臨床研修歯科医募集

歯科医療を取り巻く状況は、過去20年間激変してきました。我が国の高齢化はますます加速し、総人口に占める65歳以上の割合は2050年には36.3%にのぼると予想されています。その背景には平均寿命の延伸があり、最新の統計によると我が国の平均寿命は男女ともに世界第2位です。
こうした変化に伴い、医療の目的も延命から長くなった人生をより良く生きること、つまり健康寿命の延伸へと大きく変化してきました。歯科疾患は痛み・咀嚼機能・審美性などの生活の質に直接関連するため、健康寿命を延伸する上で歯科医療は大きな役割を担っています。また、高齢化の加速により、疾病構造も大きく変化し医療へのニーズも多様化しています。こうした背景の中で国民の健康増進に貢献するためには、高度かつ専門性の高い知識と技能が求められます。
その為には、これから一年間の研修でまずは基本的な診療能力を身に付けることが必須です。そして、この研修期間は皆さんが研修修了後、あるいは将来、どのような歯科医師になるのかを決めるべき時期でもあります。つまり、一年間の研修期間は歯科医師としてのスタートを切るばかりでなく、人生の中で最も重要な決断をする期間でもあるわけです。以上を肝に銘じて、充実した研修を送れるよう、最大限の努力をしてください。私共も昭和大学歯科病院をあげて皆さんの貴重な一年間を実りあるものにできるよう、最大限の支援をいたします。

令和5年4月 病院長 槇 宏太郎