令和3年度 昭和大学江東豊洲病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 1111 199 326 667 1006 1418 1425 2442 1579 259
<定義>令和3年4月1日~令和4年3月31日までの期間に当院を退院された患者さんを年齢別に合計したものです。
<解説>令和2年度と比較すると、全年齢階級増加していることが見て取れます。特に『0~9歳』で、昨年度より約300人位増加している。次が『50~59歳』と『70~79歳』で、約200人位増加しています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 432 2.47 2.65 0.00 64.98
060130xx0200xx 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 内視鏡的消化管止血術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 266 7.23 8.91 1.50 51.28
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術等 53 6.87 7.96 1.89 70.42
060130xx9900xx 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 50 4.66 7.74 2.00 61.90
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 46 8.33 7.70 6.52 60.22
<定義>令和3年4月1日~令和4年3月31日までの期間に当院消化器内科を退院した患者さんを病名と行われた治療の組合わせ毎に集計し、上位5つを挙げたものです。

 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む)内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術等 ➡ ポリープの大きさ、数、患者の年齢によって外来での治療を行なっています。大きいサイズのポリープや高齢者などのハイリスク患者については入院での治療を行っています。
消化器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060335xx02000x 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 106 6.92 7.11 1.89 57.54
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 83 2.41 2.65 0.00 68.34
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア 15歳以上 鼠径ヘルニア手術等 71 5.41 4.74 1.41 70.99
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わない等 65 5.38 5.40 0.00 42.26
060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む)の悪性腫瘍 結腸切除術等 処置1なし 副傷病なし 54 14.65 15.76 0.00 68.50
<定義>令和3年4月1日~令和4年3月31日までの期間に当院消化器外科を退院した患者さんを病名と行われた治療の組合わせ毎に集計し、上位5つを挙げたものです。

 消化器センターでは、(消化器)内科医、(消化器)外科医合同医局で上部消化管、下部消化管、肝胆膵領域の各臓器別の診療チームに分かれて、検査・治療を行っております。疾患の状況や患者さんの背景によって、時には内科的治療を優先したり、時には外科的治療を優先したり、常に患者さんにとって最善の治療となるように心がけております。
アカラシア・胃食道逆流症に対する治療は、消化器センターの得意とする領域です。特にアカラシアに対する内視鏡的筋層切開術(POEM)は、急速に世界中に広まり、日本国内でも保険収載され、アカラシアの標準治療となりました。また、胃食道逆流症に対する逆流防止粘膜焼灼術(ARMA)は、今までにはなかった、新しい低侵襲内視鏡治療です。いずれも、たくさんの治療を行ってきましたが、合併症はほとんどなく安全な治療と言えます。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2 なし 268 3.62 4.79 0.00 67.72
050050xx9910xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 147 2.64 3.06 0.00 68.93
050050xx9920xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 2あり 手術・処置等2 なし 123 2.37 3.27 0.00 71.11
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1 なし、1,2あり 手術・処置等2 なし 119 4.35 4.36 0.84 69.82
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1 なし、1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 76 10.57 11.87 6.58 65.09
<定義>令和3年4月1日~令和4年3月31日までの期間に当院循環器内科を退院した患者さんを病名と行われた治療の組合わせ毎に集計し、上位5つを挙げたものです。

 当診療科は、心臓血管外科と協力体制をとっており、後天性心疾患のすべての患者さんに専門性のきわめて高い治療を提供しております。
不整脈・虚血性心疾患・心筋症・弁膜症・心不全・大動脈疾患・肺動脈疾患・末梢動脈疾患・高血圧・失神など循環器疾患全般を対象とします。発症早期の虚血性心疾患に対しては、積極的に心臓カテーテル検査を行います。当院では心臓カテーテル検査室が2室有り、24時間緊急心臓カテーテル検査が行えるシステムを整えています。
頻脈性不整脈・期外収縮・心房細動は、カテーテルアブレーションによる根治療法を行っています。最新の3Dーmapping system(CARTO3-Version3, En-Site Velocity)を装備し、様々な不整脈に対応が可能です。徐脈性不整脈に対してはMRI対応のペースメーカ治療を原則としております。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050080xx0101xx 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり 55 35.00 21.93 5.45 67.42
050161xx97x1xx 解離性大動脈瘤 その他の手術あり 手術・処置等2 1あり 35 46.86 29.08 20.00 63.97
050080xx0111xx 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 1あり 20 47.50 34.25 5.00 72.90
050163xx02x1xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 腹部大動脈(分枝血管の再建を伴うもの)等 手術・処置等2 1あり 15 39.47 19.66 6.67 73.00
050050xx0111xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 心室瘤切除術(梗塞切除を含む。) 単独のもの等 手術・処置等1 1,2あり 手術・処置等2 1あり 14 40.21 26.82 0.00 73.79
<定義>令和3年4月1日~令和4年3月31日までの期間に当院心臓血管外科を退院した患者さんを病名と行われた治療の組合わせ毎に集計し、上位5つを挙げたものです。

