診療科・センター・部門

消化器センター

消化器内科・消化器外科

消化器センターでは、食道、胃、小腸、大腸の消化管と肝臓、胆道、膵臓、脾臓の実質臓器における、あらゆる疾患に対する診療を行っています。消化器癌から良性・機能性疾患に至るまで、迅速に診断から治療を進めていき、根治的かつ低侵襲な治療をめざしています。土日も、外来、検査、手術を行っており、患者さんのニーズに、できるだけ沿うように努力しています。

循環器センター

心臓血管外科
循環器内科

循環器センターは平成26年3月24日の昭和医科大学江東豊洲病院の開院とともに開設されました。丹野郁教授率いる循環器内科と山口裕己教授・センター長率いる心臓血管外科が一体となり後天性心疾患のすべての患者さんに高度で専門性の高い治療を提供しています。内科医と外科医が緊密な連携と協力体制を構築しており真の意味でのハートチームが機能しています。最新のガイドラインに示されているエビデンスを重視しながら常に次の時代のガイドラインとなる先進的な医療を模索し患者さんにベストの医療を提供すべく日々懸命の診療を行っています。

脳血管センター

脳神経内科

当科は、外科手術を必要としない脳神経系の診療全般を担当しております。日本神経学会指導医・専門医、脳卒中専門医、脳神経血管内治療指導医・専門医、脳神経超音波検査士を有し、脳神経疾患の急性期診療のほとんどを自科で包括的に行うことができます。また、緊急で診療が必要な患者さんに対して迅速な診療を行うため、脳神経外科と連携し、脳血管センターとして夜間を含め終日独立した救急診療を行っております。

脳神経外科

脳血管センターは、東京東部医療圏の脳卒中診療を担うため組織された診療科であります。脳神経外科は、外科的診療を担当します。一方、地域病院としての責務もあるので外傷や脳・血管の異常により発生する疾患は、他の関係診療科と連携し対応いたします。定期手術は、血管内手術チーム、他の昭和医科大学のスタッフと協力のもと手術を計画します。

救急センター(ER)

総合診療科

総合診療科は院内の他部署の医師と連携して二次救急(入院治療が必要と考えられる救急)を中心とした救急診療の全般を担当しています。当科では救急患者さんを総合的に診療して応急的な治療をいたします。さらに専門的な診療が必要と判断した場合にはただちに適切な専門家の医師と協働して入院治療を行います。患者さんに入院の必要がなく帰宅する場合は、翌日以降の当院専門科ないし地域の病医院を紹介いたします。

こどもセンター

小児内科

小児外科

小児外科は、出生前から15歳(中学生)までの手術をおこなっています。
こどもたちへの負担を減らす手術方法(鏡視下手術)がこの30年で開発され、当科ではほとんどの手術を鏡視下手術で行なっています。
当科では、こどもの消化器疾患のみならず、泌尿器疾患の手術もおこなっています。
ヘルニアなどの病気では日帰り手術をおこなっています。また、入院が必要な場合にはご両親が付き添って入院することもできます。

周産期センター

産科・新生児科・婦人科

昭和医科大学江東豊洲病院産婦人科は2014年3月に開院した新しい大学病院です。
周辺地域の先生方だけでなく昭和医科大学病院(品川区)、昭和医科大学横浜市北部病院(横浜市都築区)、昭和医科大学藤が丘病院(横浜市青葉区)との連携のもと、地域の中核病院として365日24時間体制で広く産婦人科疾患に対応できる体制を整えております。
常勤医師は15名おり、そのうち9名は産婦人科専門医であり、各医師は優秀でその専門性を発揮し診療に当たっております。診療だけでなく、昭和医科大学の理念のもとで医育機関として教育にも力を入れております。
心のこもった診療を心がけ、地域の皆様に信頼される産婦人科として頑張りたいと存じます。
宜しくお願い申し上げます。

