永井努助教が第4回日本精神薬学会総会・学術集会で優秀発表賞を受賞
受賞・表彰
同学会は、精神科領域の薬物治療及び向精神薬開発の進展を鑑み、精神領域における薬剤師の専門性を向上させ、精神薬学の進歩発展を図ることを目的に2016年に設立されました。
永井助教は「成人注意欠陥・多動症(ADHD)に対するアトモキセチンの有効性関連因子の探索」の発表が高く評価され同賞に選定されました。
永井努助教のコメント
このたびは、第4回精神薬学会において優秀発表賞を頂き、大変光栄に存じます。本研究では、成人の注意欠如・多動症(ADHD)の標準治療薬の1つであるアトモキセチン(ATX)の長期使用における有効率が約40% 程度であり、個体差が大きいことに着目し、有効性に関連する因子を検証いたしました。疫学的な手法を用いた検証により、複数の関連する因子を抽出し、治療薬選択の個別化に応用できる可能性を報告いたしました。
本研究にあたり、直接ご指導していただきました栗原竜也准教授(薬学部臨床薬学講座天然医薬治療学部門 )をはじめ、データの収集・解析にともに励んだ宇賀神祐希さん(薬学部6年)、岡島千絵さん(同)、並びに岩波明病院長(烏山病院)、太田晴久准教授(発達障害医療研究所)、向後麻里教授(薬学部臨床薬学講座薬物治療学部門)、岸本桂子教授(薬学部社会健康薬学講座社会薬学部門)、内田直樹教授(医学部薬理学講座臨床薬理学部門)、三邉武彦准教授(同)、佐々木忠徳統括薬剤部長と、本研究に携わった全て先生にこの場をお借りして心より厚く御礼申し上げます。
今後も今回の受賞を励みにより一層臨床業務、研究活動に努力してまいります。

関連リンク
第4回日本精神薬学会学術集会(合同年会)
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