令和3年度解剖慰霊祭を執り行いました
お知らせ#式典・行事
解剖慰霊祭は医療の進歩のため、ご献体された故人の遺徳を偲び感謝する式典です。令和2年9月1日から令和3年3月31日までにご献体いただいた96柱の霊位が祀られ、参列者からご尊霊に対し、黙祷が捧げられました。その後、参列者全員が祭壇に献花を行い、ご冥福をお祈りしました。
式典では、美島健二教授(歯学部口腔病態診断科学講座口腔病理学部門)が「現在、学生の授業についてはオンラインと対面によるハイブリッド授業が行われています。その中で、本学学生にとって、亡くなられた方の人体を使い実際の構造を観察する解剖学実習・見学は欠くことができない授業となっています。医学教育と医療の発展のために解剖を承諾され、ご遺体を供して崇高なるご遺志を示された諸霊に感謝いたします。医療発展のために真摯な努力を怠らず、今後も医学・歯学・薬学・保健医療学の向上と社会福祉に寄与するために努力を重ねることをお誓い申し上げます」と祭文を捧げました。
また、医学部と歯学部の学生代表が「新型コロナウイルスにより医療の進歩を実感するとともに、この新たな時代のなか、私たちは『社会に役立つ優れた医療人』を目指し勉学に励んでおります。その中で特に解剖学実習は自らの目で見て、触れることで知識の習得を図るだけでなく、将来医療に携わる者としての自覚や人間性を培うために、なくてはならない実習です。医療のさらなる発展のため、深いご理解の下ご献体くださいました皆様、並びにご遺族の皆様の尊い思いを深く心に刻み、限りない感謝の気持ちを捧げるとともに、我々の目指す医療人像に向け、精進して参ります。」と弔辞を述べました。





