保健医療学部概要


学部長あいさつ

鈴木学部長お写真昭和大学 保健医療学部長 鈴木久義

保健医療学部は平成9年に設立された創立20余年の本学4学部の中で最も歴史の浅い学部です。保健医療分野の専門職(看護師・保健師(選択制、選抜試験有)・理学療法士・作業療法士)としての知識・技能・態度を習得し、科学的思考力と問題解決・研究能力を備え、生涯にわたって研鑽していくことができる能力を養い、社会に貢献できる医療人を育成することを教育目標としています。

本学部の特徴としては、他の3学部と同様の1年次全寮生活とチーム医療教育の充実に加え、8つの附属病院をフルに活用した臨床実習です。3学科のすべての病院実習を附属病院で行える体制を整え、各病院の特徴を活かした臨床実習に臨むことができます。また病院に勤務する看護師・理学療法士・作業療法士が、医療専門職である立場に加えて、教育職員(臨床教員)として学生教育を行う全国に誇れる制度を導入しています。さらに多くの卒業生が、附属病院に就職することが出来、卒前卒後の一貫した教育体制の基、医療人としてのキャリア形成が可能です。是非一緒に保健医療学部の歴史を築いていこうではありませんか。


学部の特徴・理念

患者さんからの「信頼」を第一に、技能だけではない、人としての温もりと深みを育む。
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保健医療学部 教育目標
保健医療学部は「至誠一貫」の精神のもと、真心と情熱を持って保健医療学、特に看護学、理学療法学及び作業療法学を通し保健医療の発展と国民の健康・福祉に寄与する優れた人材を育成することを目的とする。そのために、次の目標を定める。

《看護学科・理学療法学科・作業療法学科・リハビリテーション学科 共通》
1.人間の生命・尊厳に対して畏敬の念をもち、他者への理解と共感に基づいて人権を擁護することができる能力を身
  につける。
2.共学する医学・歯学・薬学部学生との交流などを通じて、広い教養と豊かな人間性を身につけるとともに、様々な
  学問・文化を学び、幅広い視野と柔軟で創造的な思考力を身につける。
3.生涯にわたって研鑚していくことができる能力を身につける。
4.保健、医療、福祉に関わる多くの専門職に対して信頼と尊敬をもって連携し、チーム医療を実践することができる
  能力を身につける。
5.保健医療学・医療の国際化に対応できる能力を身につける。
6.研究分野の発展に寄与できる能力を身につける。

《看護学科》
7.論理的思考に基づいて看護学を探求するために、自ら考え、判断し、行動する主体性と相手の気持ちや立場を尊重
  する豊かな感性をもって看護ケアを実践する能力を身につける。

《理学療法学科・リハビリテーション学科 理学療法学専攻 共通》
7.ひとりひとりの身体機能、動作、自己実現に関わる諸問題を多角的に把握し、問題解決を図るための能力を身につ
  ける。

≪作業療法学科・リハビリテーション学科 作業療法学専攻 共通≫
7.意味のある作業の可能化を支援するために、高い倫理性・豊かな社会性と共に、科学的思考力及び問題解決能力を
  身につける。
保健医療学部 教育研究上の目的
保健医療学部は、昭和大学の理念である「至誠一貫」の精神のもと、看護学・理学療法学・作業療法学を通して真心と情熱を持って、医療の発展と国民の健康増進と福祉に寄与する医療人の育成を目的とする。そのために、以下の教育研究を展開する。

看護学科

  1. 人間性豊かな患者中心の医療を実践する教育と研究の推進
  2. 看護を主体的に実践する能力の育成
  3. 学部連携チーム医療教育の推進
  4. 医療にかかわる問題の発見・解決能力の醸成

理学療法学科

  1. 人間性豊かな患者中心の医療を実践する教育と研究の推進
  2. 理学療法を主体的に実践する能力の育成
  3. 学部連携チーム医療教育の推進
  4. 医療にかかわる問題の発見・解決能力の醸成

