冨岡幸大助教がJDDW 2023 KOBEでポスター優秀演題賞を受賞
受賞・表彰#医学部#昭和大学病院
冨岡助教は、腹腔鏡下肝切除における視覚支援AIシステムの有用性と現状、臨床応用へ向けた取り組みについて報告し、その内容が高く評価され同賞に選定されました。
冨岡幸大助教のコメント
本邦における肝切除における合併症発生率はここ数年で微増傾向にあります。合併症の原因の3割は外科医の認識に関わるとされ、特に触覚が欠如した腹腔鏡下肝臓手術においては肝離断中の細かな静脈やグリソン鞘の見落としや解剖誤認が出血や胆汁漏などにつながります。今回、アナウト社のAIシステム(商品名:EUREKA)を用い、当科の青木武士教授、田代良彦講師とともに腹腔鏡下肝切除中の脈管構造物の自動認識AIモデルを新規構築しました。この技術により、細かな脈管の見落としや不用意な処理を回避するだけでなく、解剖学的肝切除におけるメルクマールとなる脈管を自動認識することで外科医が頭で描いた理想的な手術の遂行の一助となり得ます。これまで当科で行ってきたICG蛍光イメージングの光学技術とAIテクノロジーとの融合や独創的なアイデアを加味することで、外科医が想定した理想的な手術を正確に再現できるリアルタイムナビゲーションへの昇華を目指して研究開発を推進して参ります。
本研究を支えていただいている医局員の皆様、アナウト株式会社の皆様にはこの場を借り、心から感謝申し上げます。
本研究を支えていただいている医局員の皆様、アナウト株式会社の皆様にはこの場を借り、心から感謝申し上げます。