内科系診療センター

呼吸器・アレルギー内科

呼吸器・アレルギー内科は気管支喘息の診断、治療や慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの診療を得意としています。また、気管支鏡検査や呼吸機能検査の他、感染性肺疾患、一部の間質性肺炎を含むびまん性肺疾患の診断、治療など以下のような疾患について対応しています。なお、当科単独で対応しきれないCTガイド下肺生検や喀血治療のための気管支動脈造影、塞栓術などは、状況により放射線診断科の協力を得た上で対応しています。また、胸腔鏡、縦隔鏡などが必要となる際は、旗の台の本院、ならびに近隣の外科対応可能な施設に診療をお願いする場合があります。

リウマチ・膠原病内科

当科は2014年に現病院の開院とともに新規に設立された診療科です。
関節リウマチをはじめとし、数多くある膠原病疾患の診断から治療、合併症の治療まで外来や入院での治療を一貫して行っています。当科の特徴として最も患者さんの人数が多い関節リウマチを主な対象とし、関節超音波を用いた診断治療を行なっています。超音波検査は合併症のリスクがないため、体調に不安のある方も安心して受けて頂くことが可能となっています。また、都内でも数少ない母性外来を設立いています。関節リウマチなどの膠原病疾患をお持ちの患者さんが安心して妊娠・出産ができるようにサポートすることを目的としています。また、男性の患者さんの相談も受けております。

糖尿病・代謝・内分泌内科

当診療科では1型・2型糖尿病に加え、妊娠糖尿病、糖尿病合併妊娠に対して専門的に診療を行う妊婦外来を開設し、産婦人科と密接に連携をとり妊婦の血糖管理、出産後のフォローを行っています。外来では境界型から合併症を有する糖尿病まで幅広く対応し、急性合併症である糖尿病性ケトアシドーシス、高血糖高浸透圧症候群、重症低血糖に対する緊急入院加療、教育入院を積極的に行っています。また周術期血糖管理などの院内他科からの診療依頼へも対応しています。
厳格な血糖管理を行うために外来・入院を問わず強化インスリン療法を主体とした治療を積極的に導入し、理想的な血糖変動になるよう、24時間血糖連続測定検査とインスリンポンプ療法を組み合わせるなどの最新の糖尿病治療も行っています。
また、バセドウ病などの甲状腺疾患、下垂体疾患、副腎疾患など内分泌疾患全般にわたり各種ホルモン負荷試験、画像検査により診断および治療に当たっています。

腎臓内科

腎臓内科では腎臓疾患全般に対応し、蛋白尿や血尿、原発性および続発性の腎疾患、腎障害に関連する疾患、血液浄化療法やアフェレシスを要する疾患、水・電解質異常、高血圧症などを対象として診療を行っております。ご紹介いただいた患者さんは、急性疾患の場合は病状が落ち着いた時点で逆紹介致します。また、慢性腎臓病では、病期と合併症に対し適切な薬物・食事療法、運動療法を継続して提案する病診連携を実施しております。

腫瘍内科

当科では主に進行再発消化器癌、術後再発予防のための薬物治療を行っています。また、進行肺癌、転移性進行乳癌や進行重複癌など治療法が多岐にわたる悪性腫瘍についても診療しております。
現在、抗がん剤(殺細胞性抗がん剤、分子標的薬、ホルモン治療薬、免疫チャックポイント阻害薬など)による副作用対策薬剤の進歩により、外来での抗がん剤治療が可能になっています。初回化学療法導入時は教育(服薬指導、副作用対処法の習得など)目的で入院治療を行います。また、点滴による化学療法を施行する患者は抗がん剤の末梢血管投与時の皮膚漏出予防の観点から、ほぼ全例にCVポートを作成しています。放射線治療の併用が必要な治療は放射線治療科と連携しています。進行癌の薬物治療は長期に亘りますので、看護師、薬剤師、理学療法士、栄養士、MSWなどの医療スタッフと連携し薬物治療のみならず、治療継続による様々な身体的、社会的な問題に対しての対応も行っています。

