東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会より本学の東京2020大会への協力に対し、感謝状が贈呈
連携・貢献#連携・貢献
本学からは職員95名、学生16名の計111名が東京2020大会へ参加し、競技会場や選手村をはじめ、各地で医療協力を中心に活躍しました。
新型コロナウイルス感染症が流行しているなかで、本学スタッフ・学生から1名も感染者を出すことなく、傷病者への対応やボランティア活動を行ないました。開催延期などもあり、前例のない大会となりましたが、無事東京2020大会の閉会を迎えることができました。

東京オリンピック・パラリンピック職員・学生が大会運営に貢献(昭和大学新聞599号再掲)
57年ぶりに東京で開催された第32回オリンピック競技大会(7月23日~8月8日)、および第16回パラリンピック競技大会(8月24日~9月5日)に、本学の職員95名と学生16名が、メディカルスタッフ・学生ボランティアとして参加しました。コロナ禍で運営体制がたびたび変更となる中、医療スタッフは選手村や競技会場の医務室などでの初期診療にあたり、学生はメディカルスタッフやアスリートのサポートをはじめ、給水係や案内係など多岐にわたった活動で大会運営に貢献しました。

担当会場:有明アリーナ
担当した有明アリーナ会場では、バレーボール(オリンピック)、車いすバスケットボール(パラリンピック)が行われました。有明アリーナは新設された会場で、当初15,000人の観客を収容予定でしたが、残念ながらコロナ禍により無観客試合となりました。しかし、競技時間・競技期間ともに全競技中最長であり、約500人の関係者の医療対応のために昭和大学のコラボレーター医師・看護師56名が参加しました。遅刻や欠勤も皆無で円滑な活動が行えました。
競技期間前は多数のコラボレーターの複雑なシフト調整や研修を行い、組織委員会と様々な調整事項がある中で大会延期や無観客決定に伴い決定事項の変更が頻繁に生じ、混乱したこともありました。また練習会場を含めた7カ所の医務室設営作業も行いました。このような地道な準備期間の作業や、Venue Operation Plan(会場運営計画)に作成当初から関与したこと、またテストイベントや公式練習全てに参加し着実に問題点を改善していったことがオリンピック・パラリンピックでの業務内容のより深い理解に繋がり、会期中のスムーズな運営に役立ったと思います。会期中は受診者合計60名、要搬送者6名で会場から重傷者は出ませんでした。また、濃厚接触者チームが6チーム試合を行いましたが、幸い会場内での感染事例は発生しませんでした。
オリンピック、パラリンピックを通して30泊のホテル生活になりました。疲労もありましたが、またとない経験をさせていただきました。皆様のご協力があってこそ無事に終了できたと思っております。この場をお借りして御礼申し上げます。
競技期間前は多数のコラボレーターの複雑なシフト調整や研修を行い、組織委員会と様々な調整事項がある中で大会延期や無観客決定に伴い決定事項の変更が頻繁に生じ、混乱したこともありました。また練習会場を含めた7カ所の医務室設営作業も行いました。このような地道な準備期間の作業や、Venue Operation Plan(会場運営計画)に作成当初から関与したこと、またテストイベントや公式練習全てに参加し着実に問題点を改善していったことがオリンピック・パラリンピックでの業務内容のより深い理解に繋がり、会期中のスムーズな運営に役立ったと思います。会期中は受診者合計60名、要搬送者6名で会場から重傷者は出ませんでした。また、濃厚接触者チームが6チーム試合を行いましたが、幸い会場内での感染事例は発生しませんでした。
オリンピック、パラリンピックを通して30泊のホテル生活になりました。疲労もありましたが、またとない経験をさせていただきました。皆様のご協力があってこそ無事に終了できたと思っております。この場をお借りして御礼申し上げます。
私は今回のオリンピックで新しく採用されたスケートボード競技2種目とBMX(バイシクルモトクロス)競技2種目の競技会場である有明アーバンスポーツパークの会場医療責任者を担当しました。2020年2月に予定されていた昭和大学が担当する3会場共通の観客医療研修は、新型コロナウイルス感染症の流行によりすべて中止となり、応募者のモチベーションの低下が心配でした。残念ながら当会場は競技の認知度も低く、大会の延期によって当初活動を予定していた者のうち、医師2名を残して全員が入れ替わってしまいました。
その後、2021年5月のテストイベントから本格的に準備を再開しました。当会場は屋外競技であるため、観客及びボランティアの感染予防対策に加えて熱中症対策を重点的に行いました。十分な準備期間がなく不安でしたが、結果的には無観客開催によって大きく救われました。
当会場の観客医療チームは最終的に医師3名・看護師3名という構成になりました。少人数であったこと、またスタッフ一人ひとりの人柄もあり、常に和気あいあいとした楽しい雰囲気で活動することができました。リハーサル及び競技中の事故により選手・関係者から重傷者が複数発生しただけでなく、会場職員からも2名の重病人が発生するなど、苦労はありましたが、選手医療チームとの連携により1人の死者も出さず活動を終えることができ安堵しております。この場をお借りして関係者の皆様方に厚く御礼申し上げます。
その後、2021年5月のテストイベントから本格的に準備を再開しました。当会場は屋外競技であるため、観客及びボランティアの感染予防対策に加えて熱中症対策を重点的に行いました。十分な準備期間がなく不安でしたが、結果的には無観客開催によって大きく救われました。
当会場の観客医療チームは最終的に医師3名・看護師3名という構成になりました。少人数であったこと、またスタッフ一人ひとりの人柄もあり、常に和気あいあいとした楽しい雰囲気で活動することができました。リハーサル及び競技中の事故により選手・関係者から重傷者が複数発生しただけでなく、会場職員からも2名の重病人が発生するなど、苦労はありましたが、選手医療チームとの連携により1人の死者も出さず活動を終えることができ安堵しております。この場をお借りして関係者の皆様方に厚く御礼申し上げます。

