臨床薬学講座 臨床栄養代謝学部門

講座紹介


千葉先生教授 千葉 正博


我が国では高齢化社会の到来に伴い、近年フレイル・サルコペニアといったキーワードを目にする機会が非常に多くなってきた。また医療の場でも栄養・代謝を考慮した全身管理が予後向上あるいは合併症発症率の低下と密接な関係にあることが示唆されるようになり、NST(栄養サポートチーム)が多くの病院で活躍するようになった。このように栄養代謝学はさまざまな局面で重要な学問であるにも関わらず、残念ながら系統立てて学ぶ機会が、現状の大学カリキュラムには存在しなかった。あくまでも治療をサポートするための、縁の下の力持ちのような地味な学問かもしれないが、患者の全身状態を把握し、治療をより良く進めるために必要な基本的な学問である。逆に言えば、こうした基本を備えた薬剤師が存在すれば、今後臨床の場で活躍するためのpotentialは極めて高くなるものと思われる。このような背景のもと、当研究室は2021年に新たに設立された、まだ出来たばかりの日の浅い教室である。しかし、将来現場で即戦力となる臨床薬剤師育成をモットーに、医系総合大学である特色を生かした多職種連携教育を取り入れつつ、必須の臨床栄養学の幅広い知識と考え方を身につけられるよう取り組んでいきたいと考えている。

講座員

教員(専任)

役職 氏名 name
教授 千葉 正博 Chiba Masahiro
准教授 唐沢 浩二 Karasawa Koji
助教岡本 まとかMatoka Okamoto

研究業績

2025年業績

原著

Study on Drug–Food Interactions between Warfarin and Prebiotics Used for Viscosity Adjustment., Hitomi Wakabayashi, Koji Karasawa, Matoka Okamoto, Masahiro Chiba, Katsumi Tanaka, Annals of Nutrition and Metabolism,14:1 - 8, 2025年02月,原著,査読あり
 


2024年業績

原著

  • とろみ調整剤の影響が疑われたワルファリン用量調節に苦慮した1例, 若林 仁美;唐沢 浩二;岡本 まとか;千葉 正博;田中 克巳, 学会誌JSPEN,6(1):37, 2024年02月,原著,査読あり

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