 後天性心疾患に分類される疾患すべてに高度で緻密な外科手術を提供しております。
狭心症・心筋梗塞などの虚血性心疾患に対しては内胸動脈、橈骨動脈、胃大網動脈などの動脈グラフトを多く使用し国内トップレベルの早期及び長期成績を達成してきました。
弁膜症治療においては可能な限り自己弁を温存し修復する弁形成術を行っております。
脳神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 34 16.62 15.63 26.47 66.82
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 29 19.03 18.90 62.07 65.17
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 22 3.18 2.99 0.00 61.55
010060x3990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10以上) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 20 17.10 19.14 40.00 71.55
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 18 14.06 15.57 11.11 75.06
<定義>令和3年4月1日~令和4年3月31日までの期間に当院脳神経内科を退院した患者さんを病名と行われた治療の組合わせ毎に集計し、上位5つを挙げたものです。

 当科は外科手術を必要としない脳神経系の診療全般を担当しており、緊急で診療が必要な患者さんに対して迅速な診療を行うため、脳神経外科と連携し、脳血管センターとして夜間を含め終日独立した救急診療を行っております。
脳卒中の救急患者さんに対しては、血栓溶解療法を含めた内科的治療を適応に応じて迅速に行い、また、脳血管内治療を行う脳神経外科医との速やかな連携を行っております。リハビリテーション科との連携のもと、急性期より迅速かつ積極的なリハビリテーションを行い、同時に超音波診断を駆使した徹底的な原因究明を行い、それぞれの患者様に最適な再発予防法、指導を提供しております。
  

脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 23 6.74 8.30 4.35 55.87
010050xx02x00x 非外傷性硬膜下血腫 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 22 10.27 11.78 27.27 77.68
010010xx02x00x 脳腫瘍 頭蓋内腫瘍摘出術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 20.79 - -
010040x101x1xx 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) 脳血管内手術+脳動静脈奇形摘出術等 手術・処置等2 あり - - 38.56 - -
010040x001x1xx 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 脳血管内手術+脳動静脈奇形摘出術等 手術・処置等2 あり - - 39.14 - -
<定義>令和3年4月1日~令和4年3月31日までの期間に当院脳神経外科を退院した患者さんを病名と行われた治療の組合わせ毎に集計し、上位5つを挙げたものです。

当科は脳血管センターに属しており、東京東部医療圏の脳卒中診療を担うために組織された診療科で外科的診療を担当しております。一方、地域病院としての責務もあるので外傷や脳・血管の異常により発生する疾患は、他の関係診療科と連携し対応いたします。
当センターは24時間体制で脳卒中急性期を対応しており、特に超急性期血行再建治療では早く治療が開始できるよう工夫しており、開頭手術、血管内手術の両方が行えるようオンコール体制を整えております。脳血管の狭窄・閉塞が原因で発生する疾病に対し、予防手術が必要な場合は、血行再建術等を行います。無症候性病変に対しては、診断を行った後、年齢・職業等の日常生活を考慮し患者さんと話し合い最良と思われる治療計画を提案致します。一方脳腫瘍は、良性脳腫瘍と転移性脳腫瘍を積極的に治療しております。良性腫瘍に対しては後遺症が出ないように術中モニターを利用して丁寧な手術を心がけております。転移性脳腫瘍は、Quality Lifeを考え様々な治療法より一番良いと考えられる方法で治療を致します。
小児内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080270xxxx1xxx 食物アレルギー 手術・処置等1 あり 71 1.01 2.13 0.00 2.35
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 定義副傷病 なし 62 6.69 5.83 1.61 0.92
080270xxxx0xxx 食物アレルギー 手術・処置等1 なし 51 1.02 2.35 0.00 4.61
040100xxxxx00x 喘息 処置2なし 副傷病なし 41 7.59 6.24 0.00 2.49
100380xxxxxxxx 体液量減少症 28 4.71 10.66 0.00 2.86
<定義>令和3年4月1日~令和4年3月31日までの期間に当院小児内科を退院した患者さんを病名と行われた治療の組合わせ毎に集計し、上位5つを挙げたものです。

 小児内科では、新生児から中学を卒業するまでのお子さんの内科医療全般に対応しております。母乳や離乳食のトラブル、低身長、体重増加不良、甲状腺疾患、思春期の早発や遅発、肥満・糖尿病・脂質異常症といった生活習慣病、これらには栄養学的、内分泌学的に対応可能です。小児では頻度の高い各種感染症、また、免疫の異常、膠原病などにも専門医が対応致します。また、昭和大学本院と協力し、アレルギー性疾患、神経筋疾患、腎疾患、心疾患などの診療も行っております。
新生児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 149 6.18 6.13 0.00 0.00
140010x199x1xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 1あり 45 10.82 10.48 2.22 0.00
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害 1500g以上2500g未満 手術なし 処置2なし 26 15.58 11.01 0.00 0.00
140010x299x2xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害 1500g以上2500g未満 手術なし シナジス 23 5.87 28.14 0.00 0.00
100290xxxxxxxx グルコース調節・膵内分泌障害、その他の内分泌疾患 22 33.50 5.65 0.00 0.00
<定義>令和3年4月1日~令和4年3月31日までの期間に当院新生児科を退院した患者さんを病名と行われた治療の組合わせ毎に集計し、上位5つを挙げたものです。

