松根佑典助教が第50回日本外科系連合学会学術集会で優秀演題賞を受賞

受賞・表彰#医学部

松根佑典助教(医学部外科学講座消化器一般外科学部門)が第50回日本外科系連合学会学術集会(5月21日~23日:フェニックス・プラザ福井)の専攻医セッションで『ICG蛍光法による術中血流評価が有用であった絞扼性イレウスの1例』というテーマで発表し、優秀演題賞を受賞しました。
日本外科系連合学会は一般外科をはじめ泌尿器科や耳鼻咽喉科等を含めた日本最大級の外科系学会のひとつです。本会はその定期学術集会として開催されました。

松根佑典助教のコメント】

このたび、日本外科系連合学会において栄誉ある「優秀演題賞」を賜り、誠に光栄に存じます。
本演題では、腸管虚血を伴う絞扼性イレウスに対して、ICG蛍光法と術中超音波検査を併用することで腸管血流を客観的に評価し、腸管温存が可能であった症例について報告しました。
ICG蛍光法は、見えないものを可視化する技術で、教室では2008年に青木武士主任教授(医学部外科学講座消化器一般外科学部門)が世界で初めてICG蛍光法を用いて肝区域同定に成功し、それ以降、多くの領域で本法を応用し世界に先駆けて手術を行って参りました。現在では、内視鏡手術やロボット支援下手術においても蛍光観察機器は標準装備として搭載され、精緻な手術を行う上で必要不可欠な技術になっております。本症例では、青木武士主任教授、田代良彦講師により、手術から発表準備に至るまでご指導いただきました。臨床現場で得た経験を学問として発信することの意義と難しさを改めて実感しました。
このような貴重な経験を得られたことに、心より感謝申し上げます。今後も教室および昭和医科大学の臨床・研究の発展に少しでも貢献できるよう精進してまいりますので、引き続きご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

本文サムネ左から田代良彦講師、松根佑典助教、青木武士主任教授