素材缶詰を上手に活用!

テーマの解説

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昭和大学藤が丘病院
栄養科 栄養士
澤部 慶子

最近では災害用に缶詰などの保存食品を備蓄している家庭も増えてきたと思います。農林水産省によれば、「緊急時に備え、家庭での食材品の備蓄は、最低でも3日分、できれば1週間分程度が望ましい」としています。
賞味期限が迫った缶詰の扱いに困ったことはありませんか?
今回はそんな缶詰の効用と簡単レシピを紹介します。

イワシ、サバ、サンマなど、青背魚の油に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)・DHA(ドコサヘキサエン酸)には、高血圧、認知症、動脈硬化などを予防する効果があります。
EPAは血液中のコレステロールを低下させ、血液の流れを良くして血栓をできにくくする効果があるため、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞を防ぎます。
DHAには、コレステロールを抑えるとともに、脳細胞の成長をうながし、脳を活性化、認知症を防ぐ働きがあります。

また、ヒジキに含まれるカルシウムは、牛乳の約10数倍で、歯や骨を丈夫にします。
鉄分は鶏レバーの約6倍、鉄欠乏性貧血の予防にも効果的です。
食物繊維も豊富で便秘にも効果があり、コレステロール代謝を促進するので、動脈硬化予防になります。
ヨウ素は新陳代謝の活発化を助ける働きがあり、肌や髪・爪を健康的に保ちます。
また、脂質がほとんど含まれていないのでダイエット中の方でも安心ですね。