前立腺がんのロボット支援下手術(ダヴィンチ)について(泌尿器科)

前立腺がんのロボット支援下手術(ダヴィンチ)について(泌尿器科)

前立腺がんは増加しており、現在では本邦の男性の最も罹患数の多いがんですが、一方で死亡数は4位です(2020年)。これは、前立腺がんは比較的進行が緩徐なタイプが多いことに加え、PSA採血による前立腺がん検診の普及により、転移のない『限局性前立腺がん』の状態で診断されることが増えていることも一因です。また、『限局性前立腺がん』と診断された場合には多くの場合で根治治療が行われますが、治療効果に大きな差のない複数の治療があることも特徴です。

 当院では、ダヴィンチというロボット手術支援装置を使用する『ロボット支援下前立腺摘除術』、放射性同位元素を放出する線源(シード)を前立腺に埋め込む『密封小線源治療』、体外から放射線照射を行う『外部照射』を備えています。治療法にはそれぞれの特徴があるため、医師が各治療法の内容を説明しながら患者さんと相談して治療法を決定していく『Shared Decision Making(SDM)』というプロセスが一般的になっています。

そのうえで日本では、『ロボット支援下前立腺摘除術』を受ける患者さんが最も多くなっています。当院ではロボット支援下手術を積極的に行っていますので、是非ご相談ください。
20250331_100002~3コンソールで操作している様子
IMG_6152ロボット支援下手術中の様子


(2025年4月掲載)