内科系診療センター 内科(リウマチ・膠原病)

診療科紹介

リウマチ・井上先生専門分野診療責任者
井上 嘉彦
藤が丘病院内科再編に伴い、2020年度より新たに内科の一分野として設置されました。リウマチ・膠原病内科は関節リウマチや全身性エリテマトーデスなどのリウマチ・膠原病疾患全般を専門としております。
リウマチ・膠原病疾患では、近年の生物学的製剤をはじめとする分子標的薬と呼ばれる新たな治療薬の登場に伴い、治療は飛躍的に進歩してきており、従来からの薬剤とともに上手に使用することで寛解や低疾患活動性と呼ばれる病勢の落ち着いた状態や治療が難しかった症状の改善や安定化ができるようになってきました。今まで難病と片付けられていた病態が難病でなくなってきています。
当科は、患者さんひとりひとりに合ったきめ細やかな治療を目指して日々診療を行なっております。

治療方針

リウマチ・膠原病疾患においても、関節リウマチの関節破壊が発症早期から進行することがあるなど、早期発見・早期治療が重要です。当科では、紹介患者さんや初診患者さんを随時受け入れ、診療を行っております。また、近隣医療機関からの入院依頼についても積極的に受け入れております。
入院診療では、5~6人の医師でグループを構成し、チームで診療にあたっています。毎週木曜日には、入院患者さん全員を対象としたカンファレンス・回診を行い、診療方針の検討と情報共有に努めています。また、昭和医科大学横浜市北部病院リウマチ・膠原病内科との合同カンファレンスも実施しています。
科学的根拠(エビデンス)に基づき、個々の患者さんの症状、合併症、社会的背景などに応じて治療方針を決定し、真心をもって日々の診療にあたっております。

特徴的な診療領域

関節リウマチについては、MTX(メトトレキサート)を中心とした従来からの抗リウマチ薬に加え、インフリキシマブ、エタネルセプト、トシリズマブ、アダリムマブ、アバタセプト、ゴリムマブ、セルトリズマブペゴルなどの生物学的製剤や、トファシチニブなどのJAK阻害薬を用いた治療を行っています。これらの治療により、多くの患者さんで寛解または低疾患活動性を達成しています。関節リウマチ以外の膠原病・自己免疫性疾患については、疾患や病態に応じたステロイド治療を基本とし、シクロホスファミド、シクロスポリン、アザチオプリン、タクロリムス、ミコフェノール酸モフェチル、リツキシマブなどの免疫抑制薬・生物学的製剤を適宜併用しています。また、重症例では、病態に応じて血漿交換療法や大量免疫グロブリン静注療法(IVIG)なども実施しています。全身性エリテマトーデス(SLE)については、従来の治療に加え、ベリムマブ(B細胞刺激因子阻害薬)やアニフロルマブ(I型インターフェロン受容体拮抗薬)などの新しい治療薬も活用し、患者さん一人ひとりの病態に応じた治療を行っています。

主な対象疾患

  • 関節リウマチ
  • 全身性エリテマトーデス
  • 全身性強皮症
  • 多発性筋炎/皮膚筋炎
  • シェーグレン症候群
  • ベーチェット病
  • 混合性結合組織病
  • 血管炎症候群(高安動脈炎、巨細胞性動脈炎、結節性多発動脈炎、顕微鏡的多発血管炎、多発血管炎性肉芽腫症、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症、IgA血管炎)
  • 抗リン脂質抗体症候群
  • 成人発症スティル病
  • リウマチ性多発筋痛症
  • 血清反応陰性脊椎関節炎(強直性脊椎炎、反応性関節炎、乾癬性関節炎など)
  • RS3PE症候群
  • IgG4関連疾患
  • 再発性多発軟骨炎
  • SAPHO症候群など。

スタッフ紹介

医師名役職専門分野資格
井上 嘉彦
(いのうえ よしひこ)
教授
副院長
内科系診療センター長
リウマチ・膠原病疾患全般
全身性エリテマトーデス
血管炎
腎疾患全般・食事療法
血液浄化療法
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医・指導医
日本リウマチ学会認定リウマチ専門医・指導医
日本プライマリ・ケア連合学会認定プライマリ・ケア認定医・指導医
日本腎臓学会認定腎臓専門医・指導医
日本病態栄養学会認定病態栄養専門医・指導医・NSTコーディネーター
日本透析医学会認定透析専門医・指導医
日本医師会認定産業医
難病指定医
臨床研修指導医
大宮 信哉
 (おおみや しんや)
講師リウマチ・膠原病疾患全般
血管炎
全身性エリテマトーデス
腎疾患全般
血液浄化療法
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医・指導医
日本リウマチ学会認定リウマチ専門医・指導医
日本腎臓学会認定腎臓専門医
日本透析医学会認定透析専門医
日本医師会認定産業医
難病指定医
臨床研修指導医
腎代替療法専門指導士

外来担当医表

内科系診療センター 内科(リウマチ・膠原病)

診療実績

臨床指標(クリニカルインディケーター)、医療の質を示す指標(クオリティインディケーター:QI)、病院指標はこちらからご確認いただけます。


医療従事者の⽅へ

研究内容

  • 高齢発症関節リウマチ治療研究
  • 肺疾患合併関節リウマチ治療研究
  • ANCA関連血管炎に伴う腎炎に関する研究
  • SLE・ループス腎炎に関する研究
  • IgA血管炎に対する扁桃腺摘出+ステロイドパルス療法の研究
  • 膠原病・腎疾患と栄養に関する研究

医療連携・紹介制度について

関節リウマチ、膠原病および膠原病類縁疾患など疑いのある患者さんがおられましたら、ご紹介いただけますと幸いです。また、原因が明らかでない症状が続き、お困りの患者さんにつきましても、ぜひご紹介ください。当科にて精査いたします。
確定診断から治療方針の決定、症状の安定化まで対応した後は、積極的に病診連携(逆紹介・二人主治医制)を進めていきたいと考えております。