薬学研究科3年生 落合翔さんが第93回日本生化学会大会で若手優秀賞を受賞
受賞・表彰
同学会は、生化学の推進を目的とし1925年に創立された歴史ある学会です。約8,000名の会員が所属し、毎年1回学術大会が開催されています。
落合さんは題名「出血性膀胱炎におけるプロスタグランジン最終合成酵素の機能解析」の口頭およびポスターにおける発表が評価され同賞に選ばれました。
落合翔さんのコメント
このたび、歴史ある日本生化学会大会においてこのような賞を頂き大変嬉しく思います。日頃よりご指導下さりました衛生薬学部門原俊太郎教授をはじめ、研究へご助言頂きました先生方に感謝御礼申し上げます。本研究は、がん治療や自己免疫性疾患治療等に広く用いられるシクロホスファミドの副作用である出血性膀胱炎に着目し、副作用の発現メカニズムの解析から治療薬の標的分子の検討を行ったものです。当研究室では様々な炎症反応に関わるプロスタグランジン類の研究を行っており、炎症反応の発現メカニズムの詳細な検討により新たな治療薬の開発に繋げていくことを目的として解析を進めています。
今回の研究では遺伝子欠損マウスや高分解能な質量分析装置であるLC-MS/MSをはじめ私達が強みとする技術を活用し、研究を進められたことが評価されたのではないかと考えています。今後も衛生薬学的な基礎研究を通じ、将来の医療に貢献できるよう精進して参ります。

関連リンク
第93回日本生化学会大会
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