作業療法学科

  1. 人間性豊かな患者中心の医療を実践する教育と研究の推進
  2. 作業療法を主体的に実践する能力の育成
  3. 学部連携チーム医療教育の推進
  4. 医療にかかわる問題の発見・解決能力の醸成
  5. リハビリテーション学科【共通】

    1. 人間性豊かな患者中心の医療を実践する教育と研究の推進
    2. 学部連携チーム医療教育の推進
    3. 医療にかかわる問題の発見・解決能力の醸成 
    4. 理学療法学専攻

      1. 理学療法を主体的に実践する能力の育成
      2. 作業療法学専攻

        1. 作業療法を主体的に実践する能力の育成
保健医療学部 アドミッション・ポリシー
昭和大学保健医療学部は、「至誠一貫」の建学の精神のもと、「医系総合大学の特徴を活かし、真心と情熱を持って保健医療の発展と国民の健康増進、福祉の向上に寄与する優れた看護師、保健師、 理学療法士、作業療法士の育成」を教育目標としています。そこで保健医療学部のカリキュラムを修得し、卒業時に求められる能力を達成できる学生として日々の学習と多様な経験の中から以下の能力を入学時までに身につけている人を求めます。

《看護学科・リハビリテーション学科共通》
1.科学的思考の基本となる理科系科目の基礎学力を有する人
2.医療を通じた国際貢献に関心を持ち、英語の基礎学力を有する人
3.人間と関わることに強い関心を持ち、豊かな人間性と倫理観を有する人
4.基本的なコミュニケーション能力を有する人
5.1年次の全寮制共同生活・学習に積極的に取り組める人

《看護学科》
6.論理的思考をもって看護学を探求しようとする人
7.自分の感情・思考・行動を省みることができる人
8.人の痛みを感じ取ることができる人

《リハビリテーション学科 理学療法学専攻》
6.理学療法を学ぶ目的が明確で、情熱のある人
7.身体の構造や機能に関心がある人
8.身体障がい、スポーツ、アート等における身体運動に関心がある人

《リハビリテーション学科 作業療法学専攻》
6.作業療法学を通して、人への援助に貢献したい人
7.個人の生活に関心がある人
8.個人の幸せ、価値観に関心がある人
保健医療学部 カリキュラム・ポリシー
ディプロマ・ポリシーを達成するため、体系的、段階的なカリキュラムを全学年にわたって構築しています。病院での実務実習は本学の附属病院ですべて実施します。カリキュラム(教育課程)策定方針を以下に列挙します。

看護学科

1.プロフェッショナリズム
 看護職としての良識、倫理観および強い責任感を醸成するための授業科目(医療現場での実習を含む)を1 年次から各学年で開講する。法規・ルールを理解するための授業科目は2年次から開講する。授業で培った良識、倫理観および強い責任感をもって人間性豊かな医療を実践する態度を身につけるために、2年次後期から医療現場で参加・実践型の臨床実習を行う。後輩を育てる責任感を培うため、後輩への学習支援の一環として、チューター制度を導入している。
 知識に関する評価は筆記・口頭試験、態度を加 えた評価は実習中の観察記録、ポートフォリオ、レポート、等を用い、成長過程も合わせて評価する。

2.コミュニケーション能力
 1年次は寮生活、初年次体験実習(在宅・福祉施設訪問等を含む)、学部連携科目などを通して多様な背景を持つ人々と良好な人間関係を構築する。2年次からは、医療人として患者・家族、 医療スタッフなどと適切に対応し、情報の収集・提供能力を修得するために、行動科学演習、PBLチュートリアルなどの授業科目において参加型学習(模擬患者を対象としたロー ルプレイ実習を含む)を行う。2年次後期からは、附属病院での臨床実習において、患者や家族との関わりを通して看護を展開する基礎的能力を養い、他学部学生、多職種との連携を実践する多様な実習も行う。
 これらは、観察記録、レポート、ポートフォリオ、等を用い、成長過程も合わせて評価する。