 NICUは15床を有し、江東区で唯一の新生児集中治療施設として、未熟児の分娩や新生児の救急搬送を受け入れております。
小児外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x101xxxx 鼠径ヘルニア(15歳未満) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 53 2.75 2.78 0.00 2.81
140590xx97xxxx 停留精巣 手術あり 29 2.79 2.99 0.00 1.97
060170xx02xxxx 閉塞、壊疽のない腹腔のヘルニア ヘルニア手術 腹壁瘢痕ヘルニア等 14 2.93 7.84 0.00 1.43
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 13 4.92 5.40 0.00 9.38
11022xxx01xxxx 男性生殖器疾患 精索捻転手術等 - - 3.77 - -
<定義>令和3年4月1日~令和4年3月31日までの期間に当院小児外科を退院した患者さんを病名と行われた治療の組合わせ毎に集計し、上位5つを挙げたものです。

 小児外科は、出生前から15歳(中学生)までの手術を行っています。こどもたちへの負担を減らす手術方法(鏡視下手術)を主に行なっております。
当科では膀胱尿管逆流症専門外来(VUR外来)を開設しており、極低侵襲の治療のDeflux注入療法を最初に行なっております。
尿路感染症の原因を調べると、膀胱尿管逆流症がみつかることがよくあります。
他施設では、GradeⅣ・Vの逆流の程度のひどい場合には、Deflux治療をおこなっていませんが、当科ではⅣ・V度でも1回のDeflux注入で完治した事例が多くあることから、Ⅳ・V度でもDeflux治療をまず行なっております。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 138 7.52 9.39 0.00 36.02
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 76 6.46 6.11 0.00 42.49
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 66 5.91 6.04 0.00 42.86
120260xx01xxxx 分娩の異常 子宮破裂手術等 60 8.53 9.38 0.00 34.25
120220xx01xxxx 女性性器のポリープ 子宮全摘術等 53 2.98 2.87 0.00 40.09
<定義>令和3年4月1日~令和4年3月31日までの期間に当院産婦人科を退院した患者さんを病名と行われた治療の組合わせ毎に集計し、上位5つを挙げたものです。
※令和2年度までは、分娩に関連するDPCが除外となっておりました。本年度から対象に含めております。

 当科は、大学病院でありかつ地域総合病院の周産期センターであり、東京都から地域周産期母子医療センターの指定を受けております。こどもセンター、救急センターをはじめとした他の診療科との連携で、妊娠中の母体の緊急疾患に対応しています。また、産科的には早産、前期破水、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)、多胎妊娠、前置胎盤、妊娠糖尿病などの各種母体合併症の管理を行います。さらに、胎児発育不全、小児外科疾患・脳外科疾患等の胎児異常における胎児診断・治療の管理などを行い、江東区で唯一新生児集中治療室(NICU)とともに出生後の新生児医療に結び付ける高度な周産期医療を提供致します。また、「子宮筋腫」「卵巣嚢腫」「子宮内膜ポリープ」「子宮頸部異形成」などの婦人科良性疾患に対応しております。
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060035xx99x7xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 7あり 146 4.07 4.72 0.00 65.53
060040xx99x70x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 7あり 定義副傷病 なし 53 4.04 4.34 0.00 61.55
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 47 4.09 3.30 0.00 71.13
060010xx99x40x 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 46 4.17 9.09 0.00 71.26
06007xxx9906xx 膵臓、脾臓の腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 6あり 44 4.27 5.44 0.00 61.64
<定義>令和3年4月1日~令和4年3月31日までの期間に当院内科を退院した患者さんを病名と行われた治療の組合わせ毎に集計し、上位5つを挙げたものです。

 当科は呼吸器・アレルギー内科、リウマチ・膠原病内科、糖尿病・ 代謝・内分泌内科、腎臓内科、腫瘍内科の5診療科から構成されております。
上記は入院して治療した患者の件数が多い疾患一覧であり、腫瘍内科の疾患が大半を占めております。腫瘍内科では、進行再発癌、術後再発予防のための薬物治療を行っております。初回化学療法導入時は教育(服薬指導、副作用対処法の習得など)目的で入院治療を行っております。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1 なし 13 14.69 13.07 7.69 73.08
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1 なし - - 4.01 - -
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 - - 9.22 - -
070560xx97xxxx 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術あり - - 36.13 - -
080190xxxxxxxx 脱毛症 - - 3.36 - -
<定義>令和3年4月1日~令和4年3月31日までの期間に当院皮膚科を退院した患者さんを病名と行われた治療の組合わせ毎に集計し、上位5つを挙げたものです。

