ICU

センター紹介

当院のICUの特徴

当院の３階フロアーは、救急患者さんと手術を受ける患者さんに関する施設で構成されています。ICUは手術室と廊下を隔ててすぐの距離に位置し、主に心臓血管外科、消化器・一般外科、脳神経外科等の手術後の患者さんが術後すぐに入室できます。
また、救急車は３階に到着し、救命救急病棟かEIUと呼ばれるハイケアユニットに収容されます。ICUはそれらとドア１枚で連結しており、また心臓カテーテル検査室と隣接し、急性心筋梗塞をはじめとする循環器救急の患者さんはICUの中に含まれているCCU（coronary care unit）に収容されます。

主な対象疾患

2022年度は延べ4,435人の患者さんがICUで治療を受けました。 その内訳は

循環器内科	36.1%
消化器・一般外科	15.4%
脳神経外科	13.2%
心臓血管外科	10.5%
その他	24.8%

スタッフ紹介

役職	氏名	所属
センター長	鈴木　　洋	循環器内科
副センター長	岡安　理司	麻酔科
管理主任	高野　　洋	看護部

基本診療科に係る施設基準

• 特定集中治療室管理料3

入室基準

ICU入室基準

1. 手術後の重症患者
   １）侵襲が高いと予測されるもの
   ２）合併症を有するもの
2. 術後呼吸管理を有するもの
   １）肺手術後
   ２）術後呼吸管理を有するもの
3. 術後意識障害若しくは痙攣の発し様する恐れのあるもの
   １）脳外科手術後
   ２）神経合併症を有するもの
4. 心機能に異常を有するもの
   １）心疾患術後
   ２）術中、術後に重症不整脈及び心停止があったもの
5. 重症代謝障害を有するもの
   １）術前より腎機能障害を有するもの
   ２）術中、術後に急性腎不全を呈したもの
6. 急性大量出血患者
   １）術前より貧血を呈するような出血のみられるもの
   ２）術中、術後に大量出血したもの
7. 重篤な外傷および熱傷患者
8. 臓器移植患者
9. 術後多臓器不全の患者
10. 心筋梗塞
11. 不安定狭心症
12. 重症心不全
13. 重症不整脈
14. その他の循環器救急疾患

遠隔集中支援プログラム(eICU)

昭和大学は2016年にフィリップス社との共同実証研究開始を経て、2018年よりアジア圏内で初めて遠隔集中治療システム(eICU)の運用を開始しました。
このシステムは昭和大学病院本院(東京都品川区)の支援センターと重症患者を受け入れる病院とを遠隔に生体モニター、高解像度カメラ、音声装置で繋げ、重症患者の見守り、主治医への治療アドバイス等を24時間365日行い、予後改善を目指したより良い集中治療を行っていくシステムです。
支援センターには集中治療専門医と看護師、事務担当者のいずれも集中治療の専門知識や経験が豊富な医療者3職種が勤務しています。
すでに附属病院の1つである江東豊洲病院には運用がなされており重症患者の予後改善に効果を上げてきましたが、2023年4月からは藤が丘病院ICUとも繋がり、重症患者に対するきめ細やかな観察、専門医からのアドバイスが受けやすくなり、当院が目指す100%安全、安心な入院治療の礎になると考えています。

沿革

昭和54年4月	ICU開設（病床　１床）
昭和55年	４床へ増床
昭和57年4月	CCU・RCU(CRCU)開設（個室　１床、観察室　４床）
平成4年11月	３部門が統合され３階に集中治療センター（IRCCU）開設  （CCU ５床、RCU　２床、ICU　５床）
平成24年6月	ICU　10床として運用
平成24年10月	12床へ増床
平成25年4月	14床へ増床

特殊医療