3.患者中心のチーム医療
 体系的な学部連携カリキュラムを全学年で構築する。1年次はチーム医療の基本を理解し、学生間の連携・協力の基盤を身に付けるために、寮生活のもと、多様な学部連携科目を開講する。2~3年次は、多職種間の相互理解と連携・協力をもとに、チーム医療を実施するシミュレーションとして、累進的に構成された学部連携 PBLチュートリアルを各学年で開講する。4年次には、患者中心のチーム医療を、医療現場で実践する能力を身に付けるため、附属病院・地域での実習・学部連携実習を行う。4年次の応用看護学実習では医療チームの一員として主体的に看護活動および医療に参加し看護職の役割を理解する。
 チーム医療に求められる知識、技能、態度の評価は観察記録、ポートフォリオ、レポート等を用い、成長の過程も合わせて評価する。

4.専門的実践能力
 心身の構造と機能を理解するために、1年次より人文社会科学・自然科学・基礎医学の基礎知識を学び、学年進行に応じて看護学への応用が修得できるよう、体系的かつ段階的に講義・演習・実習を構築する。1-2年次において、看護学を理解するための人体の構造と機能・疾病の成り立ちと回復の促進、健康支援と社会保障制度に関する科目を開講し、看護を適切に実践するために必要な看護専門知識、技能、態度を修得するための講義と実習(1年次1週間、2年次2週間)を開講する。これらの授業で身につけた科学的な根拠と統合的な能力を基盤に、心理社会的背景を考慮した看護過程(情報収集とアセスメント、計画、実施、評価)の展開ができるように、3年後期から4年次にかけて7か所の附属病院で17週間、訪問看護ステーション・老人保健施設等で3週間の参加実践型の臨床実習を行う。
 保健師課程では、3年次に行う選抜試験に合格した学生へ、公衆衛生看護学の科目を開講する。4年次には保健所、保健センター等で5週間の実習(学内実習を含む)を行う。
 これらの評価には、観察記録、口頭試験、レポート、ポートフォリオ等を用い、成長の過程も合わせて評価する。なお、最終的な到達度は、卒業試験により総括的評価を行う。

5.地域への貢献
 在宅医療を実施する上での基本的な知識、技能、態度を修得するため、1年次から4年次まで段階的に地域医療(在宅チーム医療教育や在宅看護を含む)に関する講義と実習を開講する。また、3年次からの保健師課程(選択)では、地域住民や多職種・他機関と連携協働しながら健康課題に取り組むための知識、技能、態度を修得する。
 これらの評価には、観察記録、筆記試験、口頭試験、ポートフォリオ、レポート等を用い、成長の過程も合わせて評価する。

6.自己研鑽
 自ら発見した課題に対し、高度な専門知識と国際的視野、科学的根拠に基づいた問題解決能力を身につけ、省察と適切なフィードバックにより生涯にわたって科学的探究心を持ち続け、研鑽できる意欲と態度の基盤を養う。看護学の知識体系において必要とされる基本的な研究手法を修得し、4年次には卒業研究を行い、研究成果の発表と論文により総括的評価を行う。

7.アイデンティティー
 全学年にわたって実施する4学部連携教育や、アイデンティティー教育により、本学の伝統や特徴を認識し、昭和大学卒業生としてのプライドを持って医療に貢献する看護師・保健師を養成する。
 評価は口頭での確認やポートフォリオ等を用い、成長の過程も合わせて評価する。

理学療法学科

1.プロフェッショナリズム
 理学療法士としての良識、倫理観および強い責任感を醸成するための授業科目(医療現場での実習を含む)を1 年次から各学年で開講する。法規・ルールを理解するための授業科目は2年次から開講する。 授業で培った良識、倫理観および強い責任感をもって人間性豊かな医療を実践する態度を身につけるために、2年次後期から医療現場で参加・実践型の実務実習を行う。後輩を育てる責任感を培うため、後輩への学習支援の一環として、チューター制度を導入している。
 知識に関する評価は筆記・口頭試験、態度を加えた評価は実習中の観察記録、ポートフォリオ、レポート、等を用い、成長過程も合わせて評価する。

