超音波検査について(臨床検査室)

超音波検査について(臨床検査室)

超音波検査は、どなたでも安心して繰り返し受けることができる検査です。甲状腺、乳腺、心臓、腹部、胎児、血管などを対象とし、臓器の形、大きさ、血液の流れ方を観察します。当検査室で最も行われている検査は、心臓超音波(心エコー)検査です。心エコー検査は、経胸壁心エコーと経食道心エコーがあり、経胸壁心エコーでは、胸にゼリーをぬり、探触子(プローブ)をあてることで、心臓の大きさ、壁の厚さ、弁(血液の流れを制御しています)の動き方を確認し、疾患の有無・重症度を診断します。不整脈、弁膜症、先天性心疾患等が対象となりますが、手術前後評価も行います。更に詳細な検査である経食道心エコーは、医師と共に行います。細い管を口から挿入し、2Dや3D画像で心臓内を観察し、手術の必要性等の判断が行われます。この検査では、苦痛を和らげるため、鎮静剤を使用して検査を行うことがあります。

超音波1経胸壁心エコー 心臓弁膜症(僧帽弁閉鎖不全症)
超音波2経食道心エコー 僧帽弁の3D画像
超音波3(編集済み)経胸壁心エコー 検査の風景
(2025年9月掲載)