担当会場:有明アーバンスポーツパーク

担当会場:お台場海浜公園
トライアスロン競技の医療を行うためには、水泳・自転車・マラソンが短時間の間に、シームレスに行われるため、コマンドセンターでの状況把握と的確な各医療チームへの指示出しが必要であることがテストイベントでわかっていたため、最初から、コマンドセンターで私が全体の把握を行い指揮を取る形とし、各部所(水泳、自転車とマラソン、選手用医務室、観客用医務室)に責任者を配置し、指揮命令系統図を明確にして、コミュニケーション手段(主に無線)を活用し医療活動を行ないました。まさに災害医療と同じノウハウが必要でした。
トライアスロンでは、雨天となった際に、自転車で4分の間に3名が落車し、医療対応を行わなければなりませんでしたが、現場にいる医師の位置把握と傷病者の情報把握を行い、指揮をすることができました。
パラトライアスロンでは、トライアスロンの経験を踏まえて医療計画を立てることができ、大きな事故もなく、円滑に医療活動を行うことができました。
これら全ては、AMSV(選手用医療統括者)の医師が、以前からトライアスロン競技に災害医療のノウハウ(CSCATTT)を取り込んで考えていたため、一緒に計画を立て実行していくことができたと思っております。
最後に、このような経験をする機会を与えていただき感謝しています。
トライアスロンでは、雨天となった際に、自転車で4分の間に3名が落車し、医療対応を行わなければなりませんでしたが、現場にいる医師の位置把握と傷病者の情報把握を行い、指揮をすることができました。
パラトライアスロンでは、トライアスロンの経験を踏まえて医療計画を立てることができ、大きな事故もなく、円滑に医療活動を行うことができました。
これら全ては、AMSV(選手用医療統括者)の医師が、以前からトライアスロン競技に災害医療のノウハウ(CSCATTT)を取り込んで考えていたため、一緒に計画を立て実行していくことができたと思っております。
最後に、このような経験をする機会を与えていただき感謝しています。
コロナ禍での開催となり、委員会からの情報提供が直前になったり、届かないこともあり、「やるべきこと」の想像がつかず、本当に安全に治療ができるか不安を抱えることもありました。
実際に始まってみると、選手村での歯科診療は、歯科のコアメンバーの先生を中心に各専門領域に患者を振り分け、お互いに連携しながら治療ができたため、スムーズに行えました。PCR検査の徹底ということに関しては、もう少し改善点があったかと思いますが、感染対策に関しては、日々情報を共有して、改善が必要なところがある場合は、早急に環境改善をおこなっていました。
実際に始まってみると、選手村での歯科診療は、歯科のコアメンバーの先生を中心に各専門領域に患者を振り分け、お互いに連携しながら治療ができたため、スムーズに行えました。PCR検査の徹底ということに関しては、もう少し改善点があったかと思いますが、感染対策に関しては、日々情報を共有して、改善が必要なところがある場合は、早急に環境改善をおこなっていました。

担当会場:選手村ポリクリニック