医学部6年の矢島瑞己さんが日本小児科学会学術集会でトラベルグラントを獲得

講演・発表#医学部

医学部6年の矢島瑞己さんが、第128回日本小児科学会学術集会(4月18日~20日:ポートメッセなごや)において演題名「非ケトン性低血糖と同様にケトン性低血糖症においてもカルニチンは欠乏状態にあるか?」を発表し、トラベルグラントを獲得しました。
同学会のトラベルグラントは、小児科の臨床・研究を目指す次世代の人材育成をはかるために、初期研修医・医学部学生が日本小児科学会学術集会時に筆頭演者として小児科学に関する発表を行う際に支給されるものです。
また、医学部6年の笹元凌さんは演題名「尿沈渣に薬剤結晶が認められたマイコプラズマ肺炎の一例」をポスターで発表しました。

矢島瑞己さんのコメント

非常に勉強になる貴重な機会に参加させていただき、誠にありがとうございました。大学での国家試験対策では、知識の詰め込みが重視されがちですが、今回の学会発表を通して得られた知見を「どのように発信・発表するか」が、今後ますます重要になることを実感いたしました。また、日頃からアウトプットを意識して学ぶか否かで、日々の学びの深さや質が大きく変わることを改めて痛感いたしました。阿部祥英教授をはじめ、小児科でご指導・ご支援くださった先生方に、心より感謝申し上げます。

笹元凌さんのコメント

昭和医科大学江東豊洲病院での小児科の実習中に、初診で診察に立ち会った患者さんの症例をもとに、阿部祥英教授のご指導のもとで症例報告をポスター発表という形でまとめる貴重な経験をさせていただきました。限られたスペースで必要な情報を整理し、わかりやすく伝えることの難しさと大切さを実感しました。また、発表当日には多くの先生方からご意見をいただき、医療に対する理解がより深まり、学びを深める良い機会となりました。このような貴重な体験の場を与えてくださった阿部教授をはじめ、ご指導いただいたすべての方々に心より感謝申し上げます。

阿部祥英教授(江東豊洲病院こどもセンター長)のコメント

江東豊洲病院こどもセンターの臨床実習を通じて発表の機会を得た2名の学生は、名だたる他大学の学生にも全く引けをとらず、堂々と発表の責務を果たしました。当院では、2021年から8名の6年生が日本小児科学会学術集会に参加し、トラベルグラント獲得は昨年からの連続です。これまで、私自身を含め、第三者評価に耐える「医師」の教育に注力してまいりましたが、さらに若い、卒前の医学生も自信を持って学会に送り込める存在になってきました。大変に誇らしく思うのと同時に、我々の取り組みが、卒前教育としてどのような意義や効果をもたらすかを注視する責任も感じます。


サムネ左から、矢島瑞己さん、笹元凌さん