耳鼻咽喉科

診療科・センター紹介

当科の理念は、「耳鼻咽喉科疾患の治療のみならず疾病予防に努める」であり、病気の治療を行うと共に全ての受診患者さんに適切な生活指導を行っています。
主な診療分野は鼻副鼻腔疾患で、慢性副鼻腔炎に対しては血液検査、CT等で精査し重症度判定の後、マクロライド療法など薬物療法、内視鏡下鼻副鼻腔手術等で治療を行います。好酸球性副鼻腔炎の術後再発症例に対し生物学的製剤での治療も行っています。アレルギー性鼻炎に対しては従来の内服点鼻による薬物療法のほか、舌下免疫療法、レーザー治療を施行しています。鼻副鼻腔腫瘍に対しては可能な限り鼻内より内視鏡下手術を行っております。慢性副鼻腔炎に対する内視鏡下鼻副鼻腔手術は県下でも有数の件数となっております。
耳科領域では急性難聴に対しては、ステロイドホルモン剤を中心とした治療を行っています。慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎には藤が丘病院と連携し治療を行っています。単純鼓膜穿孔による難聴に対しては外来で鼓膜穿孔閉鎖術が可能です。補聴器相談は補聴器専門外来での対応が可能です。また聴覚障害者認定を行っています。
頭頸部腫瘍は、良性の耳下腺・顎下腺腫瘍、甲状腺腫瘍、副甲状腺腺腫、頸部嚢胞には手術治療。悪性の口腔・舌癌、咽頭癌、喉頭癌、鼻・副鼻腔癌 唾液腺癌などは、昭和大学本院の頭頸部腫瘍センター、癌専門施設と連携して診療を行っております。
その他耳鼻咽喉科領域の感染症に対する治療や、がん・心臓脳神経血管障害その他疾病予防のために2009年4月よりニコチン依存症患者に対する禁煙指導・禁煙支援を専門外来にて行っています。


門倉病院長診療科長代行
門倉 光隆

主な診療実績等

  • 2022年度 手術実績 912件

内視鏡下鼻内副鼻腔手術

196

粘膜下下鼻甲介骨切除術

264

鼻中隔矯正術

142

喉頭微細手術

38

扁桃摘出

140

耳下腺腫瘍手術

17

顎下腺摘出術

4

鼓膜チューブ挿入

16

耳鼻1
耳鼻2
耳鼻3
耳鼻4

  • 禁煙外来 2009年度から2022年度までに約400名に治療を行い、成功率は70%です。


主な対象疾患

(1)副鼻腔炎、鼻中隔彎曲症、アレルギー性鼻炎

血液検査、CT等で精査し重症度判定の後、内視鏡下鼻内手術、マクロライド療法など薬物療法等で治療を行います。手術でも再発しやすい好酸球性副鼻腔炎に対し生物学的製剤での治療も行っています。アレルギー性鼻炎に対しては従来の内服点鼻による薬物療法、舌下免疫療法、レーザー治療を施行しています。

(2)頭頸部腫瘍

良性腫瘍:耳下腺・顎下腺腫瘍、甲状腺腫瘍、副甲状腺腫瘍、頸部嚢胞
悪性腫瘍:口腔・舌癌、咽頭癌、甲状腺癌、喉頭癌、悪性リンパ腫、鼻・副鼻腔癌、唾液腺癌
放射線治療、化学療法、手術療法などが基本的治療であり、腫瘍の進展度、全身状態に応じて選択します。
悪性腫瘍の治療は昭和大学病院頭頸部腫瘍センター、癌専門施設と連携して診療を行っております。

(3)難聴

慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎には藤が丘病院と連携し治療を行っています。単純鼓膜穿孔による難聴に対しては外来で鼓膜穿孔閉鎖術が可能です。
急性難聴に対しては、ステロイドホルモン剤を中心とした治療を行っています。補聴器相談は補聴器専門外来での対応が可能です。
また聴覚障害者認定を行っています。

(4)禁煙外来

頭頸部癌の多くは喫煙が原因となっています。H18年日本頭頸部癌学会の禁煙節酒宣言をうけ、当科では(小児受診患者の親も含め)全受診患者に喫煙の有無を確認し、喫煙者には禁煙指導を行っています。H21年4月よりニコチン依存症患者に対する禁煙指導・禁煙支援を専門外来にて行っています。既に375名に治療を行い成功率は70%です。

スタッフ紹介

医師名 役職 専門分野 資格
野垣 岳稔
のがき たけとし
准教授
耳科学
鼻科学
日本耳鼻咽喉科学会:専門医
耳鼻咽喉科専門研修指導医
身体障害者指定医
難病指定医
医学博士
小松﨑 敏光
こまつざき としみつ
講師 鼻・副鼻腔
耳鼻科全般
日本耳鼻咽喉科学会:専門医
臨床研修指導医
15条指定医
難病医療費助成制度指定医
補聴器相談医
宮澤 昌行
みやざわ まさゆき
助教 耳鼻科全般 日本耳鼻咽喉科学会:専門医
15 条指定医
難病医療費助成制度指定医
嚥下機能評価担当医
騒音性難聴担当医
補聴器相談医
補聴器適合判定医
永田 衣利奈
ながた えりな
助教 耳鼻科全般  
鍋山 新
なべやま あらた
助教 耳鼻科全般  
手口 翔太
てぐち しょうた
助教 耳鼻科全般

非常勤

医師名 役職 専門分野 資格
比野平 恭之 兼任講師

山田 良宣 兼任講師

門倉 義幸 客員教授 頭頚部外科学(頭頚部癌、甲状腺・副甲状腺疾患)、癌化学療法、禁煙学 日本耳鼻咽喉科学会専門医、日本気管食道科学会専門医(咽頭)、癌治療認定医、日本禁煙学会専門医、日本体育協会公認スポーツドクター、日本内分泌甲状腺外科専門医

外来担当医表

耳鼻咽喉科

医療従事者の⽅へ

研究内容

  • 喫煙と頭頸部癌の関連性の検討
  • 頭頸部癌の緩和ケアに関する研究
  • 頭頸部癌に対する放射線化学療法の検討
  • 気道上皮細胞におけるMUC1ムチンの抗炎症作用
  • 感冒罹患後嗅覚障害における治療効果の検討

医療連携・紹介制度について

常に、それぞれの患者が自分の家族であるように誠意と真心のこもった医療を心がけ、また、患者の満足していただける医療を心がけております。近隣の先生方には、専門性の必要な患者や日常の診療でご苦慮されている患者などがおりましたら、ご紹介の程宜しくお願い申し上げます。治療方針が確定し、病状が安定した患者については、できるだけかかりつけの先生方にお戻ししたいと思いますので、ご協力をお願いいたします。