誤接続防止コネクタ製品切替えについて
厚生労働省の通達で2019年12月より経腸栄養分野の接続部コネクタにおいて、他システムとの相互接続防止を目的とした国際規格ISO80369-3に準拠した製品への切り替えが開始されました。新規格の大きな変更点は、接続の向きがいままでとは逆のロック仕様となることです。2021年11月以降には、現行の規格が使えなくなることが国の方針で決定しており、当院では院内は2020年11月30日をもって新規格への変更が行われました。外来でも同様に、12月以降に順次新規格への変更が行われます。その点ご了承の上、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
Q&A
胃瘻が新規格のものとなりましたが、自宅にある旧規格の栄養ルートは使用できなくなるのでしょうか?
当院では、在宅物品をお渡しする際に新規格のものと旧規格のものが接続可能な変換コネクタをお渡ししますのでご使用ください。逆に、旧規格の胃瘻を使用している際にも、変換コネクタを使用することにより新規格の栄養ルートを接続することも可能です。
患者・介護者向けの案内はありませんか?
PMDAより医療安全情報NO.58「
誤接続防止コネクタの導入について(経腸栄養分野)」が公開されました。同時にPMDAのホームページ上に「患者・利用者と介助者向け説明資材(例)」が掲載されていますので、そちらもご参照ください。
ENシリンジの先端が短くなっており、栄養剤等で先端が汚れてしまうのですが、どうすればよいでしょうか?
汚れをその都度きれいに拭き取ってから使用してください。
留置側のコネクタが汚れた際の洗浄方法はありますか?
歯ブラシ等を準備していただき、汚れた際にその都度洗浄してください。薬剤や栄養剤が汚れたまま乾きますと、洗浄に時間がかかるようになりますので注意してください。
留置側コネクタを汚さずに接続する方法はありますか?
栄養セットやシリンジ等の先端まで栄養剤等を充填せず、少し空気溜まりを残すことで接続時にオスコネクタを汚さずに接続することができるようになります。