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診療科・センター・部門
診療科
地域連携歯科
地域の医療機関との連携を今まで以上に深めるべく、平成21年4月に発足しました。「お互いの顔の見える連携」を目指します。
医学の発達と高齢化により、重い病気をお持ちで歯科治療を希望される方が多くなってきました。当科は地域の歯科医院では対応が難しい方々の治療をお引き受けし、安全で痛くない、快適な治療を心がけます。
地域の医療機関との連携を深め「お互いの顔の見える連携」を目指し、治療の難しい患者さんに対して診療所と病院が診るべき診療部分を連携し、よりよい治療を提供するよう努めます。
総合診療歯科
歯周病科
歯周病は、歯垢(デンタルプラーク、口腔内のばい菌)によって歯を支える歯茎に炎症がおき、歯茎が腫れたり歯がぐらぐらしてくる病気です。放置すれば抜歯せざるを得なくなります。歯を支える土台の部分ですので、歯を悪くさせない為だけではなく良い入れ歯や被せもので治療するためにも、歯周病の治療は欠くことができません。また、むし歯と違って歯茎は削ってつめる ことが出来ないので、治っていくのに時間がかかります。 歯磨きとは、白い歯だけではなく、歯のはえぎわのばい菌を除去することでもあります。普段のブラッシングの回数や上手さ、噛み 合わせなど多くの要因が関わるために、治療は数回で終わることもあれば、症例によっては1年近くかかることも珍しくありません。歯科医師も一生懸命治療に当たりますが、患者さんご本人の歯の手入れに負うところが少なくありません。診療台に座って歯科医師の治療を受けるだけでは治りません。歯科衛生士からも正しいブラッシング方法を習い、ご自身が毎日口腔内や歯の周りのプラークをとる、つまり丁寧なブラッシングを続けられることは欠くことができません。適切な治療と丁寧なブラッシング習慣がそろって初めて歯周病がよくなっていきます。
最近では、歯周病は糖尿病の第6の合併症であるとされ、逆にひどい歯周病により歯周組織から入ったばい菌やその成分は予想以上に動脈硬化症や糖尿病などにも影響をしているかもしれないという報告が増えてきました。
歯・口のためだけでなくからだ全体の健康にとっても、気を配っていきたいものです。
歯内治療科
当科では一般外来患者さんおよび近隣の歯科医院からの紹介患者さんに対し歯内治療(根管治療)を専門に行っています。う蝕(虫歯)が進行した歯であっても、根管治療によって歯根を保存した上で冠をかぶせることにより、永く機能させることができます。適切な根管治療を行うことは、歯を保存するために非常に重要ですが、根管は複雑な形態をしており、また直視することが困難なため、治療が難しくなることも少なくありません。当科では、通常の根管治療に加え、根管治療をくり返しても治りにくい難治性根尖性歯周炎の治療や、歯の保存が可能かどうかの診断等の依頼を、近隣の歯科医院から受け入れ処置を行っています。実体顕微鏡や歯科用CTを併用することにより、従来の方法では把握困難であった根管内外の問題を発見し、保存の可否の診断を含めた精細な治療が可能となっています。美容歯科
当診療科はう蝕治療を中心にしいかにしてダメージを最小に食い止める治療を目的にしています。さらに治療痕を最小にすることで自然で美しい口腔内を維持することを考慮しています。また歯を白くするいわゆるホワイトニングも推奨しています。補綴歯科
“補綴(ほてつ)歯科”というと一般の方になじみが少ないかもしれませんが、歯科治療における補綴とは、歯が欠けたりなくなった場合にかぶせものや入れ歯などの人工物で補うことをいいます(社団法人日本補綴歯科学会)。歯を失うと口もとの審美性(見た目)や咀嚼や発音といった日常生活に必須の機能が妨げられ、著しく生活の質(QoL)が損なわれます。それだけではなく、歯がない状態を長期間放置することにより、残った歯の位置が変化し、歯並びが悪くなったり噛み合わせが変化して、2次的に虫歯や歯周病を引き起こしたり顎関節症になったりすることがあります。また、全身的な健康へも影響があり、歯が失われて消化器官としての口腔の機能が損なわれると他の消化器官への影響が危惧されます。さらには健全な咀嚼機能を維持することが脳の活性化にも役立つことが報告されています。
