無痛分娩について(麻酔科)

無痛分娩について(麻酔科)

無痛分娩とは、薬剤を用いてお産の痛みを緩和することです。リラックスしてお産ができるので疲労が少なく、産後の回復が速やかです。赤ちゃんへの影響も、ほとんどありません。
2022年に実施された全国調査によると、硬膜外無痛分娩の実施率は全分娩件数の11.8%で、近年増加する傾向にあります。当院では、経産婦の方を対象とする計画無痛分娩を行っています。2024年度の当院の全分娩件数は973件、無痛分娩件数は220件で、無痛分娩実施率は22.6%でした。
麻酔科医は背骨の中にある硬膜外腔という場所に、カテーテルとよばれる細い管を入れ、そこから麻酔薬を注入します。痛みの程度とお産の進み具合をみながら、麻酔薬の量を調節します。
逐次変化するお産の状況に応じて、産婦人科医・助産師・麻酔科医がチームとなって管理をしています。安全で質の高い無痛分娩を皆様にお届けできるよう、チーム一同尽力いたします。
DSC_0910-1硬膜外カテーテル留置の様子
(撮影のために服を着ています)


(2025年6月掲載)