2.コミュニケーション能力
 1年次は寮生活、初年次体験実習(在宅・福祉施設訪問等を含む)、学部連携科目などを通して多様な背景を持つ人々と良好な人間関係を構築する。2年次からは、医療人として患者・家族、 医療スタッフなどと適切に対応し、情報の収集・提供能力を修得するために、行動科学演習、PBLチュートリアルなどの授業科目において参加型学習(模擬患者を対象としたロー ルプレイ実習を含む)を行う。2年次後期からは、附属病院での臨床実習において、患者や家族との医療面接・評価・治療および他学部学生、多職種との連携を実践する多様な実習を行う。
 これらは、観察記録、レポート、ポートフォリオ、等を用い、成長過程も合わせて評価する。

3.患者中心のチーム医療
 体系的な学部連携カリキュラムを全学年で構築する。1年次はチーム医療の基本を理解し、学生間の連携・協力の基盤を身に付けるために、寮生活のもと、多様な学部連携科目を開講する。2~3年次は、多職種間の相互理解と連携・協力をもとに、チーム医療を実施するシミュレー ションとして、累進的に構成された学部連携PBLチュートリアルを各学年で開講する。4年次には、患者中心のチーム医療を、医療現場で実践する能力を身に付けるため、附属病院・ 地域での実習・学部連携実習を行う。
 チーム医療に求められる知識、技能、態度の評価は観察記録、ポートフォリオ、レポート等を用い、成長の過程も合わせて評価する。

4.専門的実践能力
 身心の構造と機能を理解するために、1年次より人文社会科学・自然科学・基礎医学の基礎知識を学び、学年進行に応じて理学療法への応用が修得できるよう、体系的かつ段階的に講義・演習・実習を構築する。身体運動の成り立ち・病気のメカニズム・身心の評価法を理解するための科目は2年次より、理学療法を適切に実践するために必要な知識、技能、態度を修得するための講義と実習は3年次より開講する。
 これらの授業で身につけた能力を実習前実技試験で評価したのち、科学的な根拠と統合的な能力を基盤に、心理社会的背景を考慮した理学療法(評価、問題把握、予後予測、目標設定、治療・援助)を実践できるようにするために、3年後期から3か所の附属病院で22週間の参加型臨床実習を行う。
 これらの評価には、観察記録、口頭試験、レポート、ポートフォリオ等を用い、成長の過程も合わせて評価する。なお、最終的な到達度は、卒業試験により総括的評価を行う。

5.地域への貢献
 在宅医療を実施する上での基本的な知識、技能、態度を修得するため、1年次から4年次まで段階的に地域医療(在宅チーム医療教育を含む)に関する講義と実習を開講する。
 これらの評価には、観察記録、筆記試験、口頭試験、ポートフォリオ、レポート等を用い、成長の過程も合わせて評価する。

6.自己研鑽
 基本的な研究手法を修得するために、3年次に理学療法研究法演習において 研究倫理ならびに統計的手法を学ぶ。さらに高度な専門知識、研究手法、そして科学的根拠に基づいた問題解決能力を身につけ、省察と適切なフィードバックにより生涯学習の重要性の基盤を学ぶ。4年次に卒業研究を行い、研究成果の発表と論文により総括的評価を行う。

7.アイデンティティー
 全学年にわたって実施する4学部連携教育や、アイデンティティー教育により、本学の伝統や特徴を認識し、昭和大学卒業生としてのプライドを持って医療に貢献する看護師・理学療法士作業療法学科を養成する。
 評価は口頭での確認やポートフォリオ等を用い、成長の過程も合わせて評価する。

作業療法学科

1.プロフェッショナリズム
 作業療法士としての良識、倫理観および強い責任感を醸成するための授業科目(医療現場での実習を含む)を1年次から各学年で開講する。法規・ルールを理解するための授業科目は2年次から開講する。 授業で培った良識、倫理観および強い責任感をもって人間性豊かな医療を実践する態度を身につけるために、2年次後期から医療現場で参加・実践型の実務実習を行う。
 知識に関する評価は筆記・口頭試験、技能・態度の評価は実習中の観察記録、ポートフォリオ、レポート等を用い、成長過程も合わせて評価する。

