薬学研究科2年の本沢駿弥さん、薬学部6年の倉塚紗さんが、日本薬学会第145年会で学生優秀発表賞を受賞

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本沢駿弥さん(薬学研究科衛生薬学専攻2年(発表時1年))、倉塚紗さん(薬学部6年(発表時5年))が、日本薬学会第145年会(3月26日~29日:福岡国際会議場)にて、学生優秀発表賞(口頭発表の部)を受賞しました。 

日本薬学会は、明治13年(1880年)に我が国における最も古い学会の1つとして誕生し、現在約1万5000人の会員が所属しています。毎年1回年会が開催されており、「くすり」に関係する研究者や技術者が学術上の情報交換を行っています。
本沢さんは演題名「リポ多糖誘導性肺炎におけるプロスタサイクリン合成酵素の機能解析」の発表、倉塚さんは演題名「マウス乳がんモデルを用いた化学発がんにおけるプロスタサイクリン合成酵素の機能解析」の発表が評価され、同賞に選定されました。

【本沢駿弥さんのコメント】

この度は、学生優秀発表賞という素晴らしい賞を頂き、大変光栄に存じます。
本研究ではこれまで、炎症反応制御におけるプロスタサイクリン合成酵素(PGIS)の機能解析を進めてまいりました。PGISは血管平滑筋や血管内皮細胞に恒常的に多く存在しており、心血管系の調節への関与が注目されてきました。一方で、PGISが炎症反応においても関与することが示唆されており、今回、リポ多糖誘導性肺炎においてPGISが炎症反応に抑制的に関与することを発見しました。今後はさらに詳細な機能について解析を行うことで、これからの医療のさらなる発展に貢献できればと思っております。今回頂いた賞を糧にこれからも自己研鑽してまいります。
本研究遂行にあたり、日頃よりご指導いただいております原俊太郎教授をはじめ、薬学研究科衛生薬学分野の先生方と学生にこの場をお借りして御礼申し上げます。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

【倉塚紗さんのコメント】

この度は、学生優秀発表賞という素晴らしい賞を頂き、大変光栄に存じます。本研究は、マウス乳がんモデルを用いた化学発がんにおけるプロスタサイクリン合成酵素(PGIS)の機能解析ということで、4年次より研究を続けてまいりました。
当研究室では、これまでにPGISが大腸がんや膀胱がんの化学発がんに抑制的に関与していることを報告してきました。しかしながら今回、乳がんの発がんにおいてはPGISは逆に亢進的に関与していることを発見しました。今後はさらに詳細な機構について解析を行い、がん医療のさらなる発展に貢献できればと思っております。
本研究遂行にあたり、日頃よりご指導いただいております原俊太郎教授、佐々木由香講師をはじめ、薬学部社会健康薬学講座衛生薬学部門の先生方、共に研究に邁進している友人にこの場をお借りして御礼申し上げます。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

学生優秀発表賞(1200×800)左から、本沢駿弥さん、原俊太郎教授、倉塚紗さん