皮膚科

診療科・センター紹介

DY456_1528_600x450px(4x3) (1)診療科長
渡辺 秀晃
皮膚科は、各種皮膚疾患に対して、幅広い診療を行っております。
大学附属病院皮膚科として、あらゆる皮膚疾患に対応致します。外来は、平日は午前に初診1名再診2名の医師で、土曜日は午前に医師2名で初診と再診の患者を診察しています。
患者さんに「昭和大学横浜市北部病院皮膚科を受診して良かった」と思って頂ける丁寧で安心かつ最新・高度な医療を提供するため、院内外の医療スタッフと協力しながら診療にあたってまいります。

特徴的な診療領域

これまで通りあらゆる皮膚疾患に対応しますが、今後は特に専門としている、難治性のアトピー性皮膚炎や乾癬の生物学的製剤の導入、重症薬疹を含む薬疹・多形紅斑・中毒疹などの積極的な受け入れ、手術室を用いた皮膚外科手術に特に注力いたします。

①難治性のアトピー性皮膚炎および乾癬の治療に力を入れております。重症のアトピー性皮膚炎や乾癬で長年お悩みの患者様がいらっしゃいましたら是非当院を受診して下さい。患者様と相談しながら、医学的エビデンスに基づき、個々の患者様に最適な治療を行っていきます。私どもはアトピー性皮膚炎ではデュピルマブやネモリズマブなどの抗体製剤やJAK阻害薬(外用・内服)の治療、乾癬に対する生物製剤の治療に精通しておりますので気軽にご相談ください。
②Stevens-Johnson症候群、toxic epidermal necrolysis(TEN)、薬剤性過敏症症候群(DIHS)などの重症型薬疹の早期診断、集約的治療を行っております。薬剤投与後に皮疹・粘膜疹が出る薬疹や多形紅斑、またウイルス・細菌感染による発疹症の患者様は、軽症・重症を問わず受診されて下さい。重症型薬疹に対しては、二次救急拠点病院Aの指定を受けている横浜市北部病院ならではの特色として患者様の受け入れを行っています。
③皮膚腫瘍に対して手術室を用いた手術を行っており、「安心・安全・綺麗」な環境での手術を提供致します。複雑な手技を用いる手術は、従来通り形成外科と連携し患者様にとって最適な治療を行っております。

またエキシマライトを使用し、アトピー性皮膚炎や乾癬、類乾癬、円形脱毛症、悪性リンパ腫などの保険適応となっている疾患に対応しております。
入院に関しましては、蜂窩織炎や帯状疱疹などの感染症、天疱瘡や類天疱瘡などの水疱症、スティーヴンス・ジョンソン症候群や中毒性表皮壊死症などの重症な皮膚疾患の入院治療を行います。

主な対象疾患

アトピー性皮膚炎、乾癬、薬疹、皮膚腫瘍、蕁麻疹、痒疹、紫斑病、皮膚潰瘍、褥瘡、熱傷、水疱症、膿疱症、膠原病、母斑、爪甲疾患、脱毛症、蜂窩織炎など細菌性疾患、帯状疱疹や麻疹などウイルス性疾患、足白癬など真菌感染症などあらゆる皮膚疾患を対象としております。
  • 接触皮膚炎(かぶれ):原因物質検索のためのパッチテストも行なっております。
  • アトピー性皮膚炎:外用療法、抗体製剤を用いた治療、生活指導。ケースにより教育入院も行っております。
  • 蕁麻疹:内服療法、抗体製剤を用いた治療、必要により各種検査。
  • 皮膚熱傷(やけど):迅速な外用処置。
  • 薬疹・中毒疹:ケースにより入院加療。原因検索も行っております。
  • 重症型乾癬:免疫抑制剤などの内服療法、生物学的製剤による注射療法。
  • 疣贅(イボ):冷凍凝固療法。
  • 帯状疱疹・:重症例は個室入院にて治療。
  • 皮膚真菌症(みずむし・たむしなど):外用・内服療法。
  • 各種皮膚腫瘍:ケースにより、外来手術・入院手術を行なっております。
  • 陥入爪(まき爪):侵襲が少なく短時間で可能なワイヤー法による外来手術を行っております。

なお、臨床診断の難しい疾患には病理組織検査を行っています。


 2022年度
新入院患者数  (月平均) 10.5 人(転科含む)
手術室で行った手術件数 57件
2021年度
新入院患者数  (月平均) 4.3 人(転科含む)
手術室で行った手術件数 ―

スタッフ紹介

医師名役職専門分野資格
渡辺 秀晃
わたなべ ひであき
診療科長
教授
重症型薬疹
アトピー性皮膚炎
乾癬
日本皮膚科学会認定専門医
医学博士
日本皮膚科学会東京支部代議員
日本研究皮膚科学会評議員
日本皮膚免疫アレルギー学会代議員
日本皮膚免疫アレルギー学会薬疹専門部会委員
医薬品医療機器総合機構(PMDA)専門委員
神奈川県乾癬治療研究会理事
保坂 浩臣
ほさか ひろおみ
准教授薬疹日本皮膚科学会認定専門医
医学博士
日本皮膚科学会東京支部代議員
境井 尚大
さかい なおひろ
助教皮膚科全般
アトピー性皮膚炎
乾癬

須永 知里
すなが ちさと
助教皮膚科全般
アトピー性皮膚炎

山口 文太郎
やまぐち ぶんたろう
助教皮膚科全般
皮膚外科

桜井 隆喜
さくらい たかよし
助教
皮膚科全般
皮膚外科

非常勤

医師名役職専門分野資格
宋 寅傑客員教授放射線皮膚障害日本皮膚科学会専門医
濱口 太造兼任講師皮膚真菌症、皮膚病理日本皮膚科学会専門医
佐々木 美紀兼任講師
日本皮膚科学会専門医

外来担当医表

皮膚科

研究内容

主に重症型薬疹について発症機序から治療、疫学調査など幅広い研究を行っています。
令和5年度から新たに2つの公的研究費が採用されました。

令和5年度

年度(年名)

研究事業

主題

省庁

2023年度
 
(2/3
 
渡辺秀晃

科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)基盤研究(c

三次元立体構造解析・モデルマウスを用いたSJS/TEN治療薬の開発

文部科学省

2023年度
 
(1/3
 
渡辺秀晃

難治性疾患等政策研究事業(難治性疾患政策研究事業)

重症多形滲出性紅斑に関する調査研究

厚生労働省

2023年度
 
(1/4
 
分担研究者
 
渡辺秀晃

医薬品等規制調和・評価研究事業

薬剤性間質性肺炎および重症薬疹の新規診断バイオマーカーの適格性確認に関する研究

日本医療研究開発機構(AMED

2023年度
 
(3/4
 
渡辺秀晃

臨床研究・治験推進研究事業

ステロイド全身療法により効果不十分であったスティーヴンス・ジョンソン症候群及び中毒性表皮壊死症患者を対象としたエタネルセプト療法

日本医療研究開発機構
 
AMED



医療従事者の⽅へ

医療連携・紹介制度について

当院での治療が終了され症状が落ち着いた患者様、アトピー性皮膚炎や乾癬の治療で、抗体製剤や生物学的製剤を当科で導入された患者様は、その後のフォローはご紹介元での加療(逆紹介)を積極的にお願いさせて頂きます。引き続きよろしくお願い致します。