 皮膚科では各種皮膚疾患に対して、幅広い診療を行っております。アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、褥瘡、各種皮膚腫瘍など、基本的には外来診療が主体となるため入院して治療した疾患は件数としては少なくなります。また、他の診療科に入院中で皮膚科の治療が必要となった場合の症例は上記には含まれていないことも要因と言えます。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx04xxxx 乳房の悪性腫瘍 組織拡張器による再建手術(一連につき) 乳房(再建手術)の場合等 18 5.67 8.10 0.00 48.11
090010xx97x0xx 乳房の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 13 9.69 6.37 0.00 51.38
160200xx0200xx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 10 3.60 5.16 0.00 27.30
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1 なし 10 3.70 4.66 0.00 43.70
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2 なし - - 2.94 - -
<定義>令和3年4月1日~令和4年3月31日までの期間に当院形成外科を退院した患者さんを病名と行われた治療の組合わせ毎に集計し、上位5つを挙げたものです。

当科では、先天的または後天的に生じた身体の変形や欠損を、整容的(見た目)にも機能的にも改善することを目的とする専門の診療科です。頭部から手足に至るまで体表の異常を中心に診療を行なっております。具体的には顔や手足の先天異常、腫瘍、顔面の骨折、手足・顔面の外傷、火傷、傷跡の修正などが対象になります。当院では特に「乳房再建」、「眼瞼下垂」に力を入れております。
乳腺外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1 なし 78 8.21 10.15 0.00 55.63
090010xx02xxxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 55 3.53 5.88 0.00 57.76
090010xx99x8xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 8あり 21 2.00 4.21 0.00 57.90
090020xx97xxxx 乳房の良性腫瘍 手術あり 19 2.84 4.10 0.00 37.89
090010xx99x0xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 なし 10 4.70 9.61 0.00 50.80
<定義>令和3年4月1日~令和4年3月31日までの期間に当院乳腺外科を退院した患者さんを病名と行われた治療の組合わせ毎に集計し、上位5つを挙げたものです。

 当科では乳癌の診断と治療、そしてマネージメントの難しい乳腺疾患全般に対応しております。乳腺の画像診断に特に重きを置いており、最新の機能を搭載したマンモグラフィや超音波、MRIを駆使して、乳腺の詳細な画像評価を行っております。
①乳房に対する主な術式選択肢:乳房部分切除・乳房全切除±再建・乳頭乳輪温存乳房全切除±再建
②腋窩に対する主な術式選択肢:センチネルリンパ節生検・腋窩リンパ節郭清
乳房部分切除症例では、皮膚切開を傍乳輪・腋窩・乳房下溝などの目立ちにくい場所におき、さらに乳癌サブタイプに応じて術前化学療法後による切除範囲の縮小を試みるなど、根治性のみならず良好な整容性を追求しております。乳房全切除症例では、患者さんのご希望に応じて、形成外科医の協力のもとで乳房再建手術{人工物(インプラント)・自家組織}も行っております。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病 なし 65 4.72 4.99 3.08 53.68
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 64 25.09 23.02 12.50 75.11
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 57 24.32 25.32 66.67 80.44
160620xx01xxxx 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。) 腱縫合術等 50 13.78 13.52 2.00 34.00
070343xx01x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等 手術・処置等2 なし 45 26.56 20.31 33.33 73.36
<定義>令和3年4月1日~令和4年3月31日までの期間に当院整形外科を退院した患者さんを病名と行われた治療の組合わせ毎に集計し、上位5つを挙げたものです。
 
 脊椎外科領域では、ご高齢者の変性による脊椎変形から脊柱管狭窄症まで、椎弓形成術による除圧術から脊椎除圧固定術、脊椎変形矯正手術まで行っております。特に固定術では、低侵襲手術である側方侵入腰椎椎体間固定術(脊椎前方固定術)の症例数は城東地区内でも多く取り扱っており、経験は豊富にあります。また、他院で手術加療を受けられた患者さんのご相談や手術加療も対応しております。
急を要する大腿骨骨折や上肢骨折に対しては、可能な限り受け入れ、早急に(大腿骨は当日または72時間以内)手術を行うように心がけております。手外科専門医が在籍しており、上肢の複雑な骨折にも、骨折観血的手術から、場合によっては人工関節置換術と幅広く、個々の患者さんの状況に応じた手術を行っております。




眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり 両眼 65 5.11 4.83 0.00 75.08
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 54 3.91 2.71 0.00 73.46
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 29 8.93 6.14 0.00 71.86
020210xx01x0xx 網膜血管閉塞症 増殖性硝子体網膜症手術 手術・処置等2 なし 14 9.50 9.10 0.00 56.50
020160xx97xxx0 網膜剥離 手術あり 片眼 - - 8.48 - -
<定義>令和3年4月1日~令和4年3月31日までの期間に当院眼科を退院した患者さんを病名と行われた治療の組合わせ毎に集計し、上位5つを挙げたものです。

 当院では、難治性白内障及び、網膜硝子体疾患に特に注力して、診療を行っております。
網膜硝子体疾患に関しましては、メディカルレチナ、サージカルレチナ共に専門の医師による診断のもと、治療を行っております。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 26 5.92 6.47 0.00 55.15
030240xx97xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 その他の手術あり 19 7.74 8.62 0.00 23.32
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 17 7.35 7.84 0.00 12.00
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 14 4.50 4.92 0.00 60.07
030340xxxxxxxx 血管運動性鼻炎、アレルギー性鼻炎<鼻アレルギー> - - 5.64 - -
<定義>令和3年4月1日~令和4年3月31日までの期間に当院耳鼻咽喉科を退院した患者さんを病名と行われた治療の組合わせ毎に集計し、上位5つを挙げたものです。

 当科が最も得意としているのは鼻副鼻腔疾患に対する内視鏡下服鼻腔手術です。ハイビジョンカメラやナビゲーションシステムなどの最新鋭の機器を導入して安全かつ正確な手術を行なっています。耳鼻咽喉科といえば「アレルギー性鼻炎」が代表的な疾患ですが、薬の内服でコントロールが取れる事も多いのですが重度のアレルギーの合併の際には薬のみでは難しい事も少なくありません。そのため、後鼻神経切断術を行う事でアレルギー反応を抑制する治療も行っております。他にも小児に対するアデノイド切除術、扁桃摘出術、鼓膜チューブ留置術なども近隣の耳鼻咽喉科のクリニックの先生と連携を取りながら行なっております。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 102 2.28 2.50 0.00 66.73
110080xx9907xx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 7あり 86 4.23 4.03 0.00 69.57
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2 なし 73 6.88 7.02 1.37 73.37
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 31 9.94 13.14 9.68 68.81
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし 26 5.62 5.56 0.00 56.96
<定義>令和3年4月1日~令和4年3月31日までの期間に当院泌尿器科を退院した患者さんを病名と行われた治療の組合わせ毎に集計し、上位5つを挙げたものです。

 当科では、前立腺癌のヨウ素125密封小線源治療を継続的に多くの症例に行っており、令和3年度は86件行いました。周術期の合併症もなくほぼ全例が3泊4日の予定入院で治療を終えています。また、前立腺生検も数多く(102件)行っていますが、本年度(令和4年度)よりMRI画像融合の高精度生検を開始しております。(保険適用)
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 15 10.87 9.86 0.00 28.47
040040xx97x00x 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 13 11.77 10.47 0.00 71.31
040200xx99x00x 気胸 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 9.28 - -
040010xx01x0xx 縦隔悪性腫瘍、縦隔・胸膜の悪性腫瘍 縦隔悪性腫瘍手術等 手術・処置等2 なし - - 9.26 - -
040020xx97xxxx 縦隔の良性腫瘍 手術あり - - 7.90 - -
<定義>令和3年4月1日~令和4年3月31日までの期間に当院呼吸器外科を退院した患者さんを病名と行われた治療の組合わせ毎に集計し、上位5つを挙げたものです。

 令和3年(2021年)4月1日より呼吸器外科の診療スタートしました。呼吸器外科では、肺、縦隔(左右の肺の間に位置する部分のこと)、胸膜、胸壁などの疾患を担当しております。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 68 17 17 25 21 - 1 8
大腸癌 54 48 100 184 101 104 1 8,7
乳癌 37 27 - - 84 36 1 8
肺癌 - - 25 62 42 - 1 8
肝癌 - - - - - 23 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
<定義>令和3年4月1日~令和4年3月31日までの期間に当院を退院された5大癌初発患者さん及び再発患者さんを病期分類別(ステージ別)に集計したものです。
※年間症例数が10件未満の場合は「-」で表示しています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 - - -
中等症 32 23.28 76.38
重症 - - -
超重症 - - -
不明 - - -
<定義>病院外で日常生活をしていた人が肺炎を発症し、令和3年4月1日~令和4年3月31日までの期間に当院へ入院された患者さんを重症度別に集計したものです。
※年間症例数が10件未満の場合は「-」で表示しています。

