菊池翔大助教が第11回JSURTで口演最優秀賞を受賞
受賞・表彰#医学部
JSURT(泌尿器画像診断・治療技術研究会)は泌尿器科学と放射線医学領域に焦点を絞り、その内容を探索し、かつ全体を網羅する学術集会です。成果を共有することで泌尿器科画像診断・治療技術領域での総合発展に寄与しています。
菊池翔大助教のコメント
この度は大変栄誉ある賞を頂き、光栄至極に存じます。本研究は泌尿器科学講座と放射線医学講座放射線治療学部門との共同研究であり、深貝隆志教授(医学部泌尿器科学講座)をはじめ多くの先生方にご支援いただきました。
前立腺癌に対するヨウ素125密封小線源永久挿入治療の合併症として線源の前立腺外への移動、特に精嚢への脱落、肺への迷入が知られています。しかし小線源治療後のレントゲン検査で、これらの臓器以外の位置にも線源が移動している症例が散見されました。今回、肺、精嚢以外の線源の移動について検討を行いました。
線源の移動はレントゲンでは精嚢や肺、その他は主に血行性の移動による骨盤内の血管と思われました。しかし、CTで仙骨内部や両側腎臓、心臓右房など様々な位置への迷入が明確になりました。
腎臓への線源移動症例で卵円孔開存や肺動静脈奇形などのシャント疾患の診断につながった報告や、線源移動によって不整脈や放射線性肺炎、心筋梗塞をきたした報告もあることから、術後の正確な移動線源の位置把握が重要であることが示されました。
本研究を高く評価頂いたことを嬉しく思うと同時に、ご尽力いただいた先生方にはこの場をお借りして御礼申し上げます。
前立腺癌に対するヨウ素125密封小線源永久挿入治療の合併症として線源の前立腺外への移動、特に精嚢への脱落、肺への迷入が知られています。しかし小線源治療後のレントゲン検査で、これらの臓器以外の位置にも線源が移動している症例が散見されました。今回、肺、精嚢以外の線源の移動について検討を行いました。
線源の移動はレントゲンでは精嚢や肺、その他は主に血行性の移動による骨盤内の血管と思われました。しかし、CTで仙骨内部や両側腎臓、心臓右房など様々な位置への迷入が明確になりました。
腎臓への線源移動症例で卵円孔開存や肺動静脈奇形などのシャント疾患の診断につながった報告や、線源移動によって不整脈や放射線性肺炎、心筋梗塞をきたした報告もあることから、術後の正確な移動線源の位置把握が重要であることが示されました。
本研究を
