医学部6年(当時)伊東ななみさんの症例報告論文が日本病院総合診療医学会雑誌に掲載

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医学部6年(当時)の伊東ななみさんが投稿した症例報告論文「妊娠糖尿病の合併により羊水過多の鑑別としてApert症候群の想起が困難であった一例」が、日本病院総合診療医学会雑誌に掲載されました。
本症例報告は、産婦人科と小児科の両領域にまたがる事例であり、羊水過多の原因として、母体側の要因だけでなく、胎児側の問題にも目を向けて鑑別を進める必要があることを主張しました。
 
<論文情報>
・論文名: 妊娠糖尿病の合併により羊水過多の鑑別としてApert症候群の想起が困難であった一例
・掲載誌: 日本病院総合診療医学会雑誌 (21巻第3号, 101-105, 2025)
・著 者: 伊東ななみ

【伊東ななみさんのコメント】

この度、日本病院総合診療医学会雑誌に症例報告論文を掲載することができたことに達成感を感じるとともに、阿部祥英教授をはじめ、ご指導いただいた多くの先生方に感謝申し上げます。
今回の論文内容は、学会で一度発表したものですが、いざ文章にするとなると、表や図をどのように文章化するとわかりやすくなるかを考えるのが難しかったです。また、査読をしてくださる先生方からのコメントは、今まで気にしていなかった視点が多く、新たな知識を深める良い機会でした。
実習で江東豊洲病院の小児科を回り、勇気を出してこのような機会を自分のものにして良かったと改めて思いました。今回の経験を糧に、研修医になってからも積極的に論文作成や学会発表に取り組んでいきたいです。
このような貴重な機会をいただけたこと、隅々まで細かく指導していただけたことに改めて感謝申し上げます。
伊東ななみさん(800×1000)
伊東ななみさん

【阿部祥英教授(江東豊洲病院こどもセンター長)のコメント】

伊東ななみさんは4年生の時に当院の臨床実習に参加し、この事例と出会いました。最初は、事例をまとめて問題点を共有することに不安を感じているようでしたが、最終的には堂々と学会発表をするまでになりました。当院での臨床実習に参加後、本学在学中に医学系雑誌への原稿投稿を実現できたのは、河原樹さん(2022年卒)、山本眞琴さん(2023年卒)、後藤慈音さん(2024年卒)、村山佳那恵さん(2024年卒)に続いて5人目です。
若者の努力に感謝し、それぞれの方の成長をこれからも見守りつつ、私自身も共に育つ「共育」を実践します。