2.コミュニケーション能力
 1年次は寮生活、初年次体験実習(在宅・福祉施設訪問等を含む)、学部連携科目などを通して多様な背景を持つ人々と良好な人間関係を構築する。2年次からは、医療人として患者・家族、 医療スタッフなどと適切に対応し、情報の収集・提供能力を修得するために、行動科学演習、PBLチュートリアルなどの授業科目において参加型学習(模擬患者を対象としたロールプレイ実習を含む)を行う。2年次後期からは、附属病院での臨床実習において、患者や家族との医療面接・評価・治療および他学部学生、多職種との連携を実践する多様な実習を行う。
 これらは、観察記録、レポート、ポートフォリオ等を用い、成長過程も合わせて評価する。

3.患者中心のチーム医療
 体系的な学部連携カリキュラムを全学年で構築する。1年次はチーム医療の基本を理解し、学生間の連携・協力の基盤を身に付けるために、寮生活のもと、多様な学部連携科目を開講する。2~3年次は、多職種間の相互理解と連携・協力をもとに、チーム医療を実施するシミュレーションとして、累進的に構成された学部連携 PBLチュートリアルを各学年で開講する。4年次には、患者中心のチーム医療を、医療現場で実践する能力を身に付けるため、附属病院・ 地域での実習・学部連携実習を行う。
 チーム医療に求められる知識、技能、態度の評価は観察記録、ポートフォリオ、レポート等を用い、成長の過程も合わせて評価する。

4.専門的実践能力
 1年次より人文社会科学・自然科学・基礎医学の基礎知識を学び、学年進行に応じて作業療法への応用が修得できるよう、体系的かつ段階的に講義・演習・実習を構築する。作業療法史や作業と個人の特性等、作業療法の本質を理解する科目は1年次より開講し、後期に本学附属病院にて計2日間の参加型実習を行う。2年次には作業療法の対象者やその状態を理解するための科目を開講し、後期に本学附属病院にて計3週間にわたる参加型実習を行う。3年次には、作業療法を適切に実践するための方法論に関する科目を開講すると共に、後期に本学附属病院にて計12週間の参加型実習を行う。4年次では、作業療法の本質を実践するために必要な知識・技能・態度を身につけるために本学附属病院にて計18週間の参加型臨床実習を行う。
 これらの評価には、観察記録、口頭試験、レポート、ポートフォリオ等を用い、成長の過程も合わせて評価する。なお、最終的な到達度は、卒業試験により総括的評価を行う。

5.地域への貢献
 在宅医療を実施する上での基本的な知識、技能、態度を修得するため、1年次から4年次まで段階的に地域医療(在宅チーム医療教育を含む)に関する講義と実習を開講する。
 これらの評価には、観察記録、筆記試験、口頭試験、ポートフォリオ、レポート等を用い、成長の過程も合わせて評価する。

6.自己研鑽
 研究に関する基礎的な知識(研究手法、研究倫理等)を修得するために、3年次に開講される「作業療法研究法」および「卒業研究」を全員が履修する。さらにこれらの科目の履修を通じて高度な専門知識、研究手法、科学的根拠に基づいた問題解決能力の基礎を身につけると共に、省察と適切なフィードバックにより生涯学習の重要性を学ぶ。

7.アイデンティティー
 全学年にわたって実施する4学部連携教育やアイデンティティー教育により、本学の伝統や特徴を十分に認識し、本学卒業生としての自信とプライドを有しつつ、相手の立場に立って真心を尽くした作業療法を実践できる作業療法士を養成する。
 評価は口頭での確認やポートフォリオ等を用い、成長の過程も合わせて評価する。

