小原信講師が第21回日本抗加齢医学会総会で優秀演題賞を受賞

受賞・表彰#医学部

小原信講師(医学部内科学講座糖尿病・代謝・内分泌内科部門)が、第21回日本抗加齢医学会総会(6月25~27日、国立京都国際会館ならびにWEBライブ配信)で優秀演題賞を受賞しました。
同学会は、高齢社会のなか、人々の健康寿命を延伸させることを目的に設立された、異分野の専門家や多職種の会員総勢約9,000名からなる我が国でも最大規模の医学会の一つです。小原講師は演題名「2型糖尿病患者におけるオマリグリプチンによる酸化ストレスおよび血糖変動に対する影響に関する 探索的研究」の発表が高く評価され、同賞に選定されました。

小原信講師のコメント

このたび、第21回抗加齢医学会総会優秀演題賞を受賞し、大変光栄に存じます。日本において、2016年時点で糖尿病が強く疑われる人は1,000万人と食の欧米化及び高齢化社会によって年々患者数が増加しております。
糖尿病は血管障害をきたす疾患であり、糖尿病の治療の目標は、糖尿病に関連した合併症の発症や進行を阻止し、健康な人と変わらない生活を送ることです。そのために多くの糖尿病治療薬が存在しますが、日本で現在多く使用されているのがDPP-4阻害薬であり、1日1回ないし2回内服するタイプと週1回内服する製剤が存在します。本研究では、血管障害のサロゲートマーカーとして酸化ストレスマーカーのd-ROMs及び24時間連続血糖測定を利用した血糖変動に関して、週1回製剤であるDPPⅣ阻害薬であるオマリグリプチンと通常の1日1回ないし2回内服のDPPⅣ阻害薬を比較検討し、週1回でも通常の対応と同等の効果がある事を報告しました。
本研究にご参加頂きました患者さん、普段から糖尿病診療と研究を支えて下さる山岸昌一教授をはじめとする全医局員、医療スタッフに心より御礼申し上げます。今後より一層、糖尿病患者さんの力になるべく臨床及び研究に邁進する所存です。


小原先生_色調補正小原信 講師