女性骨盤底センター

診療科・センター紹介

女性骨盤底センター_嘉村康邦センター長
嘉村 康邦
女性骨盤底センターは、歴史的には泌尿器科や産婦人科のなかで、「女性泌尿器科」として発展してきた副専門分野の診療を行います。当センターの最大の特徴は、女性泌尿器科領域を専門とする泌尿器科医および産婦人科医が同じセンター内で、共同で診断・治療に当たることです。スタッフとして骨盤底筋トレーニングを専門的に指導可能な理学療法士も配し、手術療法のみならず、質の高い理学療法、行動療法などの保存的治療も行えるようにしています。

診療体制

外来は火曜日の午前・午後、木曜日午後、第2、4週金曜日午後行っており、予約制です。

診療方針

当センターの診療方針は、女性の泌尿・生殖器周りの器質的・機能的不具合を、主として手術療法により改善させ、“生活の質(QOL)の向上”を図ることです。対象とする疾患は骨盤臓器脱や尿失禁などの良性疾患で、これらは直接生命を脅かすものではありませんが、QOLを著しく損ねます。そこでまずは患者様の訴えを正確に把握し、女性泌尿器科疾患が発見されたならばその治療に全力を挙げて取り組みます。また、国内外の学会活動も積極的に行っており、最先端治療が可能となるよう努めています。

診療実績

当センターは2019年4月に新設しました。開設から1年間の診療実績を記載しています。

  • 2019年度
    外来受診者数 611名(延べ2,238名)
    骨盤底リハビリ外来受診者数 91名(延べ177名)

  • 2019年 手術件数:197件
手術名
件数
経腟メッシュ手術
67件
腹腔鏡下仙骨腟固定術
27件
非メッシュ経腟骨盤臓器脱修復術
18件
尿失禁防止術(TVT)
40件
膀胱水圧拡張術
2件
尿路腟瘻閉鎖術
12件
尿道憩室切除術
2件
その他
29件

主な対象疾患

骨盤臓器脱(膀胱瘤、子宮脱、直腸瘤、小腸瘤など)、尿失禁、過活動膀胱、低活動膀胱、間質性膀胱炎、腟瘻(膀胱腟瘻、尿道腟瘻、尿管腟瘻など)、尿道憩室、 尿失禁術後合併症(尿排出障害やメッシュ露出など)、反復性尿路感染症

スタッフ紹介

氏名役職専門資格
嘉村 康邦
よしむら やすくに
センター長
教授
女性泌尿器科
排尿障害
日本泌尿器科学会:専門医・指導医
日本排尿機能学会:代議員・教育委員・認定医
日本女性骨盤底医学会:幹事・編集委員
日本骨盤臓器脱手術学会:副理事長
アジア太平洋女性泌尿器科学会(APUGA)役員
野村 由紀子
のむら ゆきこ
講師婦人科良性疾患全般
腹腔鏡下手術
日本産科婦人科学会:専門医・指導医
日本産科婦人科内視鏡学会:腹腔鏡技術認定医
日本内視鏡外科学会:技術認定医
岡田 義之
おかだ よしゆき
助教産婦人科一般
女性骨盤底手術
日本産科婦人科学会専門医
日本性感染症学会認定医
日本産科婦人科内視鏡学会腹腔鏡技術認定医
日本内視鏡外科学会技術認定医J-CIMELSベーシックコースインストラクター 産業医
黒川 一平
くろかわ いっぺい
助教泌尿器科一般     日本泌尿器科学会専門医

外来担当医表

女性骨盤底センター

医療従事者の方へ

研究内容

  1. 女性骨盤底機能障害の解剖学的および機能的研究
  2. 骨盤臓器脱に対する新しい低侵襲手術の開発
  3. 分娩時肛門括約筋損傷(OASIS)の経時的変化に関する臨床的検討
  4. 泌尿生殖器瘻に対する新しい手術療法の開発
  5. 中部尿道スリング手術後のde Novo OABのリスクファクター
  6. 女性尿道憩室の病態と予防に関する臨床的検討
  7. 女性における尿禁制機構の解明と、新しい尿失禁手術の開発

医療連携・紹介制度について

骨盤臓器脱や尿失禁をはじめ過活動膀胱など、泌尿生殖器周りの疾患は非常にポピュラーなものですが、保存的治療が奏効しないときに専門医への紹介が必要になるかと思います。しかし本邦ではまだ女性泌尿器科領域の専門医が少ないのが現状ですので、紹介先に苦慮されることがあるかと存じます。当センターは女性泌尿器科のみをターゲットとし、必要であれば積極的に手術療法を行う施設ですので、どうぞ積極的にご利用下さるようお願いいたします。ご不明の点があれば何なりとお問い合わせください。どうぞよろしくお願いいたします。