リハビリテーション学科

1.プロフェッショナリズム
 リハビリテーション分野を担う専門職に求められる良識、倫理観および強い責任感を醸成するための授業科目(医療現場での実習を含む)を各学年で開講する。医療および福祉に関連する法規やルールを理解するための授業科目は2年次から開講する。授業で培った良識、倫理観および強い責任感をもって人間性豊かな医療を実践する態度を身につけるために、2年次後期から診療参加・実践型の臨床実習を組み入れる。本学科では、自らの学修の理解度を確認するために、また後進を育てる責任感を培うために、後輩の学修支援の一環として、チューター制度を導入している。
 知識のレベルは筆記および口頭試験を行い、態度、姿勢を含むパフォーマンスは観察記録、ポートフォリオ、レポート、ルーブリック等を用いて評価する。形成的評価を繰り返し行い、総括的評価につなげる。

2.コミュニケーション能力
 多様な背景を持つ人々と良好な人間関係を構築できるように、段階的に実施される学部連携チーム医療学修プログラムを各学年で開講する。また医療人として患者や家族、 医療スタッフ等と適切な関係を構築する能力、情報を収集する能力、情報を提供する能力の修得を目指して、1年次にコミュニケーションに関する講義・演習科目を開講し、2年次後期からはリハビリテーション学科および各専攻における附属病院での臨床実習を組み入れる。臨床実習では、リハビリテーションの評価や治療を実践するための対象との医療面接やコミュニケーションを学ぶとともに、他学部・他学科の学生や多職種との連携実践のあり方を学ぶ。
 知識のレベルは筆記および口頭試験、レポート等で評価し、技能・態度を含むパフォーマンスは、チェックリスト、観察記録、ポートフォリオ、レポート、ルーブリック等を用いて評価する。形成的評価を繰り返し行い、総括的評価につなげる。

3.患者中心のチーム医療
 体系的・段階的な学部連携チーム医療学修プログラムを全学年で実施する。チーム医療の基本や多職種間の相互理解と連携・協働を学修するために、1年次では、全寮制教育制度を活かして初年次体験実習、地域医療入門やチーム医療の基盤等の科目を開講する。2年次以降は、臨床や在宅医療の場面で遭遇するような事例を素材にしてチーム医療について考える学部連携チーム医療PBLチュートリアルや在宅医療を支えるNBMと倫理TBL等を含む科目を開講する。また病院や在宅医療の場で医療職が共通して身につけておくべき技能・態度の修得に向けて、在宅医療支援実習、高齢者コミュニケーション演習を含む科目も開講する。3年次にはチーム医療を実践的に学び、それに必要な能力を修得するために、病院でチーム医療を実践する学部連携病棟実習を組み入れる。
 チーム医療の実践に必要な知識・技能・態度について、チェックリスト、観察記録、ポートフォリオ(成果物や思考過程を含む)、レポート、ルーブリック等を用いて評価し、それらを総合して判断する。学部連携病棟実習におけるパフォーマンスは、多職種を含むチーム全体で360度評価を導入する。形成的評価を繰り返し行い、総括的評価につなげる。

4.専門的実践能力
 臨床推論能力を培い、臨床実践に必要な技術や態度を段階的に修得するために、1年次は「人間の科学」を中心に、一部、「健康の科学」と「リハビリテーションの科学」を配置し、2年次以降は、「健康の科学」、「リハビリテーションの科学」に裏付けされた「理学療法の科学」、「作業療法の科学」の修得を目指し、それらに該当する講義・演習を開講し、それらに連動させる形で実習科目を組み入れる。
 2年次後期より各学年において参加型臨床実習を開講し、科学的根拠を患者に適用させていく能力、患者や対象者の心理社会的背景を考慮したリハビリテーションのプロセス(評価、問題把握、予後予測、目標設定、治療・援助)の実践能力の段階的な修得を目指す。
 知識のレベルは筆記試験、口頭試験、レポート等を用いて、技能・態度のレベルはチェックリスト、客観的臨床技能試験等で評価を行う。臨床実践能力のパフォーマンス評価は、観察記録、口頭試験、デイリーレポート、ポートフォリオ(成果物や思考過程を含む)、チェックリスト、ルーブリック等を用いて総合的に判断する。形成的評価を繰り返し、総括的評価を行う。

