中野僚太助教が第12回日本DOHaD学会学術集会で最優秀演題発表賞を受賞
受賞・表彰#薬学部
中野僚太助教のコメント
この度、第12回 日本DOHaD学会学術集会で最優秀演題発表賞を受賞することができました。DOHaD(Developmental Origins of Health and Disease)は、胎児期や生後早期の環境が将来の健康や疾病リスクに重大な影響を及ぼすという概念です。
これまで関節リウマチに罹患した母親から生まれた子どもに神経発達障害の有病率が高いことが報告されてきましたが、そのメカニズムは不明でした。本研究では関節炎モデルマウスを用いて次世代に神経発達障害を誘導するメカニズムを胎盤機能に着目し検討しました。その結果、関節炎モデルマウスの胎盤で発現が増加した分泌タンパク質の中から胎児移行性を有し、神経発達に影響する可能性のある因子を同定しました。今後は、本研究で同定した因子の神経細胞への影響を詳細に解析し、次世代の神経発達障害の予防法開発へと研究を発展させたいと考えております。最後になりましたが、本研究にあたり、ご指導ご鞭撻を賜りました先生方にこの場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました。