私たちは多くのニーズに応えるために、昭和医科大学歯科病院の他の専門外来と緊密に連携しながら最新の治療を提供して参ります。十分なインフォームドコンセントに基づく患者さん中心の医療を行うことは言うに及ばず、補綴専門外来として質の高い治療をスタッフ一同で提供して行くつもりです。お気軽にご来院いただければ幸いです。
顎顔面口腔外科
顎顔面口腔外科では、一般の歯科医院では対応が難しい、顎口腔領域に生じる疾患について診療と治療を行っています。この領域では歯に関連した疾患から顎変形症、外傷そして口腔癌とさまざまな疾患が発生します。また、これらの外科的な疾患のほかにも、口腔粘膜疾患などの内科的疾患も含まれます。顎口腔領域に異常をきたしますと、食べる、会話をする、飲み込むなどの機能が障害されることがあります。また、顔が変形して審美性が損なわれますと、患者さんは精神にも大きな苦痛を受けることになります。私達は修練を重ねた技術と日々の研究成果を支えにし、また地域医療機関や院内各診療科と連携しながら、患者さん毎に最善の医療が提供できるよう努めて参ります。口腔腫瘍外科
口腔は咀嚼、嚥下、味覚や呼吸、そして顔面の形態に関係する重要な部位です。口腔内の腫瘍の治療にはこの機能、形態に障害が出る可能性があり、専門的に治療を行う必要があります。口腔腫瘍外科の特徴は、頭頸部癌専門の耳鼻咽喉科医と口腔癌専門の歯科口腔外科医のタイアップにより耳鼻咽喉科医師だけの治療と歯科口腔外科医師だけの治療の欠点を補い安全で確実な医療を提供していくことです。
対象疾患は口腔癌と口腔に発生する良性腫瘍全般です。治療には手術だけではなく化学療法、分子標的薬、放射線療法、手術を組み合わせて機能、形態の温存をめざしております。入院、手術、(化学)放射線療法に関しては、昭和医科大学病院(旗の台)頭頸部腫瘍センターと連携をとり、高度で安全な医療を提供してまいります。
矯正歯科
先進性に裏付けされた真の「思いやりの心」“医療の質の向上”のためには、患者さんとの信頼関係の確立とともに優れた治療法を開発および普及させることが大切なファクターであると考えます。
当科の歯科医師は、 “医療サービスに従事する”という意識を常に持ち続け、それと同時に、さまざまな科学的研究の成果を通して、より先進的な“昭和医科大学でしかできない矯正治療”を行っております。
3次元的な診断,見えにくい装置等々、まさに時代を牽引する技術をやさしさで包み込み、皆様にお届けします。
小児歯科
お子さんのお口の中は日々変化し、様々なことにつながっていきます。虫歯がない健口な状態は丈夫な身体に繋がります。しっかりとしたかみ合わせは運動機能の発達に良い影響をあたえるでしょう。乳歯から永久歯までつづく白い歯はきっと、お子さんの様々な自信の源になるに違いありません。しかし、歯磨きが苦手、転んで歯をぶつける、先天的な問題などから、お口の中を良好に保てないこともあるかと存じます。お子さんのお口に関することでお困りのことがあれば、どの様なことでも対応いたします。治療は一般的な外来治療から入院していただく全身麻酔法まで、お子さんに最適な方法を提供いたします。是非ご相談いただければと存じます。高齢者歯科
高齢者歯科で担当させていただく方は、一見お元気に見えても潜在的な病気を抱えてる場合も多いものです。当科では、ご高齢の方に多い疾患や心身の変化に配慮しながら、健やかで豊かな生活のために、高度な歯科医療を総合的に提供します。当科の特徴は、義歯やインプラントなどの歯科治療に加えて、口腔機能(お口の動き・力など)や咀嚼・嚥下機能(噛む・飲み込む)の評価、摂食嚥下リハビリテーション、食事指導も含めた統合的診療をご高齢の方に行うことです。また、通院が困難な方には、施設や在宅への訪問歯科診療も他の専門外来や地域の歯科医院と連携して行っております。
インプラント歯科
むし歯や歯周病、事故等で歯を失ってしまいますと- 食物がうまくかめない・食物がつまる等の咀嚼の問題
- 見た目が悪い・みっともない等の審美不良の問題
- うまくしゃべれない等の発音の問題