リハビリテーション科

皮膚科

皮膚科医4名で外来、入院診療に当たります。外来は月曜から土曜の毎日に診察いたします。
アトピー性皮膚炎、乾癬、掌蹠膿疱症、化膿性汗腺炎に対して適応に応じてすべての生物学的製剤が使用可能です。フットケアナース、装具士によるチーム医療で動脈硬化、静脈瘤、糖尿病などによる皮膚潰瘍、陥入爪、魚の目などの足のトラブルを治療します。褥瘡、難治性皮膚潰瘍の入院治療も可能で、リハビリ医、形成外科医、皮膚・排泄ケア認定看護師、薬剤師、栄養士からなる褥瘡対策チームにより集約的治療を提供します。陰圧閉鎖療法(NPWT)は在宅で使用可能な機種も含め、すべての機材が使用可能です。
尋常性乾癬、掌蹠膿疱症、白斑、アトピー性皮膚炎にエキシマ光線療法を行っています。手術は外来手術を中心に行っています。Activity of daily living、quality of lifeを重視し、在宅医療も含め、各方面の医療機関、医療関係者と連携し、life styleに応じた患者さん中心の医療を心がけています。

精神科

入院中に不眠や不安、抑うつ、不穏などの精神症状が発生し、本来の身体疾患の治療が滞ってしまうことは少なくありません。そのような場合に内科や外科などの各診療科医師やスタッフと協力し、チーム医療の一環として心身両面からの回復のサポートが出来るように、入院中の患者さんを対象にリエゾン*・コンサルテーション活動(*リエゾンliaisonは「連携」と意味するフランス語)を行います。さまざまな合併症をお持ちの患者さんの身体状況、心理的側面、環境面を考慮しながら精神科的診断を行い、薬物療法に関しては作用や有害事象のリスクなどを患者さんに十分説明した上で治療します。

放射線診断科

放射線治療科

新規患者の放射線治療適応判断、治療計画、治療期間中および治療後の経過観察を外来で行っています。治療機器は外部照射装置(リニアック)1台と、治療計画用CTや3次元治療計画装置を備えており、通常の放射線治療に加え、強度変調放射線治療(IMRT)、定位放射線治療、画像誘導放射線治療などの高精度放射線治療も積極的に行っています。
また、前立腺がんに対するヨウ素125永久挿入小線源治療を泌尿器科と連携して行っています。肺定位照射に関しては、最新の呼吸移動管理システムを用いて、高精度の放射線治療を行っています。

臨床病理診断科

臨床病理診断科では内視鏡検査や手術等で採取・摘出された組織・臓器、外来や手術室で採取された細胞などから標本を作り病理組織診断、術中迅速診断、細胞診を行っています。標本は病理専門医が顕微鏡観察して診療に必要な最終診断(病理診断)をしています。術中迅速診断は手術中に病変部の病理診断、断端の判定、リンパ節等への転移の有無について凍結切片の標本を作成して診断をします。検体が病理に到着してから約15分で手術室の術者に伝え、手術方針や治療方針の決定に関与しています。以上の病理診断以外に病理解剖も行っており、診療や看護の結果を検証して医療の質の向上をめざしています。

外科系診療センター

呼吸器外科

乳腺外科

  • 当科では乳癌の診断と治療、そしてマネージメントの難しい乳腺疾患全般に対応いたします
  • 経験を積んだ乳腺専門医を中心に、関連各科および多職種メンバーと緊密に連携したチームで乳腺診療に取り組んでいます
  • 土日診療のメリットを生かし、患者さんのライフスタイルやご希望に配慮した迅速なスケジュールで最適な医療を提供します

整形外科

眼科

当院では、白内障、緑内障、網膜硝子体疾患、外傷など眼科疾患全般にわたって診療を行っております。網膜剥離や眼外傷などの手術は、可能な限り速やかに手術対応を行っております。外来には、網膜光干渉断層撮影装置(OCT)、視野計(ハンフリー視野計およびGoldmann視野計)、蛍光眼底造影検査、網膜電図、多局所網膜電図、色覚検査(アノマロスコープ)、大型弱視鏡(シノプトフォア)、パターンレーザー装置があり幅広い眼疾患の診断に対応しています。 白内障手術は、入院手術、日帰り手術の両方に対応しています。基本的には患者さんのご希望に沿って決めますが、眼の状態や体の状態に
よっては入院が良い場合があります。マルチフォーカル眼内レンズは行なっておりませんが、レンティスコンフォートにて対応させていただいております。網膜剥離、糖尿病網膜症、黄斑円孔、黄斑前膜などの硝子体疾患などに対する硝子体手術にも力を入れています。当院では、硝子体手術は基本的には入院が必要です。

