田代良彦講師が日本蛍光ガイド手術研究会第7回学術集会でKitajima-Yang Prize優秀演題賞を受賞
受賞・表彰#医学部
光るガーゼを開発し、実際の手術での有用性を示したことが高く評価されました。
日本蛍光ガイド手術研究会学術集会は、蛍光ガイド手術に関する学術集会です。
この研究会は、蛍光ガイド手術の進歩と知識共有を促進し、外科手術の確実性向上に寄与しています。
田代良彦講師のコメント
この度は、このような名誉ある賞を頂戴し大変光栄に存じます。
今回、肝機能検査で用いられるIndocyanine green(ICG)を染色した蛍光ガーゼを、昭和大学・東京工業大学・京都工芸繊維大学の三大学による医工学連携で開発し、臨床応用したことを発表いたしました。ガーゼは手術中においては止血や臓器保護をはじめ、手術の進行方向をガイドするなど、その用途は多岐に渡り手術の必需品といえます。一方で、手術中にガーゼを見失うヒヤリハットは数多く発生し、いまだにガーゼ遺残の報告例がゼロに至っていないのが現状です。
当教室では、2008年に青木武士主任教授(同)が世界で初めてICGを用いて、肝臓の解剖的な区域を特定することに成功し、それ以降、多くの領域でICG蛍光法を用いた手術を行って参りました。現在では、内視鏡手術やロボット支援下手術においても蛍光観察機器は標準装備として搭載され、精緻な手術を行う上で必要不可欠な技術になっております。今回開発したICGを染色した「光るガーゼ」は、より確実に手術をガイドし、ガーゼ遺残を簡便に予防することで安全で快適な手術を提供することが可能になります。本発表は、青木武士主任教授のご指導の元、東京工業大学の安藤慎治教授(物質理工学院 応用化学系)、京都工芸繊維大学の安永秀計准教授(繊維学系)とともに遂行した研究テーマであり、手術で協力して下さった先生方や手術室スタッフを含めてこの場をお借りして深く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
今回、肝機能検査で用いられるIndocyanine green(ICG)を染色した蛍光ガーゼを、昭和大学・東京工業大学・京都工芸繊維大学の三大学による医工学連携で開発し、臨床応用したことを発表いたしました。ガーゼは手術中においては止血や臓器保護をはじめ、手術の進行方向をガイドするなど、その用途は多岐に渡り手術の必需品といえます。一方で、手術中にガーゼを見失うヒヤリハットは数多く発生し、いまだにガーゼ遺残の報告例がゼロに至っていないのが現状です。
当教室では、2008年に青木武士主任教授(同)が世界で初めてICGを用いて、肝臓の解剖的な区域を特定することに成功し、それ以降、多くの領域でICG蛍光法を用いた手術を行って参りました。現在では、内視鏡手術やロボット支援下手術においても蛍光観察機器は標準装備として搭載され、精緻な手術を行う上で必要不可欠な技術になっております。今回開発したICGを染色した「光るガーゼ」は、より確実に手術をガイドし、ガーゼ遺残を簡便に予防することで安全で快適な手術を提供することが可能になります。本発表は、青木武士主任教授のご指導の元、東京工業大学の安藤慎治教授(物質理工学院 応用化学系)、京都工芸繊維大学の安永秀計准教授(繊維学系)とともに遂行した研究テーマであり、手術で協力して下さった先生方や手術室スタッフを含めてこの場をお借りして深く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

【関連リンク】
日本蛍光ガイド手術研究会第7回学術集会
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