- 歯が無くなった相手の歯や隣の歯が動く等の歯列不正の問題
障がい者歯科
当科は歯科医療に特別な配慮が必要(スペシャルニーズ)な種々の障がいやご病気のあるお子さんから高齢の方まで、多くの皆様の歯・口に関する総合的な診療科になります。種々の障がいのある方にとってお口に関連した様々な問題は、容易に解決できずに非常にお困りになることも多いかと存じます。むし歯や歯周病などのいわゆる歯科的疾患だけでなく、食べたり飲み込んだりがうまくできない摂食機能障がいも総合的に診断し、全身の病気を配慮したお口の中全体の治療とその後の健康管理を行ってまいります。
診療は一般的な外来診療から入院していただく全身麻酔法まで様々あり、患者さんの身体的・心理的状態を考慮しながら最適な方法で行っております。
是非ご来院いただければと存じます。
口腔リハビリテーション科
当科は摂食嚥下障害、言語障害、閉塞性睡眠時無呼吸症候群およびその他の口腔機能障害や異常習癖など口腔顎顔面の機能障害の診断、治療を行っています。特徴としては、摂食嚥下障害から言語障害まで様々な口腔の機能障害に幅広く対応できること、言語聴覚士、歯科衛生士などの専門スタッフと歯科医師がいつでも一緒に診療する体制が整っている点です。
食べる・話すなどの口腔機能障害の問題でお悩みの方は、どうぞ当科にご相談ください。
顎関節症治療科
顎関節症治療科は2004年9月に当院に開設された顎関節症科が発展的に改称され2012年4月にオープンしました。“顎関節症”という疾患はテレビ番組で取り上げられ、インターネットで検索すると多くの件数がヒットします。文字通り“顎を動かすと関節やその周囲に痛みの症状を感じる”疾患です。顎関節症になると口を大きく開けることができなかったり、あごを動かすと痛いので日常生活での食事や会話が困難となります。これを放置しておくと、指一本分しか口が開かない状態や慢性的な痛みが生じ治療が困難となります。当科で治療している患者さんの約40%は地域の歯科医院、整形外科、耳鼻科などからの紹介です。来院された当日に各種検査を行い、病状をご説明し、治療計画を立て、最新の治療を提供しています。もし、貴方が上記のような症状を自覚しているとしたら、あなたは顎関節症かもしれません。早い時期に当科へご相談されることをお勧めします。歯科放射線科
むし歯や歯周疾患をはじめとする歯の病気や顎の病気などを治療するには、その原因を探し、範囲を明らかにして適切な治療を選択する必要があります。このためには様々な診察や検査を行います。そのうち写真で病気の原因や範囲を捉えようとする方法が画像検査で、画像検査・診断を担当するのが歯科放射線科です。画像検査としてお口の中に小さなフィルムを入れて撮影する口内法X線検査、顎全体が一度に観察できるパノラマX線検査をはじめとして、歯科用コーンビームCT検査、CT検査、超音波検査などの特殊検査を行っています。また、他医療機関からの一般X線撮影や歯科用コーンビームCTなどの画像検査の依頼も受け入れています。
依頼医の協力のもと、被曝の低減も含めた効率的で高度な画像検査と正確な診断を目標に診療を行っています。
歯科麻酔科
歯は毎日使うものです。毎日食事をおいしくいただき、健康な日々を送るのに大切な体の一部ですね。この歯と顎を健康に保つようにするのが歯科の役割です。毎日、何キログラムもの力を発揮している歯は壊れたら大変です。治療をしなければいけません。しかし歯科治療は時には複雑な処置が必要であったり、時間が長くなったりします。場合によっては外科手術も必要になります。そうなると歯科治療を受ける敷居が高くなります。しかし、放っておいてはますます悪くなり、取り返しのつかなくなることにもなりかねません。
歯科の麻酔は、このような大きな処置をする口腔外科の手術や、外科手術でなくても歯科治療が恐くてなかなか歯科治療を受けられない方を対象に麻酔の技術を使い、恐い思いをしないで治療を受けられるように手助けをするところです。
昭和医科大学歯科麻酔科は専門の麻酔の研修を受けた歯科麻酔科医が多数勤務しています。中央手術室や歯科診療室で麻酔を行い、多くの患者さんが歯科治療を受けられるように麻酔の技術を使って取り組んでいます。
