歯科口腔外科手術での静脈内鎮静法(麻酔科)

静脈内鎮静法とは

 静脈内鎮静法とは、点滴から鎮静薬を投与して不安や緊張を軽減し、リラックスして手術を受けていただく方法です。患者さんの中には、歯科治療に恐怖心を抱かれている方や、口の中に物が入ると気持ち悪くなってしまう方がいらっしゃいます。

また、親知らずなど抜歯が必要になることもあります。このようなとき、静脈内鎮静法や全身麻酔を利用することで安心して快適に手術を受けていただくことができます。

 当院では現在、日本歯科麻酔学会専門医、認定医を含む計5名の歯科麻酔科医が在籍しており、土・日・月曜日の午後に、歯科口腔外科手術の麻酔を主に担当しています。

2023年度の歯科麻酔管理件数は308件、そのうち静脈内鎮静法は165件でした。静脈内鎮静法は基本的に手術当日に来院していただき、当日に帰宅可能です。

 私たち歯科麻酔科医は、安全で安心な歯科治療を受けていただけるよう皆様のお手伝いをさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

歯科鎮静2-(1)不安を和らげる薬剤の投与により「うとうとした」状態で、智歯(親知らず)の抜歯術を行っている様子。
歯科麻酔科医(左)は、患者様の状態、手術の進行状況などを見守っています。





(2024年8月掲載)