カリキュラム・シラバス


履修の流れ

1~2年次でしっかりと理学療法の基礎を学び、3~4年次の実践応用へとつなげます


 1年次2年次3年次4年次
人間の科学社会的・文化的・心理的人間の理解社会と福祉の理解生命と倫理の本質的理解 
健康の科学健康と人体の機能構造の理解人体の運動と病気の理解人の運動・病気とチーム医療の理解 
理学療法の科学リハビリテーション・理学療法の基本的理解理学療法理論と技術の習得理学療法の総合的理解
臨床実習理学療法学を学ぶ動機づけ検査・測定の基本的手技および臨床におけるあるべき人間関係を学ぶ障害者の問題点を把握するための評価プロセス問題解決のプロセスに沿って、対象者の持つ諸問題に対処できる


授業科目の紹介

理学療法学科の授業科目の一部を紹介します

1年次

リハビリテーションと理学療法

理学療法士としてリハビリテーション医療を担うために、医療従事者「理学療法士」の基本的概念を学びます。リハビリテーションとは何かを考察し、リハビリテーション医療の基本的な考え方を身につけ、医療従事者としての基本的な価値観を養い、理学療法学を学ぶための動機付けを高めます。

解剖学

系統的な分類(系統解剖学)にしたがい、人体の構成を理解します。運動器総論(骨学、筋学)の基礎知識とりわけ上肢と下肢の骨格と筋の基本形態を理解します。
保健医療学部 授業科目1

初年次体験実習

理学療法士の役割と仕事を肌で理解します。理学療法士が医療の現場でどのような仕事をするのか、小グループに分かれて、本学附属病院をはじめ、その他の保健・医療・福祉施設で体験実習します。患者さんとの会話から理学療法士がいかに信頼されている存在かを知り、将来の自分の目標を再確認し、学習へのモチベーションを高めます。

2年次

運動学

運動学は姿勢や身体運動の成り立ちを明らかにする学問です。関節運動、姿勢、歩行運動を中心としてヒトの身体運動の基本的事項を学び、理学療法士として身体運動を捉える基礎を身につけます。

生体計測工学

正しい診断を行うため、「信頼できる測定」の基礎を理解します。計測とは、どのように自然を客観的に記述するかを考える作業です。ここでは計測の基準となる国際単位の定義を知り、標準値、誤差や不確かさの概念などを理解するとともに、運動学に必要な身体運動の記述法を身に付けます。
保健医療学部 授業科目2

機能評価診断学

機能評価とは検査測定によって対象者の身体機能状態を把握することです。身体形態、関節可動域、筋力の検査測定方法を学び、理学療法における評価法の理論を理解し、対象者の身体を安全・適切に運動させ正確な計測を行うための方法を学びます。

基礎運動療法学

理学療法で用いる運動療法の理論(関節可動域運動や筋力増強運動)について理解を深めます。また、実技を通してそれらの技能を身につけます。
保健医療学部 授業科目3

3年次

物理療法学

物理療法(温熱療法、寒冷療法、光線療法、電気療法、水治療法、マッサージ)を実施するために必要な知識を学習します。解剖学、生理学、病理学、物理学等を参照しながら各療法の基礎を理解し、施行手順を身につけます。

生活技術学

日常生活活動(ADL)と生活状況の分析・評価方法を学びます。対象者の生活の質(QOL)の維持・向上のために、ADLにどんな工夫が必要か、あるいはどんなコツがあるのかについて理解します。グループでの学習を進めています。
物理療法学

呼吸循環代謝系理学療法学

呼吸器、循環器系の障害がある場合の理学療法の基礎を学びます。心音や呼吸音の正常と異常を聞き分けて適切な判断ができるように、機器・モデルを使って学習します。人工呼吸器等の機器操作も学習します。

神経系理学療法学

神経系の疾病・障害について、急性期におけるリスク管理と身体機能を理解し、理学療法士が対応する患者の問題点を明らかにするために必要な知識を学びます。
保健医療学部 授業科目5

リハビリテーション医学

リハビリテーション医療を実践する上で必要なリハビリテーション医学の基本的な考え方、リハビリテーション医療の流れや様々な障害の医学的な基礎知識を修得します。

臨床評価学実習IIおよびIII

実際に病院や施設に赴き、理学療法士として対応する患者さんの問題点を明らかにする実習を行います。

4年次

総合臨床実習IおよびII

病院・リハビリ施設の現場で、問題解決能力を鍛えます。7週間にわたり附属病院やリハビリ施設で、スーパーバイザーからマンツーマンで指導を受けながら実習します。患者さんの病態・障害の評価から治療まで、リハビリ医療の一連の流れを現場で学びます。技術的にも人間的にも鍛えられ、これまでの学習の成果と自分の課題を見つける貴重な実習です。

卒業研究

人間の身体運動を科学的に捉える力を養うためにグループで行う研究活動です。解決したい問題を明らかにし、実験調査を実施し、データを処理して結果を導きます。メンバーとのディスカッションを通して考察を深め、プレゼンテーションと論文の執筆を行います。

国家試験に向けた準備

理学療法士国家資格獲得に向け、自己学習とグループ学習を併用しながら効果的に進めます。
保健医療学部 授業科目6


TOPICS

「筋肉の評価」を正しく行える、超音波検査を推進

スポーツ選手や整形外科疾患の患者さんに対して、超音波画像診断装置を使用して「筋肉の評価」を行うことが増えています。正確な超音波検査を行えるように、企業と共同してガイド装置の開発にも取り組んでいます。正確に筋肉の状態を把握できれば、選手や患者さんも安心してリハビリテーションを行えるようになると考えています。
PT_三宅講師1保健医療学部リハビリテーション学科 理学療法学専攻 講師 三宅 英司 PT_三宅講師2


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