神崎俊治技士が第30回日本臨床工学会で優秀演題賞を受賞
受賞・表彰
同学会を主催する日本臨床工学技士会は、生命維持管理装置をはじめとする機器に支えられた医療・福祉の信頼性の向上に努め、もって国民の医療・福祉の進歩充実に寄与することを目的に1990年に設立されました。
神崎技士は「Thromboelastographyからみた急性A型大動脈解離患者の血小板機能と体外循環の検討」の発表が高く評価され同賞に選定されました。
神崎俊治技士のコメント
このたび、第30回日本臨床工学会において608演題の中から優秀演題賞に選定していただき大変光栄に存じます。急性A型大動脈解離の手術においては、術前から存在する消費性凝固障害の影響や手術に用いる超低体温循環停止の関与により他の手術と比較し出血量が多いことが知られています。また、本研究において血液凝固測定装置Thromboelastographyを用い血小板機能ついて検討した結果、急性期では人工心肺開始前から血小板数の検査結果が正常値でも9割以上の患者において、ADP受容体を介する血小板機能が大きく抑制されており、これが血小板を中心とした輸血療法が必要となる一因であることがわかりました。本研究においては、日頃よりお世話になっている循環器センター山口裕己教授をはじめ、大石統括技士長、西堀技士長そして研究に関わった仲間に感謝したいと思います。そして、この場をお借りして入職時よりご指導いただいた先輩方には厚く御礼申し上げます。
大石竜統括臨床工学室技士長、神崎俊治技士(江東豊洲病院臨床工学室)、西堀英城技士長(同)
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第30回日本臨床工学会
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