<解説>令和2年度は、重症患者が『10人』おりましたが、令和3年度は『-(10名に満たない)』と減少しておりました。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 210 22.91 72.40 38.43
その他 19 18.95 79.32 3.93
<定義>令和3年4月1日~令和4年3月31日までの期間に当院を退院された患者さんのうち医療資源を最も投入した傷病のICD10がI63$であった患者さんを発症日から「3日以内」「その他」に分けて集計したものです。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 等 473 0.41 1.36 0.00 65.49
K530-3 内視鏡下筋層切開術 231 1.49 4.68 1.30 49.94
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 129 1.06 9.81 6.20 71.72
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜層剥離術 57 1.09 4.90 0.00 69.84
K654 内視鏡的消化管止血術 48 0.92 9.31 8.33 67.73
<定義>令和3年4月1日~令和4年3月31日までの期間に当院消化器内科を退院した患者さんを手術の種類毎に集計し、上位5つを挙げたものです。
 
 『K530-3』(内視鏡下筋層切開術)につきましては、消化器外科との共同治療体制をとっておりますが、患者さんが入院される診療科が【消化器内科】としているため上記の結果となっております。
消化器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 140 1.41 4.57 1.43 57.41
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 等 101 0.75 2.98 2.97 70.12
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 67 1.07 3.21 5.97 70.51
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの 66 0.86 3.35 0.00 43.12
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 58 3.05 11.53 6.90 69.97
<定義>令和3年4月1日~令和4年3月31日までの期間に当院消化器外科を退院した患者さんを手術の種類毎に集計し、上位5つを挙げたものです。

 昨年度(令和2年度)と比較して、『K672-2』(腹腔鏡下胆嚢摘出術)では、106件→140件、『K7211』(内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術)は、
66件→101件と増加しております。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの 等 223 2.36 1.83 0.45 69.91
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 等 93 3.06 3.77 3.23 71.13
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術 その他のもの 60 1.18 1.58 1.67 61.75
K5461 経皮的冠動脈形成術 急性心筋梗塞に対するもの 54 0.02 15.33 5.56 68.50
K5972 ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 等 41 2.73 7.12 4.88 78.51
<定義>令和3年4月1日~令和4年3月31日までの期間に当院消化器外科を退院した患者さんを手術の種類毎に集計し、上位5つを挙げたものです。

 症例数の上位を占める『カテーテル心筋焼灼術』ですが、使用するエネルギー源や形状の違いによっていくつか種類(【高周波】【冷凍バルーン】【レーザーバルーン】)があります。治療方針は、患者さんの持つ他の疾患や年齢などを考慮し、患者さんのご意向をふまえて決定致します。
大動脈狭窄症の患者さんに対して、【経カテーテル的大動脈弁留置術 (TAVI)】を行っています。薬剤またはバルーン拡張術のみでは十分な生命予後が期待できないと言われておりますが、経カテーテル的大動脈弁留置術は、開胸することなくカテーテルを用いて新たな生体弁を植え込む新しい治療方法です。当院は経カテーテル的大動脈弁留置術関連学会協議会が認めた実施施設です。

 
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5943 不整脈手術(メイズ手術) 等 22 8.36 34.00 4.55 69.41
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術(2吻合以上) 等 20 8.75 31.65 10.00 73.25
K560-22ニ オープン型ステントグラフト内挿術 上行大動脈及び弓部大動脈の同時手術 その他のもの 等 17 4.53 31.00 5.88 58.82
K5601ニ 大動脈瘤切除術(上行)(その他) 等 17 0.53 54.59 29.41 66.65
K5606 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 腹部大動脈(分枝血管の再建を伴うもの) 等 14 4.86 29.64 14.29 74.64
<定義>令和3年4月1日~令和4年3月31日までの期間に当院心臓血管外科を退院した患者さんを手術の種類毎に集計し、上位5つを挙げたものです。

 冠動脈疾患においてはエビデンスに基づいた手術適応と内胸動脈・橈骨動脈・右胃大網動脈など長期成績に優れた動脈グラフトを多用するグラフト選択を行っております。
弁膜症治療は最も症例数が多く、特に自己僧帽弁を温存し形成する僧帽弁形成術を得意にしております。変性による僧帽弁閉鎖不全症はほぼ100%自己弁の良好な形成が可能です。全僧帽弁疾患の90%以上において自己弁を温存・形成しており世界トップレベルの成績を有しております。
脳神経内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K178-4 経皮的脳血栓回収術 30 0.00 30.57 60.00 78.40
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 13 10.38 12.23 38.46 72.92
K597-3 植込型心電図記録計移植術 - - - - -
K1781 脳血管内手術 1箇所 等 - - - - -
K178-2 経皮的脳血管形成術 - - - - -
<定義>令和3年4月1日~令和4年3月31日までの期間に当院脳神経内科を退院した患者さんを手術の種類毎に集計し、上位5つを挙げたものです。

