歯学部4年の杉木秀光さんが令和5年度SCRP日本代表選抜大会で優勝

受賞・表彰#歯学部

歯学部4年の杉木秀光さんが令和5年度日本歯科医師会スチューデント・クリニシャン・リサーチ・プログラム(SCRP)日本代表選抜大会(8月25日:歯科医師会館)で優勝しました。SCRPは、歯科学生が自らの研究テーマについて英語でのプレゼンテーションを競う大会で、今年度は17の歯科大学(歯学部)が参加し、4大会ぶりに対面での発表・審査が行われました。杉木さんは研究テーマ「Analysis of stimulatory effect of tacrolimus on bone repair in medaka fish and mouse(メダカとマウスにおけるタクロリムスの骨修復促進作用の解析)」で英語によるプレゼンテーション・質疑応答を行い、その内容が高く評価されました。
杉木さんは、来年3月に米国ルイジアナ州ニューオリンズ市で開催されるAADOCR/SCADA大会に招待され、日本代表として発表するとともに、世界各国の代表学生、歯学研究者等と交流を図る予定です。

csrp01_s優勝者へのトロフィー授与
(写真左から)杉木秀光さん、畔津佑季助教
csrp02_sトロフィー授与後、参加者全員の前で研究成果を英語でプレゼンテーションしている様子
csrp03_s学内での表彰式
(写真左から)馬場一美歯学部長、畔津佑季助教、杉木秀光さん、高見正道歯学研究科長

杉木秀光さんのコメント

私は、マルチドクタープログラム歯学研究科コース科目等履修生として歯科薬理学分野に所属し、免疫抑制薬タクロリムスが骨の恒常性維持に及ぼす影響について解析してきました。タイムラプスイメージング解析では5日間交代で4時間毎に画像撮影をおこない、生体内での個々の細胞の挙動を解析しました。その結果、タクロリムスに骨折回復や骨欠損修復を促進する作用があることを見出し、本大会で発表しました。
発表前日まで歯学部の前期定期試験があったため、試験勉強と発表練習を両立させるのはこれまでになく大変でした。当日は、審査員の前で行った計3回の発表のうち、最初の発表では緊張でやや慌ててしまいましたが、それで不安が吹っ切れ、残り2回の発表では落ち着いて発表することができました。他大学の代表者は私よりもはるかに流暢な英語で研究成果を発表されていたので、優勝者として私の名前が読み上げられた時は、今までの人生で一番驚きました。そして、来年3月の米国AADOCR/SCADA大会では、世界の方々に私の研究について一生懸命伝えたいと思います。
今回の優勝は私一人の力では決して得られないものでした。親身になって研究を指導してくださった歯科薬理学講座の畔津佑季助教、研究の楽しさを教えてくださった高見正道教授、そして私の実験を支えてくれた歯学研究科大学院生の大竹開さんと西田訓子さん、またSCRP関係者のみなさまに心より感謝申し上げます。