寺﨑道重講師が日本抗加齢医学会研究奨励賞、八島広典助教が同若手研究者賞を受賞
受賞・表彰#医学部
同学会は、高齢社会のなか、人々の健康寿命を延伸させることを目的に設立された、異分野の専門家や多職種の会員9,000名以上からなる我が国でも最大規模の医学会の一つです。
寺﨑講師は演題名「動脈硬化症に対する新規治療戦略:終末糖化産物を標的とした機能性核酸医薬の有効性の検討」、八島助教は演題名「動物性タンパク質による糖尿病性腎症の増悪機構解明と機能性核酸医薬による治療法開発」の発表が高く評価され、同賞に選定されました。
受賞者のコメント
寺﨑道重講師
この度、第23回日本抗加齢医学会総会において、2022年度日本抗加齢医学会研究奨励賞を受賞し、大変光栄に存じます。
日本では2007年より超高齢社会へ突入しており、今後も高齢者率は増え2060年には約40%に達すると予想されております。心血管病は動脈硬化症を基盤として発症し、現代において主たる死因の一つになっています。本研究では、老年病・生活習慣病と動脈硬化症をつなぐ共通の病的因子として終末糖化産物(AGEs)とその受容体RAGEに着目し、終末糖化産物を標的とした機能性核酸医薬(DNAアプタマー)の抗動脈硬化作用について発表いたしました。
日頃より御指導頂いております山岸昌一教授ならびに医局の先生方、関係各位の皆様に心より御礼申し上げます。今後より一層、患者さんのお力になれるよう臨床及び研究に精進していく所存です。
八島広典助教
この度、2023年6月東京国際フォーラムで開催されました、第23回日本抗加齢医学会総会において、2022年度若手研究者賞(Young Researcher Award)をいただきました。
糖尿病患者の体内で生合成され、動脈硬化、がん、アルツハイマー病、腎臓病、骨粗鬆症、歯周病、不妊症などの各臓器における老化現象に関わるとされている高血糖終末糖化産物(AGEs)は、還元糖とタンパクがメイラード反応と呼ばれる非酵素的な反応で生じる蓄積性物質です。このAGEsが生体にもたらす影響を対象とした研究を当科は得意としております。とくに動脈硬化症の初期変化では、酸化LDLを取り込んだマクロファージがプラーク内で泡沫化しますが、我々基礎研究グループは、AGEsがこの泡沫化進展にどのような悪影響を与えるのかについて研究を行ってきました。また特異的受容体RAGE (Receptor for AGEs)をシャボン玉のように包み込み、生理活性を遮断するRAGEアプタマーの開発に成功しました。このようなAGEsの研究を通じて、将来的には老化メカニズムを解明するとともに、RAGEアプタマーの実臨床応用のための基礎的理論構築に寄与したいと考えています。
受賞にあたり、御指導御鞭撻を賜りました山岸昌一教授、また基礎研究グループで後進の指導的教鞭をとられております森 雄作准教授・寺﨑道重講師、ならびに研究に関わった全ての先生方にこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。この度は誠にありがとうございました。
この度、第23回日本抗加齢医学会総会において、2022年度日本抗加齢医学会研究奨励賞を受賞し、大変光栄に存じます。
日本では2007年より超高齢社会へ突入しており、今後も高齢者率は増え2060年には約40%に達すると予想されております。心血管病は動脈硬化症を基盤として発症し、現代において主たる死因の一つになっています。本研究では、老年病・生活習慣病と動脈硬化症をつなぐ共通の病的因子として終末糖化産物(AGEs)とその受容体RAGEに着目し、終末糖化産物を標的とした機能性核酸医薬(DNAアプタマー)の抗動脈硬化作用について発表いたしました。
日頃より御指導頂いております山岸昌一教授ならびに医局の先生方、関係各位の皆様に心より御礼申し上げます。今後より一層、患者さんのお力になれるよう臨床及び研究に精進していく所存です。
八島広典助教
この度、2023年6月東京国際フォーラムで開催されました、第23回日本抗加齢医学会総会において、2022年度若手研究者賞(Young Researcher Award)をいただきました。
糖尿病患者の体内で生合成され、動脈硬化、がん、アルツハイマー病、腎臓病、骨粗鬆症、歯周病、不妊症などの各臓器における老化現象に関わるとされている高血糖終末糖化産物(AGEs)は、還元糖とタンパクがメイラード反応と呼ばれる非酵素的な反応で生じる蓄積性物質です。このAGEsが生体にもたらす影響を対象とした研究を当科は得意としております。とくに動脈硬化症の初期変化では、酸化LDLを取り込んだマクロファージがプラーク内で泡沫化しますが、我々基礎研究グループは、AGEsがこの泡沫化進展にどのような悪影響を与えるのかについて研究を行ってきました。また特異的受容体RAGE (Receptor for AGEs)をシャボン玉のように包み込み、生理活性を遮断するRAGEアプタマーの開発に成功しました。このようなAGEsの研究を通じて、将来的には老化メカニズムを解明するとともに、RAGEアプタマーの実臨床応用のための基礎的理論構築に寄与したいと考えています。
受賞にあたり、御指導御鞭撻を賜りました山岸昌一教授、また基礎研究グループで後進の指導的教鞭をとられております森 雄作准教授・寺﨑道重講師、ならびに研究に関わった全ての先生方にこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。この度は誠にありがとうございました。
