国連広報センター所長 根本かおる氏より国連アカデミック・インパクト加盟大学である本学へ年末の挨拶が届きました。

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国連広報センター所長 根本かおる氏より国連アカデミック・インパクト加盟大学である本学へ年末の挨拶が届きました。



国連アカデミック・インパクト加盟大学の皆様
 
平素より大変お世話になっております。国連広報センター所長の根本かおるです。
今年も残すところあとわずかとなりました。新型コロナウイルス感染症の世界的大流行が始まってから、2年になろうとしています。皆さまにおかれましては、オンライン/ハイブリッド授業の導入や学生のメンタルヘルスへのケアや困窮対策など、ご苦労を重ねてこられたことと思います。
 
さて、今年の「第34回 小学館 DIME トレンド大賞」にて、「持続可能な開発目標(SDGs)」がライフスタイル部門ならびに大賞に選ばれました。
大賞の授賞理由として、2021年は世界各地で立て続けに起きる異常気象、人種差別、ジェンダーギャップ、貧困、飢餓など、地球規模で解決していかなければならない様々な問題を身近なニュースとして目にする機会が増えた1年となったこと。それらの課題を統合的に捉えて世界を大きく変革することを目指すSDGsは、2016年から実施こそ始まっているものの、今年は「誰かがやる」のではなく「自分たちでもできるんだ」と生活者一人ひとりに浸透した年になったこと、が挙げられています。
 
ここまで浸透したのは、「国連アカデミック・インパクト」加盟大学の皆様をはじめ多くの関係者の方々が、SDGsの実践にエネルギーを注いできてくださった努力の結晶だと思っています。この場をお借りして、皆様のご尽力とご支援に心から御礼申し上げます。
 
このたび年の瀬に、国連をめぐる今年後半の動きをカバーした弊センター広報誌「Dateline UN」第102号を発行しました。SDGs推進のためのBTSの国連スピーチや、グラスゴーでの気候変動枠組条約締約会合 COP26や、邦人国連職員による寄稿などを紹介しておりますので、ご高覧いただけますと幸いです。

 

「SDGs」に加えて、「ジェンダー平等」「親ガチャ」「ヤングケアラー」など、今年の流行語が示す格差への関心を一過性のブームに終わらせてはなりません。是非多くの方々に持続可能な社会の実現への理解・選択・アクションを支え合い、SDGsが2030年までに到達しようとする高みを一緒に目指し続けていただきたいと願っています。
 
2022年は、2016年から2030年までのSDGs推進の15年間の中で「折り返し地点」となる2023年を目前に控え、非常に重要な準備の年となります。
 
来年も変わらぬご支援とご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
末筆ながら皆様のご健康とご多幸をお祈りしております。
 
どうぞ良いお年をお迎えください。
国連広報センター所長
根本かおる
 
国連広報センター | United Nations Information Centre (UNIC)
http://www.unic.or.jp/

2021.12.27