本学大学院修了生が米国コーネル大学医学部の教授に就任
歯学研究科
趙先生は1999年に北京大学を卒業し、本学大学院歯学研究科に入学しました。口腔生化学講座の上條竜太郎教授のもとで骨代謝研究を開始し、学位取得後、コーネル大学医学部のイワシキフ(Ivashkiv)教授にポストドクターとして招聘され、講師(Assistant professor)を経てこの度、教授(Full professor)に昇任しました。
【趙 宝紅先生からのコメント】
私は昭和大学大学院であらゆる面でしっかりとした博士課程のトレーニングを受けたことを今も誇りに思っています。あの充実した日々が、ピペットの使い方も知らなかった私を、独立した科学者の道へと導いてくれました。
恩師である上條竜太郎教授、高見正道教授、片桐岳信兼任講師は、いつも懇切丁寧に私をご指導してくださりました。先生方の哲学的で洞察に満ちた言葉の数々は私の心に飛び込んできて、困難な時期を乗り越える心の支えとなり、ユーモアと知恵は、日々の研究と人生の楽しみ方を教えてくれました。
また、当時大学院生だった望月文子講師と秘書の高仲尊子さんの優しさと忍耐強さにより、私は自信を持って日本語を話すことができるようになりました。このように、多くの素晴らしい友人や先生方のおかげで、第二の故郷、東京での研究と生活を楽しむことができました。
私が科学者として育まれた昭和大学での数年間は、人生の宝物です。今度は私が教授として、この宝物を若い人たちに引き継ぐことこそ、人々が繁栄する秘訣だと信じて研究に努めてまいります。
最後になりますが、昭和大学の益々の発展と皆様の幸福をニューヨークから祈っております。