5.地域への貢献
 地域や在宅医療に貢献するのに必要な知識、技能、態度を修得するために、1年次から段階的に地域医療に関する科目を開講する。4年次には、地域における健康増進プログラムを実際に立案し、実践する科目(選択科目)を開講する。
 知識のレベルは筆記試験、口頭試験、レポート等を用いて、技能・態度のレベルはチェックリスト、ポートフォリオ等で評価を行う。形成的評価を繰り返し、総括的評価を行う。

6.自己研鑽
 自ら発見した課題に対し、高度な専門知識と国際的視野をもって問題解決する能力、および省察する能力を身につけ、生涯にわたって科学的探究心を持ち続け、研鑽できる意欲と態度の基盤を養うために、3年次から基本的な研究手法を学ぶ科目を開講する。4年次には、卒業研究(選択科目)を開講し、卒業論文の作成に取り組む。
 自己研鑽の姿勢、態度についての省察と、それに対する形成的評価を繰り返し、自己研鑽の土台を築く。

7.アイデンティティー
 本学の伝統や特徴を認識し、昭和大学で学んだことを誇りに思える姿勢や態度を醸成するために、また、社会ならびに医療に貢献できるリハビリテーション専門職であるという自信と自覚が持てるようになるために、全学年にわたる学部連携チーム医療学修プログラムや、保健医療学部内の学科連携教育を通し、リハビリテーションにかかわる職種として様々な職種と共に学び、自己の専門職としてのあり方を見つめ、省察する機会を適宜、設定する。
 アイデンティティーの形成については、成長過程も含めてポートフォリオや自己評価アンケート等を用いて評価する。
保健医療学部 ディプロマ・ポリシー
「至誠一貫」の精神のもと、真心と情熱を持って、保健医療の発展と国民の健康・福祉に寄与する優れた人材を育成するという教育目標を制定しています。この目標を実現するための特色あるカリキュラムを通して、定められた修業年限の中で、以下に関する基本的能力を身につけた者に学士の学位を授与します。

1.プロフェッショナリズム
 ・看護師・保健師・理学療法士・作業療法士としての良識、倫理観および強い責任感を持って行動できる。
 ・医療を実践するために、法律やルールを遵守し、医療安全に配慮する。
 ・医療を共に担う後輩を育てる責任感を有する。

2.コミュニケーション能力
 ・患者や家族、保健・医療・福祉に関わるそれぞれの専門職と良好な人間関係を構築・維持し、
  必要な情報収集・提供を適切に実践するためのコミュニケーションがとれる。

3.患者中心のチーム医療
 ・保健・医療・福祉に関わるそれぞれの専門職と情報を共有し、信頼と尊敬をもって連携・協力しながら情報を
  共有し、患者中心のチーム医療を実践できる。

4.専門的実践能力
 4-1)看護学科
 ・看護職として科学的根拠と知識・技能・態度に基づき、個人、家族、地域について幅広くアセスメントし、
  身体的・心理的・社会的な背景を統合した上で、看護問題の特定、看護目標と看護計画を立案できる。
 ・看護計画に基づいた看護介入を実施し、再評価・効果判定・計画変更できる。
 4-2)理学療法学科
 ・理学療法士として科学的根拠と知識・技能・態度に基づき、患者とその環境に対する理学療法評価を実施し、
  心理・社会的な背景を把握した上で、問題把握、予後予測、目標設定、治療援助計画を作成できる。
 ・治療・援助計画に基づいた理学療法介入を実施し、再評価・効果判定・計画変更を実施できる。
 4-3)作業療法学科
 ・作業療法士としての科学的根拠と知識・技能・態度に基づき、対象者とその環境に対する作業療法評価を実施し、
  心理・社会的な背景を把握した上で、問題把握、予後予測、目標設定、治療・援助計画を作成できる。
 ・治療・援助計画に基づいた作業療法介入を実施、再評価・効果判定・計画変更を実施できる。
 4-4)リハビリテーション学科
 ・リハビリテ―ションの専門職として、患者の心理・社会的背景を把握したうえで、他の専門職を尊重しながら
  協調・協働ができる。
 ・医療現場において、急性期から生活期までを考慮し、専門的な知識と技術をもって、患者に寄り添い安全な
  リハビリテーションを提供できる。
  【理学療法士】
  ・理学療法士として評価の実施、問題把握、予後予測、目標設定、治療・援助計画の作成と実践、
   再評価・効果判定・計画変更といった一連のプロセスを踏まえた理学療法が実践できる。
 【作業療法士】
  ・作業療法士として評価の実施、問題把握、予後予測、目標設定、治療・援助計画の作 成と実践、
   再評価・効果判定・計画変更といった一連のプロセスを踏まえ作業療法が実践できる。 

