薬学部6年の栗山琴音さんが日本社会薬学会第42年会で学部学生優秀発表賞を受賞

受賞・表彰#薬学部

薬学部6年の栗山琴音さん(研究配属先:薬学部社会健康薬学講座社会薬学部門)が日本社会薬学会第42年会(9月7日~8日:第一薬科大学/福岡県福岡市)で学部学生優秀発表賞を受賞しました。
 
同学会は、医薬品をはじめとする生活関連物質と人間の健康との社会的なかかわりの中で、総合的に研究・教育を発展させることにより、人間の生命と健康の維持・増進に寄与することを目的に1982年に設立されました。学部学生優秀発表賞は、社会薬学の分野において独創的な新しい知見または方向性をもつと認められる学部学生の研究を表彰するものです。
 
栗山さんは演題「市販薬の乱用を目的とした大量・頻回購入の抑止に繋がる販売体制の検討-1」の発表が高く評価され、同賞に選定されました。

栗山琴音さんのコメント

この度は、日本社会薬学会第42年会において学部学生優秀発表賞を頂き、大変光栄に存じます。
近年、市販薬の乱用による中毒や依存症が増加しています。厚生労働省の検討会にて販売制度が議論されていますが、一般消費者や乱用経験者の意見は加味されていません。そこで、本研究では、市販薬の乱用目的の大量・頻回購入の抑止に繋がり、かつ通常購入に支障が少ない販売体制の検討を行いました。その結果、空箱陳列が効果的であるとの結論に至りました。また、薬剤師等による乱用者への応対が現在は十分ではなく効力が発揮できていないことも推測されるため、薬剤師などが行うべき応対や効果的な方法を検討する必要があることを見出しました。
本研究にあたり、ご指導賜りました薬学部社会健康薬学講座社会薬学部門の岸本桂子教授、赤川圭子講師、熊木良太助教、本研究に携わって頂いた全ての方々にこの場をお借りして心より御礼申し上げます。

サムネ(左から)栗山琴音さん、岸本桂子教授
【関連リンク】
日本社会薬学会第42年会