MASLD/MASHに対する画像診断
〜 治療が必要な脂肪肝を見分ける 〜

 本邦における肝硬変の成因は変化しており、2007年までと比較して2014年以降では、MASHの占める割合が2.0%から9.1%へ増加しています。これまで脂肪肝に対しては、「まずは減量を」と経過観察となるケースも少なくありませんでした。しかし、その中には慢性肝炎の原因となり、さらに肝硬変や肝細胞癌へ進展するMASHが含まれています。
 近年、非アルコール性脂肪性肝疾患および脂肪性肝炎(NAFLD/NASH)は、代謝機能障害関連脂肪性肝疾患および肝炎(MASLD/MASH)へと疾患概念および名称が変更され、2026年には関連ガイドラインも改訂されました。
 MASLD/MASHの確定診断には肝生検が用いられ、肝脂肪化、炎症細胞浸潤、肝細胞変性の程度などを評価します。一方、当院では非侵襲的評価法としてMRI-PDFF検査(図1)を導入しており、肝脂肪化率や肝内鉄過剰の程度を定量的に評価しています。更に腹部超音波検査による超音波減衰法やエラストグラフィー(図2)を併用し、脂肪肝の進行リスクや治療介入の必要性を総合的に判断しています。



図1
図2
(2026年5月掲載)