病院長ご挨拶

矯正歯科_槇宏太郎昭和大学歯科病院
病院長 槇 宏太郎
 昭和大学歯科病院は1977年に設立されて以来、地域の皆さま、さらには社会のニーズに応えながら歯科医学・医療の発展に貢献してまいりました。
 超高齢社会に突入したわが国では、長い人生を健康で充実したものにしようという意識が高まっております。 医療の目的が延命のみならず、生命と生活の質の尊重に重点がおかれるようになりました。
 また、口腔健康状態を良好に維持することは、昨今の社会的な問題であるフレイルや認知症、心臓疾患などの予防に有用であることが多くの研究結果として示されており、歯科医療の役割は益々大きくなっております。そして、高血圧などの循環器系疾患や糖尿病等、さまざまな疾患を抱えた方の全身管理下での歯科治療の需要も増えております。さらに、噛み合わせの早期予防や透明な矯正装置、インプラント、顎変形症の手術など、歯科治療に対するニーズは多様化しています。
 ご存知のように、最新かつ最善の治療は、確固たる科学的エビデンスの集積をもとに専門的スキルを有する歯科医師や医療スタッフがチームで担わなければなりません。
 当院には、さまざまなニーズに応え、先進的な医療を提供するために、高度な専門性を持つ17の診療科とそれらを横断的に支援する13の診療支援、 研究・研修支援部門を有し、最先端医療技術に関連した臨床研究や研修医教育を統括する部門も設置されています。また、内科クリニックも併設され、さまざまな場面で歯科診療をサポートしております。
 さらに、地域の歯科医院から安心して患者さんをご紹介していただけるよう連携体制を整えたうえで、土曜日の診療も週日化しました(2017年12月〜)。
 2023年度の実績では、年間 227,392名の外来延患者数と 6,086名の入院延患者数にご来院いただきました。
 昭和大学は「真心をもって何事にも立ち向かう、そして、その誠意を貫き通す」という意味の「至誠一貫」を建学の精神としております。
 当院の理念もこの精神を基盤として、患者様の病気の治療だけでなく、不安や悩みを取り除くために、真心のこもった医療を目指します。