令和4年4月1日から診療体制の変更により、上記手術(経皮的脳血栓回収術・経皮的頸動脈ステント留置術・脳血管内手術・経皮的脳血管形成術については脳神経外科での施行となります。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 28 2.21 7.21 28.57 77.21
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング 1箇所 等 10 2.90 42.10 30.00 62.20
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭して行うもの) 脳内のもの 等 - - - - -
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの 等 - - - - -
K1642 頭蓋内血腫除去術(開頭して行うもの) 硬膜下のもの 等 - - - - -
<定義>令和3年4月1日~令和4年3月31日までの期間に当院脳神経外科を退院した患者さんを手術の種類毎に集計し、上位5つを挙げたものです。
小児外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 53 0.87 0.89 0.00 2.81
K836 停留精巣固定術 28 0.86 0.93 0.00 1.89
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの 13 1.15 2.77 0.00 9.38
K6333 ヘルニア手術 臍ヘルニア 等 12 0.92 1.00 0.00 1.75
K8282 包茎手術 環状切除術 - - - - -
<定義>令和3年4月1日~令和4年3月31日までの期間に当院小児外科を退院した患者さんを手術の種類毎に集計し、上位5つを挙げたものです。

昨年度(令和2年度)と比較し、上記各手術の件数が10件位増加している。こどもの消化器疾患のみならず、泌尿器疾患の手術も行っています。ヘルニアなどの病気では日帰り手術も行っております。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術 選択帝王切開 等 140 2.13 5.36 0.00 36.01
K8981 帝王切開術 緊急帝王切開 等 111 3.10 6.08 0.00 34.52
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 腹腔鏡によるもの 等 86 1.15 4.48 0.00 42.67
K872-32 子宮鏡下有茎粘膜下筋腫切出術、子宮内膜ポリープ切除術 その他のもの 等 51 1.00 1.00 0.00 39.55
K877 子宮全摘術 40 1.03 7.15 0.00 49.43
<定義>令和3年4月1日~令和4年3月31日までの期間に当院産婦人科を退院した患者さんを手術の種類毎に集計し、上位5つを挙げたものです。
※令和2年度までは、分娩に関連する手術が除外となっておりました。本年度から対象に含めております。

 ローリスク(一般)の分娩はもちろんですが、ハイリスクと言われるような早産、前期破水、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)、多胎妊娠、前置胎盤、妊娠糖尿病などの各種母体合併症などがある場合でも、新生児科をはじめとした他の診療科との連携で分娩にも対応致します。
また、婦人科疾患(子宮筋腫、卵巣嚢腫、子宮内膜症、月経不順、月経困難症、更年期障害、骨粗鬆症など)にも対応しており、創が小さく早期回復が可能な腹腔鏡下手術や子宮鏡下手術を積極的に取り入れ、なおかつ安全性を重視した手術を行っております。
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 68 0.78 8.75 0.00 66.37
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術 内シャント造設術 単純なもの 等 31 9.90 14.68 9.68 68.61
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 等 11 5.64 10.82 9.09 65.18
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 等 - - - - -
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 - - - - -
<定義>令和3年4月1日~令和4年3月31日までの期間に当院内科を退院した患者さんを手術の種類毎に集計し、上位5つを挙げたものです。

 腫瘍内科では、点滴による化学療法を施行する患者に対して抗がん剤の末梢血管投与時の皮膚漏出予防の観点から、ほぼ全例にCVポートを作成しております。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K476-4 ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳房切除後) 17 1.00 3.53 0.00 48.53
K0171 遊離皮弁術(顕微鏡下血管柄付き)(乳房再建術) - - - - -
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) 等 - - - - -
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6cm以上12cm未満) 等 - - - - -
K427 頬骨骨折観血的整復術 - - - - -
<定義>令和3年4月1日~令和4年3月31日までの期間に当院形成外科を退院した患者さんを手術の種類毎に集計し、上位5つを挙げたものです。
乳腺外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4762 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 等 54 1.13 1.39 0.00 54.87
K4763 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 等 30 1.70 5.33 0.00 57.53
K4765 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩鎖骨下部郭清を伴うもの)・胸筋切除を併施しないもの 等 24 1.13 7.13 0.00 59.13
K4741 乳腺腫瘍摘出術 長径5センチメートル未満 14 0.86 0.93 0.00 39.29
K4768 乳腺悪性腫瘍手術 乳輪温存乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 10 1.00 9.20 0.00 51.60
<定義>令和3年4月1日~令和4年3月31日までの期間に当院乳腺外科を退院した患者さんを手術の種類毎に集計し、上位5つを挙げたものです。

 乳癌の手術は、乳房温存症例では根治性のみならず高い整容性を追求し、乳房切除症例では、患者さんのご希望に応じて形成外科医の協力のもとで乳房再建手術も行っております
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術(膝) 等 106 1.94 22.03 13.21 71.95
K0462 骨折観血的手術(前腕) 等 83 1.70 4.46 6.02 52.77
K0461 骨折観血的手術(上腕) 等 59 1.68 11.44 33.90 69.19
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(下腿) 等 57 0.86 1.37 0.00 43.54
K0463 骨折観血的手術(鎖骨) 等 45 1.56 5.62 6.67 50.78
<定義>令和3年4月1日~令和4年3月31日までの期間に当院整形外科を退院した患者さんを手術の種類毎に集計し、上位5つを挙げたものです。

