メッセージ

学科主任からのメッセージ

作業療法士は対象者が病気や障害によってどういう状況にあるのか、これまでどのように暮らし、これかどうやって生活を送っていくのか、病気や障害をもってはいても、「作業」を行うために残っている能力は何か、今後活用することによって回復し引き出される能力は何か、回復は見込めないが工夫され代償される能力は何か、といったことを見極めていきます。これによって、対象者ひとりひとりが生き生きと生活するのに必要かつ大切な「作業」そのものを扱い、治療・指導・援助を行います。

作業療法の「作業活動」とは何でしょうか。
この世の中に存在するあらゆるものが、あらゆることが「作業」です。日常生活の諸動作、仕事・遊びなど人間の生活全般に関わる諸活動を作業療法の「作業活動」と呼び、作業療法士は、それら作業の工程を分析し、どういう特長があるのか、身体機能、精神機能への効果があるのかきちんと「分析」して利用するのです。
作業活動の選択にあたっては対象者に対する作業活動の適応判断が極めて重要です。評価や分析を正確に実施するためには、解剖学や生理学や運動学そして心理学などの基礎医学の知識を存分に学び人間の理解を深めること、次に臨床医学によって健康・疾病・障害の理解を積み重ね、その上に作業療法に関する専門科目を学んでいくことが必要です。

また、人生は多くの作業体験の積み重ねです。対象者は印象強く残っている出来事(体験してきた作業)をどのように受け止めてどのような意味づけをしてきたのでしょうか。対象者にとっての「大切にしている事柄」、「自分らしさ」、「生きている証」など、これらを察知できることこそが対象者が自分らしく生き生きと生きていくためにできる作業療法の援助の第一歩になるのだと思います。

本作業療法学科での講義と実習といったワクワク・ドキドキするような作業体験を通して、皆さんは緩やかに変化していく自分自身を心地よく受け止めてゆけるでしょう。作業療法について学ぶことは人生をより生き生きと過ごすための考え方・行動の仕方を身につけることです。この方法を必要としている対象者の個を生かす術を学んでいくことです。

作業療法学科 学科主任 志水宏行

在校生からのメッセージ

学生メッセージ2016 藤江さん(作業療法学科3年生)

患者さんの立場になって考え、寄り添える作業療法士に。

祖母がリハビリを受けていたこともあり、作業療法士という仕事を知り、昭和大学への進学を決定しました。

学科は、24名と少人数なので、先生に質問や相談もしやすく、学習環境も整っていて、気に入っています。
授業では「患者さんの立場になって考える」ことを先生方がみな言われます。祖母の姿を見ていても、それは実感するので、患者さんの背景や年代等に配慮し、ご家族に寄り添える作業療法士を目指しています。

そのためにも、いまは課題提出など一つずつ丁寧にこなしながら、なりたい自分に向かって成長できるよう頑張っています。

学生メッセージ2016 紀ノ國さん(作業療法学科4年生)

患者さんをよく理解し寄り添いたい。そのためには趣味を知ることも大切。

母親が会議福祉の仕事をしていて、作業療法士という仕事を知り、昭和大学への進学を決めました。
富士吉田での寮生活は充実していました。学部関係なく、たくさんの友達ができ、たくさんの人との交流の中で、自分の知らなかった多くのことを学びました。とても貴重な経験でした。

また、作業療法学科の専門分野を実際に学び始めてみると、単にリハビリだけではない奥深い世界だと痛感しています。実習では、趣味の話題など患者さんとの何気ない会話も大切です。

作業療法学科は人数が少ないですが、その分先生たちとの距離が近く、アットホームな雰囲気でとっても学びやすいです。
翌日の授業の準備に影響が及ばない程度で、アルバイトもしています。

卒業生からのメッセージ

卒業生メッセージ2016 渡辺さん(昭和大学横浜市北部病院勤務,2014年卒業)

病気だけを捉えるのではなく、その人を見ることの大切さを実感。

脳卒中で倒れたり、骨折した患者さんの生活動作を一つひとつ取り戻していくために、支援をすることが私の仕事です。

今の勤務地は急性期病院なので、患者さんは精神的にも落ち込んでいることが多いです。単に病気だけを捉えるのではなく、患者さんがどういう人で、どういう生活をしてきたのか、その人をしっかり見ることを大切にしています。学科で学んだことを活かして、患者さんに対応しています。

中には機能の回復が望めない方もいらっしゃいます。辛い面もありますが、退院されるときに言ってくださる「ありがとう」の言葉が、本当に励みになっています。

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