泌尿器科

当科は、前立腺がんの各種治療機器を保有し、血清PSA値測定によるスクリーニングからMRI画像を併用した高精度前立腺生検での診断、引き続き低侵襲治療を行い得る設備及びスタッフを備えています。低侵襲治療のオプションとして、特にヨウ素125密封小線源治療(シード治療)は国内有数の症例数を誇り良好な治療成績を得ています。ロボット支援手術は、当院担当医が昭和医科大学病院へ出向して施術することが可能です。
泌尿器内視鏡手術(腹腔鏡手術)に関しては、腎・副腎腫瘍のほとんどの症例で対応しています。
前立腺肥大症手術には、最新手技である経尿道的レーザー核出術(HoLEP)を主に行っています。
尿路結石症治療は、効率良く結石の完全消失を目指すレーザー内視鏡砕石術(TUL・PNL)を得意とし、難治性尿路結石にも良好な治療成績を得ています。
外来診察室には、軟性膀胱鏡、超音波診断装置、尿流測定機器、神経学的検査装置などの各種検査機器を備え、幅広い泌尿器科疾患に対応した検査を行うことができます。

耳鼻咽喉科

麻酔科

麻酔科医8名および歯科麻酔医5名と若干名の非常勤医師が、術中の管理を担っています。開院以来5年を経過しましたが、手術件数は堅調に増加しています。昨年度は約5800件の手術が行われ、麻酔科が管理した症例は約4100件でした。当院の特色として週末・休日の外来診療が挙げられます。手術室の運用も例外ではなく、週末・休日にも予定手術が実施されています。高度に資本投下された手術室という医療資源を最大限に利用するための社会実験的な試みです。病床稼働の均てん化(週末の稼働低下を軽減)にも貢献しています。実際、昨年度は全体の約20%に相当する件数の手術が、土・日曜日に行われました。
緊急性がなく、術後も速やかな退院が見込まれる手術であれば、週末や連休を利用して手術を受けることにより、通学や勤務への影響を最小限に抑えられます。こうした選択肢を設けることも、病院が提供できるサービスの一環と捉えています。

歯科麻酔科

一般救急外科・形成外科

形成外科とは、先天的または後天的に生じた身体の変形や欠損を、整容的(見た目)にも機能的にも改善することを目的とする専門の診療科です。頭部から手足に至るまで体表の異常を中心に診療を行なっております。具体的には顔や手足の先天異常、腫瘍、顔面の骨折、手足・顔面の外傷、火傷、傷跡の修正などが対象になります。当院では特に「乳房再建」、「眼瞼下垂」(瞼が下がって見づらい)に力を入れております。
また、自費診療になりますが「美容外科」にも特化しております。気になることがある患者さんは
ぜひ一度当科を受診していただければと存じます。

歯科・歯科口腔外科

当科は口腔周囲領域を中心とした疾患に対して診療を行っており、対象疾患は多岐に及びます。疾患によっては、歯科麻酔科と連携して入院管理や全身麻酔下での手術を行います。また、様々な基礎疾患のある患者さんに対しても、全身状態を考慮した適切な処置を行っております。さらに、当院で手術などを受ける周術期の患者さんで口腔に関連する症状が予想される場合は、手術前日から当科にて口腔内環境改善を目的とした診察を行います。
更に地域の先生方の多様な要請にこたえ、適切な診断・治療を提供したいと考えております。患者さんに安心・安全な医療を提供するため、医科歯科および地域と連携を行いながら診察に努めてまいります。初診患者さんの診察は原則として完全予約制をとらせていただいております。ご紹介いただく際には、事前に当院地域連携室へご連絡いただき診療予約を行ってください。何かご相談などありましたらいつでも当科へご連絡ください。