冨塚祐希助教が日本毒性学会付加体科学部会シンポジウムにて若手優秀研究賞を受賞

受賞・表彰#薬学部

冨塚祐希助教(薬学部社会健康薬学講座衛生薬学部門)が、日本毒性学会付加体科学部会第2回シンポジウム(10月25日~10月26日:国立研究開発法人理化学研究所 和光キャンパス)において、演題名「長鎖アシルCoA合成酵素ACSL4による脂肪酸付加体形成を介した肺線維化作用の解析」の発表を行い、若手優秀研究賞を受賞しました。
 
日本毒性学会は、毒性領域の研究の進歩発展を図ることを目的とした学会です。この日本毒性学会の中で、付加体科学部会は、「生体高分子への異物付加体形成によって生じる毒性発現機構」を研究対象とし、「タンパク質の付加体形成で生じる細胞内レドックスシグナル系の変動やエピジェネティクスなどの生体内変化と、それに起因する疾患の発症に関する研究」を推し進める部会として、令和5年に新たに設立されました。

冨塚祐希助教のコメント

この度は日本毒性学会付加体科学部会第2回シンポジウムにおいて、若手優秀研究賞をいただき大変光栄に存じます。
本研究では、高度不飽和脂肪酸-CoA付加体の形成を触媒する酵素であるACSL4が、細胞膜リン脂質組成や脂肪酸代謝の調節を介して肺線維症に関与することを明らかにしました。今後も当研究室が長年蓄積してきた脂質代謝に関する知見を活かし、付加体科学という新しい研究分野の発展に貢献できるよう努めてまいりたいと思います。最後になりますが、本研究の遂行にあたりご協力いただいた遺伝子組換え実験室の石川文博准教授、日頃よりご指導をいただいております原俊太郎教授、桑田浩准教授をはじめとする衛生薬学部門の先生方に感謝申し上げます。
サムネ(左から)冨塚祐希助教、原俊太郎教授(薬学部社会健康薬学講座衛生薬学部門)