的に行っており、血管内治療(カテーテルグループ参照)ばかりでなく、跛行症状の改善や血管内治療後の2次予防のための血管運動療法(藤が丘リハビリ病院)を積極的に進めています。重症虚血肢に関しては、形成外科・内科・血管外科・エコーラボと共同で集学的治療を実践し、下肢救済のための血行再建術や細胞を用いた血管新生治療を実施しております。診療実績や臨床研究について、積極的に論文・学会発表を行っております。また、病態の解明や新しい治療法の開発を目指して、基礎研究も行い、成果を上げています。その一つとして、培養した骨髄間葉系幹細胞による心血管再生医療の実験的検討を長年行い、現在、臨床応用への準備を具体的に進める段階となりました。血管の老化と再生のメカニズムに関する研究も行ない、こちらも今後の飛躍を目指しております。

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