麻酔科は、さまざまな全身疾患をもった患者さんにとってより良い治療や麻酔方法を考える診療科です。手術前の診察を行い、快適な手術後の回復を促せるように計画することを担当しています。
患者さんの健康増進に麻酔を通して貢献できることを願っています。
臨床病理診断科
臨床病理診断科は歯科病院における病理診断全般を担当している部署です。主に病理組織診断、細胞診断、術中迅速診断を行っています。他院で診断された症例に対しても客観的に評価し説明させていただく、いわゆる“セカンドオピニオン”の相談にも対応しております。また、開業されている歯科医院の先生方からご依頼いただいた検体の病理組織診断もお引き受けいたします。
診療部門・センター
インプラントセンター
インプラント治療は現在、歯を失った場合の治療方法(入れ歯やブリッジ)の中で重要な位置づけとなっており、歯を抜いてすぐにインプラントを入れる手技(抜歯即時埋入)や手術をしたその日に歯を作る手技(即時荷重)等の最先端の治療が日本においてもおこなわれています。しかし一方で、骨移植やインプラント手術による神経の麻痺や術後の炎症と感染等の外科的トラブルや、咬み合わせの不具合やインプラント体の破折等の補綴的・機械的トラブル、インプラントに生じる歯周病(インプラント周囲炎)等の生物学トラブル等のインプラントトラブルが数多く報告されております。当インプラントセンターは、「安全・安心で高度なインプラント治療の提供と様々なインプラントトラブルに対するリカバリー治療」の実現に向けて、放射線科や麻酔科だけでなく、口腔外科・補綴歯科・高齢者歯科等の様々な診療部門の専門の先生があつまり、患者さんひとりひとりの診査診断~インプラント外科手術~インプラント補綴(上部構造治療)~メインテナンスに関する総合診断と各専門分野による高度なインプラント治療の提供をおこなっております。
また、当インプラントセンターは日本口腔インプラント学会認定のインプラント相談窓口ともなっておりますのでお気軽にご相談ください。
お口の健康センター
歯科ドック
昭和医科大学歯科病院では、平成14年9月から「歯科ドック」を開設しています。歯科ドックは、お口の健康状態を診ることを目的としています。健康であると思っている方、あるいは治療が終了して得られた健康な状態を維持・増進したいと考えている方を対象としています。
スポーツ歯科外来
当外来ではアスリートやスポーツ愛好家を対象にスポーツマウスガードの製作を専門に行っております。マウスガードはスポーツ店で販売されている既製品が安く手に入りますが、大きく、話しにくいなどの違和感が強いだけでなく、咬み合わせの調整を行っていないため顎関節症を引き起こす可能性さえあります。「顎の形態や機能」に詳しい日本顎関節学会の指導医および「咬み合わせ」の専門家である日本補綴学会の指導医が中心となり、日本スポーツ歯科医学会所属の歯科医師がカスタムメイドスポーツマウスガードを製作します。競技種目、レベルおよびポジションに配慮し、咬み合わせ、咬合力などの検査を行ったうえで適切なスタイルのマウスガードを装着することが可能です。外傷防止だけでなく身体能力の向上を目的としたマウスガードも製作しております。内科クリニック
歯科病院における唯一の医科診療科として外来にて広範囲な疾病領域に対応しています。科長の木庭は高血圧・循環器疾患・高齢者医療を中心に内科一般、安藤医師は呼吸器・アレルギー疾患を中心として、井上・橘・酒井各客員教授が専門的視点から総合的に診療を行っています。
その他、昭和医科大学病院循環器内科の医師のサポートのもと安心・安全な診療体制を維持しています。歯科麻酔科と連携し、処置前・術前の内科管理をプライマリケアの重視の下行います。口腔外科および口腔リハビリテーション科を中心とした入院治療中の患者さんの診療にも参加しております。昭和医科大学病院各診療科および検査室との連携を図り、最先端の医療を担っています。
「至誠一貫」の建学の精神を基盤に、重複疾患を有する患者さんが安心して歯科治療が受けられるように、口腔および頭頚部領域の心身症にも配慮して対応しています。お悩みの症状につきましてはお気軽にご相談ください。