5.社会的貢献
 ・看護師・保健師・理学療法士・作業療法士として、地域社会で活躍できる。

6.自己研鑽
 ・国際的視野を持った科学的思考力と、問題解決・研究能力を有する。
 ・専門職として生涯にわたって研鑽できる意欲と態度を有する。

7.アイデンティティ-
 ・昭和大学の伝統を重んじ、その名誉を高めるために全力を尽くす。


保健医療学教育学教員紹介

科目・分野
役職氏名name
精神看護学
教授
榎田 めぐみEnokida Megumi
薬理学准教授佐口 健一Saguchi Kenichi
生理学
講師吉川 輝Yoshikawa Akira
衛生学講師大久保 茂子
Okubo Shigeko
臨床工学領域講師野川 悟史
Nogawa Satoshi
臨床工学領域
講師園部 富裕
SONOBE Tomihiro
臨床工学領域
講師鳥居 一喜
TORII Kazuki
臨床工学領域
講師杉浦 敦
SUGIURA Atsushi
診療放射線領域講師大澤 三和
Osawa Miwa
診療放射線領域
講師崔 昌五SAI Shogo
診療放射線領域講師先山 耕史
SAKIYAMA Koshi
診療放射線領域
講師本寺 哲一
HONDERA Tetsuichi
臨床工学領域
講師平野 高望
HIRANO Takaho
臨床工学領域
講師山部 加奈子
YAMABE Kanako
臨床工学領域
講師岩村 航平
IWMAURA Kohei
臨床工学領域
講師神崎 俊治KANZAKI Shunji
リハビリテーション領域
講師
武井 良子TAKEI Yoshiko



基礎・臨床医学系教員紹介

科目役職氏名name
医療管理・経営学教授上條 由美Kamijo Yumi
医療マネジメント学准教授
的場 匡亮Matoba Masaaki
産婦人科学教授下平 和久Shimodaira Kazuhisa
衛生学教授(員外)
山野 優子Yamano Yuko
解剖学教授伊藤 純治Ito Junji
病理学准教授
安原 努
Yasuhara Tsutomu
内科学特任教授下司 映一Geshi Eichi
医事法学講師
和泉澤 千恵Izumisawa Chie
臨床栄養学教授(員外)
安部 聡子Abe Satoko
准教授
島居 美幸
Shimazui Miyuki
整形外科学
教授(員外)
西中 直也
Nishinaka Naoya
精神医学准教授
小山田 静枝
Oyamada Shizue
心理学准教授
副島 賢和Soejima Masakazu
薬理学特任教授小口 江美子Oguchi Emiko
診療放射線学教授
加藤 京一Kato Kyoichi
教授佐藤 久弥
Sato Hisaya
准教授渡邊 裕之
Watanabe Hiroyuki
講師
安田 光慶Yasuda Mitsuyoshi
講師
石田 秀樹Ishida Hideki
講師中島 潤也Nakashima Junya
講師
宮浦 和徳Miyaura Kazunori
講師
高橋 俊行Takahashi Toshiyuki
講師
柴田 由美Shibata Yumi
歯科衛生学講師
木村 有子Kimura Yuko
遺伝カウンセリング学講師田中 真由子Tanaka Mayuko
講師廣瀬 達子Hirose Tatsuko