 膝関節置換術は、個々の患者さんの状態に合わせて単人工関節置換術、全人工関節置換術、時には骨切術による関節温存手術を行っております。人工関節置換術では、症例により個々の骨を画像にて評価してオーダーメイドな機械を用いた手術や最新のナビゲーション・AR技術を応用した手術を取り入れております。
上記の通り、膝人工関節置換術が手術症例数も一番多く行っています。それに続く手術は、手に関するものが大半となり当院には手外科専門医が在籍していることが数値に現れております。
 
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの 等 111 1.14 2.18 0.00 74.14
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術 網膜付着組織を含むもの 等 44 1.09 7.23 0.00 68.77
K281 増殖性硝子体網膜症手術 13 0.46 8.08 0.00 56.77
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他) 等 12 0.92 5.50 0.00 69.8
K275 網膜復位術 - - - - -
<定義>令和3年4月1日~令和4年3月31日までの期間に当院眼科を退院した患者さんを手術の種類毎に集計し、上位5つを挙げたものです。

 白内障に対する手術が、大半を占めて占めています。上記は入院して手術を実施した件数であり、昨年度(令和2年度)と比較すると40件位減少しております。その高齢者患者が主体となるためコロナウイルス感染者の増加等で手術をキャンセルしたりするケースが増加したり、外来日帰り手術に切り替えたりするケースが見受けられたことが要因ではないかと推測致します。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 等 37 1.00 6.35 0.00 23.11
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 等 19 1.58 3.53 0.00 55.63
K370 アデノイド切除術 - - - - -
K340-6 内視鏡下鼻・副鼻腔手術IV型(汎副鼻腔手術) 等 - - - - -
K347-5 内視鏡下鼻腔手術1型(下鼻甲介手術) - - - - -
<定義>令和3年4月1日~令和4年3月31日までの期間に当院耳鼻咽喉科を退院した患者さんを手術の種類毎に集計し、上位5つを挙げたものです。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの 等 66 2.74 3.92 1.52 74.15
K7811 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの 等 27 1.26 3.63 0.00 57.26
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 25 1.36 5.64 8.00 69.40
K8411 経尿道的前立腺手術 電解質溶液利用のもの 11 1.00 5.18 0.00 72.91
K7981 膀胱結石摘出術(経尿道的手術) 等 - - - - -
<定義>令和3年4月1日~令和4年3月31日までの期間に当院泌尿器科を退院した患者さんを手術の種類毎に集計し、上位5つを挙げたものです。
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5131 胸腔鏡下肺切除術 肺嚢胞手術(楔状部分切除によるもの) 15 4.60 5.27 0.00 28.47
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの - - - - -
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 部分切除 - - - - -
K5132 胸腔鏡下肺切除術(部分切除) 等 - - - - -
K5143 肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの - - - - -
<定義>令和3年4月1日~令和4年3月31日までの期間に当院呼吸外科を退院した患者さんを手術の種類毎に集計し、上位5つを挙げたものです。

 自然気胸、肺腫瘍や縦隔腫瘍においては胸腔鏡下手術(VATS: video assisted thoracoscopic surgery)を基本として、治療にあたります。
手術が必要な際は、呼吸器外科専門医が手術を行います。極力侵襲少なくする事を心がけた診療をしております。
自然気胸で胸腔ドレナージが必要な場合、血胸や胸水貯留が疑われる症例を除き、2mmの皮膚切開で細径チューブによるドレナージを致します。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 23 0.22
180010 敗血症 同一 15 0.14
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 49 0.47
異なる - -
<定義>令和3年4月1日~令和4年3月31日までの期間に当院を退院された患者さんのうち、臨床上ゼロになりえないものの少しでも改善すべき症例であった患者さんを集計したのものです。手術の種類毎に集計し、上位5つを挙げたものです。
入院契機(入院が必要と判断した疾患)と入院中の主な治療目的の疾患が「同一」か「異なる」で区別しています。
※年間症例数が10件未満の場合は「-」で表示しています。
<解説>
播種性血管内凝固症候群(DIC):様々な基礎疾患により、全身の血管内で血栓が出来る病態です。それにより組織に血液が行き渡らなず虚血性の壊死を起こし、多臓器の循環障害による機能不全が生じます。これに出血症状が加わり、その結果として、致死的影響を体に生じることになります。
敗血症:いずれかの感染巣から血流中に菌が入り込み、高熱や頻脈、呼吸数の増加などといった全身的な症状を呈するような状態になったものを指します。
手術・処置等の合併症:「術後創部感染」「造影剤ショック」「腹膜透析に伴う腹膜炎」などが見られます。
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