畑中幸子助教、古屋純一教授らの論文が国際老年歯科医学雑誌「Gerodontology」の年間ダウンロード数、引用数トップにランクイン

受賞・表彰#歯学部

畑中幸子助教(歯学部口腔健康管理学講座口腔機能管理部門)の原著論文が、2021-2022年で国際老年歯科医学雑誌「Gerodontology」に掲載されたもののうち、 1年間で最もダウンロードされた論文として表彰されました。同論文は、歯科病院における口腔機能管理・指導が外来通院患者の舌口唇運動機能に与える影響について明らかにしたものです。
また、古屋純一教授(同)の原著論文が、同じく「Gerodontology」にて1年間で最も引用された論文として表彰されました。同論文は、急性期病院での栄養失調患者における口腔の健康状態及び栄養サポートとの関連性について明らかにしたものです。

受賞者のコメント

畑中幸子助教
口腔機能管理を行うということは、低栄養・要介護リスクを軽減すると言われています。歯科治療によって口腔の「形」を改善するだけでなく、「働き」にも注意することで全身の健康へと繋がります。すなわち「良い自転車」を持っていても、「乗りこなす」ことが出来なければ意味がありません。本研究では、その良い自転車を乗りこなすための口腔機能に着目し、歯科受診による口腔機能管理の効果を調査しました。今後は、栄養状態やフレイルの改善に通ずる口腔機能管理を行っていくことが、歯科の次に求められるステージだと感じております。

古屋純一教授
急性期病院入院患者さんの多くは低栄養と言われており、医科と歯科の多職種連携によるアプローチが重要とされています。本研究は、多職種連携医療における歯科の役割を明確にしたものであります。また、歯科病院で行った口腔機能管理に関する臨床研究が高く評価されたのは、本学が口腔機能低下症に関する研究のフロントランナーであるという評価と受け止め、今後も引き続き注力したいと考えております。

サムネ①畑中幸子助教
サムネ②古屋純一教授