腫瘍外来(月曜日 午前)

頭頸部は言語、発声、摂食、嚥下、容貌など人間にとって大切な機能と形態がある部位であり、手術によって機能障害を招きます。
当科では頭頸部悪性腫瘍に対し、放射線、抗癌剤、手術、などあらゆる治療法を組み合わせた集学的治療を行い、癌の治療成績の向上と共に機能の保持に努力しています。
当科では機能温存の立場に重点を置いており進行癌に対しても化学放射線同時併用療法を中心に行っています。治療成績として喉頭癌と舌癌を示します。
喉頭癌の疾患特異的生存率はstageI、II、IIIが100%、IVは71.4%でした。また、喉頭温存率はT1症例が100%、T2症例が93.3%、T3症例が50%、T4症例が40%であり機能温存の面からも良好な成績が得られています。
舌癌の疾患特異的生存率はStageIで100%,IIは88.9%,IIIは75.0%,IVは66.7%でした。
甲状腺腫瘍の手術件数は年間30~40件行っています。
症例数が多いのは、甲状腺癌、喉頭癌、舌癌、下咽頭癌です。
悪性腫瘍だけではなく、耳下腺などの良性腫瘍の症例も多く、耳下腺腫瘍だけでも年間20~30例の手術を行っています。
耳下腺腫瘍は、顔面神経が走行しており、これをよけながらの繊細な手術となります。
最近5年間の耳下腺腫瘍手術での合併症は顔面神経麻痺(耳下腺悪性腫瘍も含む)10%台、フライ症候群1%台、唾液ろう7%台です。顔面神経麻痺に関しては悪性腫瘍を除けば全例改善しています。

腫瘍外来とは

当科では頭頸部悪性腫瘍に対し、放射線、抗癌剤、手術、などあらゆる治療法を組み合わせた集学的治療を行い、癌の治療成績の向上と共に機能の保持に努力しています。
予約方法:まず初診を受診していただき、必要な検査を行った後に専門外来へ予約を取らせていただきます。

診療内容

当科では機能温存の立場に重点を置いており進行癌に対しても化学放射線同時併用療法(SN療法)を中心に行っています。
悪性腫瘍だけではなく、耳下腺などの良性腫瘍の症例も多く、耳下腺腫瘍だけでも年間20~30例の手術を行っています。

予約方法

まず初診を受診していただき、必要な検査を行った後に専門外来へ予約を取らせていただきます。