守屋正道助教がISOTT2025で「The Britton Chance Award」を受賞

受賞・表彰#医学部

守屋正道助教(医学部生理学講座生体制御学部門)が、2025 annual meeting of the International Society on Oxygen Transport to Tissue(ISOTT2025)(8月24~28日:ギリシャ・テッサロニキ)で、全一般演題の中から1名に授与される「The Britton Chance Award」を受賞しました。
 
守屋助教は演題名『Time-domain NIRS study of cerebral oxygenation dynamics induced by hydrogen inhalation』を発表し、水素吸入が脳循環動態に及ぼす影響や脳・自律神経系への調節作用の可能性を明らかにしたことが高く評価され、同賞に選定されました。

守屋正道助教のコメント】

この度は「The Britton Chance Award」を受賞することができ、大変光栄に存じます。ご指導・ご助力を賜りました関係者の皆様に、心より厚く御礼申し上げます。

本研究では、健常成人を対象に、時間分解式近赤外分光法(TD-NIRS)を用いて水素吸入が脳循環動態に及ぼす影響を評価しました。特に、右半球優位の酸素化変化や加齢に伴う応答性の違いといった生理的変動に着目し、水素吸入による脳・自律神経系への調節作用の可能性を明らかにしました。これらの知見は、水素の中枢性作用の解明に加え、臨床への応用にも寄与するものと考えております。

由緒ある本学会で「The Britton Chance Award」を賜われたことは、今後の研究活動への大きな励みとなります。引き続き、生理学的指標を慎重に解析しながら、臨床と基礎をつなぐトランスレーショナルリサーチの実現を目指し精進してまいりたいと存じます。

守屋助教左から、Ilias Tachtsidis教授(ISOTT2025大会長)、守屋正道助教