黒田岳志講師が第11回日本認知症予防学会学術集会で「浦上賞」を受賞

受賞・表彰#医学部

黒田岳志講師(医学部内科学講座 脳神経内科学部門)が第11回日本認知症予防学会学術集会(9月23日~25日:福岡国際会議場およびWEBのハイブリッド開催)において「浦上賞」を受賞しました。
同学会は、認知症予防のためのエビデンス創出とそれに基づいた実践活動、認知症予防のための人材育成、多職種協働・地域連携を3本柱とし、その成果の社会還元ならびに「認知症予防」の普及啓発を目的として2011年4月に設立されました。鳥取大学医学部保健学科認知症予防学講座の浦上克哉教授が代表理事を務め、本学術集会では一般演題発表の中から特に優秀な演題に「浦上賞」が授与されます。
黒田講師は演題名「認知症早期において大脳白質病変と脳血流が認知機能に与える影響についての検討」が高く評価され、同賞に選出されました。

黒田岳志講師のコメント

このたび、私が注力している認知症および認知症予防の分野でこのような素晴らしい賞を頂くことができ、大変光栄です。社会の高齢化とともに認知症人口は今後も増加していくことが予想されますが、認知症の治療薬は未だ実用化されていません。一方、1次・2次予防への関心が近年高まっており、認知症の危険因子を把握し管理することで、認知症になる確率を下げ、発症時期を遅らせることが可能だと知られています。本研究は認知症の早期段階における大脳白質病変・脳血流・認知機能の関係性に注目したもので、その関連性を明らかにすることは、認知症の早期段階において大脳白質病変や脳血流が認知機能に影響を与えるメカニズムを解明する一端となり、認知症予防医学の発展や新規治療薬の開発に貢献できるのではないかと考えています。本研究をご指導頂きました脳神経内科学部門の村上秀友教授、金沢大学脳神経内科の小野賢二郎教授、並びに研究にご協力頂きました先生方には心より御礼申し上げます。今後も、臨床・研究を両立し、医学に貢献して参りたいと思います。


黒田講師左から、村上秀友教授、黒田岳志講師