令和2年度「東京都周産期医療関係者研修会」のWeb開催について

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20210201_東京都周産期医療関係者研修会
東京都周産期医療関係者 各位

平素より周産期医療連携にご支援を賜り厚く御礼申し上げます。
周産期病棟は産前産後病床 38床、母体・胎児集中治療室(MFICU 9床)、新生児集中治療室(NICU)15床、新生児回復治療室(GCU)17床を擁し、東京都の母体救命対応総合周産期母子医療センターに指定されています。平成30年1月より小児循環器・成人先天性心疾患センターが併設され、胎児診断で出生早期に治療介入が必要な先天性心疾患が診断された場合には、母体搬送され産科・小児循環器科・新生児科で娩出時期・治療方針などをディスカッションしております。また、出生後に診断された心疾患をもつ新生児も昭和大学病院NICUにて診療しております。24時間面会も取り入れ、ご家族に安心していただける新生児医療を提供してまいりましたが、令和2年度にはいり、新型コロナウイルス感染症対策のため、面会の制限をせざるを得ずご家族にはご不便をおかけしております。
小児病棟は入院棟3階と4階に52床あり、小児科・小児循環器科・小児外科を中心に入院加療が必要なお子さんの治療を行っています。また、NICU入院期間が長くなったお子さんの退院移行支援(試験外泊など)を一般小児病棟にて行う場合もあります。小児感染症疾患の入院は、ほかの医療施設と同じく新型コロナウイルス感染症の影響を受けて激減しましたが、令和2年11月までの入院は、心臓疾患合併したお子さんが292件(2020年1月〜11月)、食物アレルギーの経口食物負荷試験が1013件(2020年11月現在)とコロナ禍においてもおおくのお子さんたちとそのご家族のニーズに対応できていると考えております。
新型コロナウイルス感染症の影響はさらなる出生数の減少、虐待報告件数の増加にもつながっています。このコロナ禍の中で妊娠出産される女性、そして、そのご家族みなさまは、これまで以上に不安を感じていらっしゃることと思います。
この度は、「東京都周産期医療対策事業」として東京都からの委託により、新生児部門から、先天性心疾患の初期対応、手指衛生の取り組み、NICU・GCUにおける退院支援について、また産科部門から、周産期メンタルヘルス、出生前検査と遺伝カウンセリング、院内産科救急対応Rapid Response Systemについてお話させていただきます。
本来であれば、皆さまお集まりいただいてお話をさせていただくところ、新型コロナウイルス感染症対策として、今回はWebでの開催とさせていただきました。
これからも、お母さま方が安心して妊娠生活を送り、出産し、子育てできるよう努めてまいります。引き続きご支援賜りますよう、よろしくお願いいたします。


昭和大学病院総合周産期母子医療センター長
水野 克己


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【受講用URL(学会放送)】https://singlecast.gakkaitv.net/stream/210104211
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■受付期間:令和3年2月3日(水)~ 3月14日(日)
■受講期間:令和3年3月1日(月)正午 ~ 3月14日(日) 17時00分
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 *日本助産機構 CLoCMiP、日本専門医機構認定講習
■お問い合わせ :管理課  TEL 03-3784-8515(直通)